『本好きの下剋上』キャラ/声優・あらすじ・ネタバレ感想!世界観と人物を作りこんだファンタジー!

『本好きの下剋上』第一部・キャラクター・あらすじ・ネタバレ感想!世界観と人物を作りこんだファンタジー!

出典:dアニメストア

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』を安易な異世界転生ものと一緒にしてはいけません。

ポイント
  • 壮大な世界観と主人公であるマインの不屈の精神がすごい!
  • タイトル通り、本が好きな方には共感ポイントが多い
  • 家族愛の素晴らしい作品
  • キャラクターの作り込みが深く、どの視点からでも楽しめる
  • 原作の雰囲気を壊さない程度のアニメオリジナルな雰囲気がある

まず何をおいても世界観の壮大さ、そして各キャラクターの人間味があまりにもリアルです。

細かいところまで非常によくできた物語で、子どもからお年寄りまで楽しめる作品です。

あか

私は投稿サイト「小説家になろう」に掲載されている原作小説のファンでもありますので、原作を知っている視点からの『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』レビューをお届けいたします。

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『本好きの下剋上』主要キャラ・声優

マイン / CV:井口裕香

  • 本須麗乃もとすうらのという日本の女子大学生だったが大地震により本に埋もれて死亡、異世界へと転生して五歳の少女マインとなる。
  • 無類の本好きだが本が手に入らないため、自分で作ることを決意。本への情熱と執着が凄まじく、普段は温厚だが本を作るためには手段を選ばず、暴走することもある。
  • 酷く虚弱で、身食いという体質。少しずつ改善を図るが、基本的には虚弱ですぐに熱が出て寝込んでしまう。

トゥーリ / CV:中島愛

  • マインと一つ違いの姉で、父親似のマインとは違い母親に似ている。
  • 虚弱なマインのお世話をよく焼いてくれるいいお姉ちゃん。マインには心の中で天使と呼ばれている。作品内でも癒しキャラ。
  • 将来は母親と同じくお針子見習いになりたいと努力するいい子。

ルッツ / CV:田村睦心

  • マインの住んでいる下町のご近所さん。マインと同じ5歳だがかなりのしっかりもの。
  • ひょんなことからマインの手伝いをしてくれるようになる。マインのお目付け役的な存在。体調管理もできちゃう将来有望男子。
  • 家は職人の家系だが、商人になりたいと思っている。親には反対されているよう。

ベンノ / CV:子安武人

  • 服飾や装飾品を扱うギルベルタ商会の店主。一見厳しい人に見えるが、根は非常にいい人。
  • マインの作り出すものの商品価値にいち早く気付くほど、商売に対しては嗅覚が非常に鋭い
  • マインの体質に関して心当たりがあり、行く末を心配し手回ししてくれる苦労人

フェルディナンド / CV:速水奨

  • 一部物語終盤から登場する神殿の神官長。物語の展開上、最重要人物
  • 貴族出身だが、訳があって神殿で生活しており、神殿の実務を一手に引き受けている大変優秀な男
  • 詳しくはネタバレになるので言えないが、ファンの間では彼はヒロインである

【ネタバレ】『本好きの下剋上』あらすじ・感想


あらすじ

日本の平凡な女子大生・本須麗乃もとすうらのは、本が大好きで長年の夢だった図書館司書になれることが決まった日に地震で本に埋もれて死亡してしまいました。

これからもたくさんの本を読みたかった、そんな彼女の未練の気持ちが通じたのか、彼女はファンタジー風の異世界にマインという少女として生まれ変わります。

マインが住むのは中世風の異世界の都市エーレンフェストでそこでは識字率が低く本がかなり高価なものになっていました。

身分制度も厳しく不自由な世界でしたが、現代人だったころの記憶を持つ少女マインは、自分で大好きな本を作るためにのし上がっていきます。

世界観の作り込みがすごい!

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』主人公のマインが転生するのはユルゲンシュミットという国のエーレンフェストという領地の下町です。

最初はマインの世界自体が狭いので、領地の名前すら出てきませんが異国であるということは最初の言葉がわからないうちでもですぐにわかります。

転生したての5歳のマインの記憶も保持しており言葉はすぐに理解できるようになります。

しかし、些細なところで常識の違いが発生します。

エーレンフェストでは挨拶の時お辞儀はしないし、会釈という文化もありません。

手を合わせていただきますもしなければ、土下座というのもありません。

常識の違いは、マインの世界が外に広がるにつれ、世界の情報が入って段々理解できるようになってくるのです。

あか

宗教もありますが、この世界では一つです。日本と同じく多数の神々が存在するというものですが、事実、神々は存在してその恩恵を受けられるというところが日本とは大きく違うところでしょうか。

物語後半には魔力や魔法についても出てきます。

現代人には過酷な異世界下町生活

そもそも他の異世界転生物語よりも、マインのスタートはかなり過酷です。

いきなり知らない家族に囲まれ、しかし自分は病弱なので世話になるしかない環境。

それでも本さえあれば我慢できる、我慢すると自分を鼓舞しますが、その本さえ手に入らない、それどころか文字の一つも家の中に見当たらないのです。

あか

大泣きしても仕方ないですよね。

生活環境は現代日本人にはかなり辛い衛生環境です。

トイレは用を足したおまるを窓から外に捨てておしまい、風呂はありません。

食事も質素で薄味ですし、そもそもマインの家は下町にあり、貧乏なのです。

ないのなら作るしかないという発想力

本は貴族が読むもので印刷の技術もないという世界では、本は手で書き写すため、非常に高価です。

貧乏な下町の娘のマインに買えるはずもない、でもマインに諦めるという選択肢はありません

ないのなら作る、それが『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』ではメインで描かれています。

あか

まぁ、一部では本どころか紙までしか完成しませんが…。

本だけではなく、マインは次々に新しいものを生み出していきます。

キャラクターが生きているようにリアル

主人公のマインだけではなく、少ししか登場しないようなキャラクター達にもかなり細かい設定があり作りこまれています

ルッツやトゥーリ、ベンノは今後もマインの支えとなれるように成長していきます。

あか

マインの成長だけではなく、周りのキャラクター達の成長も見所の一つです。

マインが本よりも優先したもの

マイン、というよりは前世である本須麗乃は自分が母より先に死んでしまったことを後悔しています。

色々と心配をかけてしまって、でも図書館への就職を一緒に喜んでくれた母を残して死んでしまった本須麗乃。

あか

だからこそマインは、本よりも何よりも家族を大切にしようとしています。

家族の愛の物語

あか

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』はタイトル通りマインが本を求めてどんどん下剋上していくストーリーですが、それとは別に家族愛というものテーマの一つになっていると私は思っています。

本を愛するマインですが、それ以上に家族の事を大切に思っていて、家族もマインを愛して何よりも守ろうとしてくれるのです。

どんなに変でも変わった子でも、家族はマインを見捨てようとはしません

例え自分たちが危険になってもマインを守ろうとする愛は、アニメだけではなく物語の最後まで続きます。

あか

家族に愛されたマインと、対照的に家族に愛されなかったフェルディナンドのお話が非常に切ないのです。

伏線が多い

アニメだけでは語りきれないほどに伏線の多いストーリーです。

すでに原作の最終章で出てくる伏線も登場していますので、気になるワードなどを心に留めておくと、2020年4月4日(土)から放送されるアニメの第二部もより一層楽しめるかもしれません。

あか

第一部の終盤もかなり泣ける展開でしたが、比にならない程泣ける展開が第二部では待っています。

どうぞお楽しみに!

『本好きの下剋上』まとめ

以上、ここまで『<本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』のレビューをしてきました。

要点まとめ
  • 壮大な世界観と作りこまれたシナリオが魅力
  • 個性的でいきいきとしたキャラクターたち
  • 家族愛に必ず泣かされること間違いなしの名作です

第二部で第一部の伏線がどう回収されるのか、いよいよ本を作れるのか、気になって仕方ありません!

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※次回『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部』第15話も続けて読みたい方はこちら

『本好きの下剋上 第二部』第15話あらすじ・ネタバレ感想!本好きのためのビブリアファンタジー再始動!