『BNA ビー・エヌ・エー』第10話あらすじ・ネタバレ感想!士郎が逃亡?アニマシティに隠された危険性とは?

『BNA ビー・エヌ・エー』第10話

出典:『BNA ビー・エヌ・エー』公式ページ

みちるとなずなが獣人病にかかった理由がわかり、アランが積極的にストーリーにかかわってくるようになった後半戦もいよいよ中盤!

ラストスパートに向かってどんどん謎が明らかになっていきますね。

今回の第10話ではどんなことが明かされるのでしょうか。

それでは、第10話のレビューです!

『BNA ビー・エヌ・エー』前回第9話あらすじと振り返り

拉致されたなずなを追いかけたみちるが辿り着いたのはメディカルセンター。

実は拉致でも何でもなく、獣人病の解決のためにアランと結託したなずなが検診に来ていただけでした。

そこで、みちるとなずなはメディカルセンターで作られた試薬品が偶然投与されたことで獣人病になってしまったが、治療薬の研究が進められていると聞かされたみちるは、治療薬の完成まではなずなに協力してほしいとアランに頼まれます。

銀狼の存在や銀狼教団はアニマシティの安寧のために必要なものだというアランの言葉に、複雑な気持ちを抱えたまま帰路につきます。

アランを信用するなと士郎に釘を刺されますが、みちるは「アニマシティは好きになったけど、人間に戻っておうちに帰りたい」と吐露するのでした。

【ネタバレ】『BNA ビー・エヌ・エー』第10話あらすじ・感想


獣人の暴走

街中で何かから逃げているマリー伊丹に遭遇したみちると士郎。

伊丹がいつものように詐欺まがいのことをしていると、その相手のウマ獣人が怒り、暴走していました。

凶暴化したウマ獣人の姿は、矢場の時とまるで同じです。

みちると士郎は矢場を捕らえた方法で街外れの倉庫に連れていき、抑えこもうとします。

すると、地面から謎の機械が続々と現れ、突如攻撃を仕掛けてきました。

凶暴化したウマ獣人は銃撃に遭い、大量の注射器を身体に打ち込まれたまま、謎の機械に拘束され運ばれて行きます。

みちると士郎は匂いを辿って、機械がどこから来て、どこに帰って行ったのかを追うことにしました。

辿り着いたのはメディカルセンター。

士郎は危険だからと言ってみちるを帰らせようとしますが、みちるはもちろん従いません。

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第9話でメディカルセンターへの侵入に成功しているみちるはエスコートする気満々です。

こっそり建物に入ったつもりでしたが、二人が来ることを予知していたかのように警備員が集まって来ます。

「こっそり入るんじゃなかったのか?」

士郎はみちるに嫌味たっぷりに言います。

その時、放送が流れました。

声の主はアラン。

みちると士郎は、そのままアランの元へ案内されます。

ニルヴァジールの再来?

アランによると、謎の機械の正体は“エンゲルマシーネ”という医療機器でした。

凶暴化した獣人を保護するための機械で、打ち込まれた大量の注射は麻酔だったということですが、あのウマ獣人だけではなく、みちるも銃撃に遭っています。

みちるを庇った士郎は、みちるも狙われたこと、あれは実弾だったことを責めました。

アランは機械が近くにいたみちるを凶暴化した獣人だと誤認してしまったことなど、一つ一つ考えられる理由を説明して謝罪しますが、士郎は納得できません。

「また人体実験か?アニマシティで何をしようとしている?」

爪と牙を出して憤る士郎を見て、アランは二人に真実を教えると言いました。

暴走した獣人のサンプルが必要だということ、そしてアニマシティが滅びるかもしれないということ。

それは、あのニルヴァジールのように。

その言葉に反応した士郎はハッとして、アランがニルヴァジールでの惨劇を知っていることに驚きます。

実はニルヴァジールで軍を率いていたのはシルヴァスタ、アランのご先祖様でした。

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このことから、アランは士郎がニルヴァジールの生き残りだということも知っていました。

そして、シルヴァスタ家で語り継がれるニルヴァジールの歴史は、士郎が思っていたものとは全く違っていたのです。

人間が獣人を襲ったのではなく、暴走した獣人がきっかけだったということ。

獣人が人間を襲ったから、人間も武器を手に取ったこと。

獣人同士で殺し合っていたから、非力な人間が獣人にとどめを刺せたこと。

この歴史から、獣人は多種族との共存に慣れていないため、身近に多種族がいることで自身でも気がつかないうちにストレスが溜まり、心的ショックから遺伝子レベルで凶暴化してしまうことがわかったそうです。

それは獣因子暴走症候群、ニルヴァジール・シンドロームと名付けられていました。

アニマシティの獣人たちの獣因子は、多種の住人が増えたことで攻撃性が高まっているようで、アランはそれがニルヴァジールの惨劇を再び引き起こすのではないかと危惧しています。

士郎もみちるも、そしてロゼ市長も、この話を聞いて戸惑っていました。

士郎の逃亡

ロゼ市長は、アニマシティを作ったことが間違いだったのか、この10年は地獄を作るための時間だったのかと葛藤していました。

問題を解決するために、すぐに白水総理と会って話をすることを決めます。

一方、メディカルセンターではアランの話が続いていました。

このメディカルセンターをアニマシティに建てたことも、ニルヴァジール・シンドロームのワクチンを作るために多くの獣人のサンプルを取ることが必要だったからだと言います。

一連の話を聞く中で、士郎はあることに気がつきます。

「貴様が作ろうとしているワクチンは…」

アランはこの士郎の言葉を認めます。

アランが作ろうとしているのは、獣因子消滅ワクチン。獣人を人間にする薬です。

これこそがアランの言っていた、みちるとなずなが人間に戻るための治療薬でもありました。

獣人が獣人であることをやめろと人間が抑え込むのはおかしいと憤った士郎は、アランに襲いかかります。

アランは士郎に麻酔を打ちこんで応戦しますが、不死身の肉体である士郎には麻酔も効きません。

メディカルセンターの機器を破壊しようとする士郎を止めるみちるの言葉も虚しく、士郎は凶暴化寸前。

するとそこに、警察がやって来ました。

いつも捜査協力をしている立木は、器物破損の容疑で士郎を逮捕しなければならないことを心苦しく思いながらも、大人しく捕まってくれと頼みます。

みちるもこのままじゃテロリストたちと同じ犯罪者だと声をかけますが、士郎は窓を突き破って逃走しました。

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人間の手で人間になるなんて、士郎にとってはあり得ないことですよね。

士郎が逃げた先には、待ち構えていたようにロゼ市長の部下である石崎がいました。

まだ裏があるアラン

みちるが部屋に戻ると、なずなが待っていました。

今日あったことを話すと、「生きていられるなら人間でも獣人でも良くない?」とあしらわれてしまいます。

アランは帰り際、みちるに「なずなの仕事を手伝ってあげてほしい」と話しましたが、なずなはその“仕事”の話をしに来ていました。

アニマシティの獣人たちのストレス軽減のため、銀狼教団主宰でなずなのライブを開くことになったそうです。

なずなは以前からニルヴァジール・シンドロームのことを知っていたようでした。

これ以上みちるに隠していることはないからと、ライブにスタッフとして参加するよう頼みます。

なずなは自身のファーストライブをきっかけに、「うちらでこの街を救うの!」と張り切っていました。

みちるは笑ってそれを受け入れます。

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みちるとなずなの関係が良好になってきて嬉しいですね。

一方その頃、士郎はロゼ市長、石崎とともに海上の船にいました。

「やりすぎたわね、大神くん」

ロゼ市長の言葉に、士郎はアランが何をしようとしているかわかっているのか、と冷静ではいられません。

しかし、ロゼ市長は理解したうえで、そして納得はしていないながらも、獣人たちのためにできることをしようとしていました。

アニマシティに獣人が密集しすぎていることが原因ならば各地に居住地を点在させようと、白水総理に頼みに行くそうです。

その前にニルヴァジール・シンドロームが暴発してしまうことになれば、アランのワクチンを使用することも仕方がないのだと…。

そう語るロゼ市長の横顔には悔しさが滲んでいました。

士郎はその横顔を見て、ロゼ市長の考えを受け入れます。

ただし、自分は自分のやり方で戦うと、海に飛び込み去っていきました。

そして、アニマシティを牛耳るマフィアのボス・フリップに拾われ、結託するのでした。

翌日、ロゼ市長は白水総理との会談で考えを伝えますが、時すでに遅し。

白水総理はアランの差し金で、ロゼ市長を軟禁してしまいます。

アニマシティでは、未だ帰らない士郎を心配するみちるとクロが窓の外を眺めているのでした。

『BNA ビー・エヌ・エー』第10話まとめ

いかがだったでしょうか。

アニマシティが滅びる可能性やアランの思惑などが明らかになり、士郎の逃走、ロゼ市長の軟禁と衝撃の展開が続いた第10話。

みちるとなずなの関係は回復してきていますが、一筋縄ではいかないように感じます。

まだまだ嫌な予感がしますよね…。

逃げた士郎や捕まったロゼ市長はどうなってしまうのか?

アニマシティの未来は?

次回、第11話も楽しみです!

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