アニメ『美少年探偵団』第1話あらすじ・ネタバレ感想!5人の美少年たちによる探偵団の物語が始まる

アニメ『美少年探偵団』第1話あらすじ・ネタバレ感想!5人の美少年たちによる探偵団の物語が始まる

出典:『美少年探偵団』公式ページ

『<物語>シリーズ』をはじめ、独特の世界観や個性豊かなキャラクター造形が人気の西尾維新。

さまざまな作品がメディアミックス化されてきましたが、2021年春より新たに『美少年シリーズ』がアニメ化されることとなりました。

田中泉

今作は『<物語>シリーズ』と同じくシャフト制作。個性的な演出が光る作品となりそうです。

西尾維新が描く、美少年たちが活躍する青春ミステリーは必見です。

さっそく第1話のあらすじを見てみましょう。

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【ネタバレ】アニメ『美少年探偵団』第1話あらすじ・感想


天文台で出会った少年と少女

“きみの意見には反対だが、しかしきみが意見を述べる権利は死んでも守る“

ヴォルテールの名言を引用しているのは、瞳島どうじま眉美まゆみと名乗る美少女です。

眉美は「夢を追うことは美しいが、夢を諦めることも美しいが、それは自ら諦めることだけ」と語ります。

さらにこれから始まるのは自分が夢を諦める物語であること、ヴォルテールの名言に一言加えるなら、「人は死んだら何も守れない」だということを述べます。

田中泉

偉人の名言を引用するところから始まるのが、すでに西尾維新っぽさ全開です。セリフや語り手の演出もシャフトならではで、スタート数分から期待の作品ですね。

舞台は変わり、10月10日の夜。

美しい星空の下、天文台に眉美が佇んでいました。

14歳の誕生日、眉美は突然どこからともなく現れた少年に声をかけられ、天文台から落ちてしまいそうになります。

落ちる寸前、満点の星空に驚く眉美は、少年によって助けられました。

探偵のような服を着こなした少年は、眉美が星が好きなこと、何かを探していることを当てます。

遅い時間に天文台にいること、何かを一心不乱に探していなければ美しい自分に気づかないことを根拠に言い当てた少年は、眉美に「美しい目をしている」と伝えました。

目を褒められた眉美は思わず眼鏡で目を隠し、探しものを手伝って欲しいと申し出ます。

それを聞いた少年は、探し物の依頼なら美少年探偵団の事務所を訪ねるよう伝えるのでした。

美しい少年たちが集う、美少年探偵団

眉美が通う私立指輪学園中等部には、美少年探偵団という謎の存在がありました。

美少年探偵団は校内のトラブルを解決する非公式かつ非営利組織である反面、トラブルの原因でもあるようです。

さらに依頼人に対し守秘義務が課されるため、メンバーもよく知られていません。

「依頼人に守秘義務が課されるなんてわけがわからない」と疑念を持つ眉美は、天文台での会話をもとに美少年探偵団の事務所である美術室に足を運ぶのでした。

豪華絢爛な美術室に圧倒された眉美が目にしたのは、4人の“長”でした。

1人目は学園内で『絶対に関わってはいけない生徒ランキング』ダントツトップの危険人物で、校外でも番長として知られる不良少年“番長”である袋井ふくろいみちる

2人目は入学時の新入生代表スピーチがきっかけで、1年生から3年連続で“生徒会長”を務めている咲口さきぐち長広ながひろ

不良と優等生が同じ空間にいることに驚きを隠せない眉美に気さくに話しかけてきたのは、1年生でありながら陸上部のエースを務め、整った顔は天使をまとめる“天使長”のようだと称される足利飆太あしかが ひょうた

その横で黙々と絵を描いていたのは、指輪学園の経営母体・指輪財団の後継者として早くも経営の手腕を発揮している実質的な“理事長”である指輪創作ゆびわそうさく

そしてその4人の長をまとめている人物こそが、天文台で眉美に話しかけてきた“団長”、双頭院学そうとういんまなぶでした。

田中泉

“美少年”というだけあって、画面のキラキラ感が凄まじいですね。それぞれのキャラクターのプロフィール紹介も、個性強めで目が離せません。

学に対し、眉美は「美形って嫌いなの」「なんでもかんでも思い通りになるなんて勘違いしないでね」と言い切ります。

しかし、眉美の言葉は美少年探偵団団員たちを怒らせるどころか笑いを誘った様子。

というのも、眉美の反応はこれまでの依頼人の反応と同じだったため。

しかし、最終的には美しさの価値を認めて帰っていくというのです。

眉美の言葉に、学は「美形という言葉は甘んじて受け入れるが、かっこいいという言葉は撤回して欲しい」「美しいとかっこいいは違う」と主張します。

その背景には、美少年探偵団団則の一つ、「美しくあること」が関係していました。

学の言葉に興味を持った眉美は、依頼内容について話し始めます。

眉美は、10年前からずっと星を探していました。

その星を初めて見たのは、眉美の誕生日を祝うために出かけた家族旅行。

海で泳いだり、砂浜でバーベキューをしたり、花火を楽しんだ眉美は見上げた星空にある星に目を奪われます。

すごくきれいで手を伸ばしたら届きそうだったその星に心を奪われた眉美は、宇宙飛行士を夢見るようになりますが、自分の将来を決定づけたはずの星を見失ってしまいます。

どれほど夜空を探しても見つけることができない眉美に対し、両親は「いいかげん夢を見るのはやめなさい」と言い、「中学二年までに見つけられなかったら夢を諦める」と約束することになるのでした。

眉美から依頼内容について聞いた学は、自分たちにふさわしい壮大な案件だと喜びます。

依頼を快諾した学に「子どもっぽい依頼を受けてくれるの?」と眉美は返しますが、美少年探偵団団則の二つ目「少年であること」によって、眉美の依頼はむしろ歓迎されることでした。

少年であることが重要視される美少年探偵団として、飆太は一生ショートパンツを履くと宣言します。

その美脚から、飆太は“美脚のヒョータ”という通り名があるのでした。

田中泉

眉美も呆れていましたが、“美脚のヒョータ”は謎すぎる通り名ですね。ということは、他の団員にも通り名があるのでしょうか。

眉美の星を見つけるため、みんなであの日の海岸へ

依頼内容をもとに、さっそく学は手配を進めると言い出します。

その手配とは、眉美が星を見た海岸に行くまでのヘリでした。

海岸にやってきた眉美と美少年探偵団の団員たちは、眉美が星を目撃した時間や見ていた方角を調べようとします。

「星を見つけたら星座が一つ増える」と勘違いしていた学でしたが、「学はないが、美学はある」と言い切ります。

そんな理由から、学には“美学のマナブ”、さらに長広には“美声のナガヒロ”という二つ名がありました。

さらに学は眉美が探している星を見つけたとき、海を向いていたか山を向いていたかを調べながら天体望遠鏡の準備を始めます。

家族旅行を再現すべく、眉美はバーベキューの準備をしていた満を手伝います。

食器を取り出そうとした眉美は、輝く水差しが歴史的に価値のある何かではないのかと驚きますが、満曰く創作の手作りとのことでした。

田中泉

あんなにすごい作品がすべて手作りとは。砂浜でもかなりの規模の砂の城も作っていました。

美術室にあった豪華絢爛な作品は、創作の手によるレプリカ。

その手先の器用さから、“美術のソウサク”と呼ばれているようです。

団員の誰もが仲の良い関係だと思っていた眉美でしたが、満は「廊下で出会っても口を聞かない」と話します。

というのも、団員たちは団長の前では休戦協定を結んでおり、団長がいなければグループとして成り立っていないという理由がありました。

眉美は依頼に対して協力的な団員たちに「今日初めて話すやつにここまでしてくれるなんて、余裕のあるやつの遊び」「キャラの立ったスケールの大きい人たちに悩みを持っていかれる気分」と愚痴を吐くのでした。

それを聞いた満は「自分たちはキャラじゃない」と言い、バーベキューの串を毒味として眉美に渡します。

それを食べた眉美は美味しさのあまり吐き出してしまうどころか、泣き出してしまいます。

田中泉

泣き出した理由として「肉汁が目に入った」なんてハチャメチャなことを言い出すのも、非常に西尾維新っぽいです。

満は、その料理の腕から“美食のミチル”と称されていました。

満は「リーダーが本気なら俺たちも本気」と言い、眉美の依頼を誰も小馬鹿にしていないこと、実は自分自身が小馬鹿にしているのではないかと眉美に伝えるのでした。

アニメ『美少年探偵団』第1話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

美少年探偵団のクセが強すぎる面々と、どこか冷めた眉美の「星を探す」という依頼が描かれた第1話。

洪水かと思わせるようなセリフの量と独特な演出で、唯一無二の作品となっているようです。

第2話では、眉美の依頼が解決に向かうのでしょうか。

眩しすぎる美少年探偵団の活躍が、今から楽しみですね。

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