『NMC(ニッポン漫才クラシック)』に出場したものの、即落選をした圭右(間宮祥太郎)と辻本(渡辺大知)
しかし、ふたりに漫才の厳しさを教えてくれたり、佳右に最初から天才なんていないということを教えてくれたデジタルきんぎょは準決勝まで勝ち進んでいました。
その打ち上げに図々しく参加する圭祐に、藤川(尾上寛之)がちょっと嫌な顔をし始めます。
それは調子がいいことではなく別のところ。辻本も気にしてはいるのですが、どうも遠慮しがち。
「コンビは遠慮したらアカン…アカンのや」と何度も口にする藤川。
デジタルきんぎょの軌跡が描かれ、ふたりが決勝に進むことができるのかの大事な物語。
何度見返しても面白いの一言です!
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目次
『べしゃり暮らし』第5話あらすじ
圭右(間宮祥太朗)のお笑いに対するまっすぐな姿勢に、自分たちの原点を取り戻したデジタルきんぎょの金本(駿河太郎)と藤川(尾上寛之)。
険悪だったコンビ仲も回復しはじめ、漫才日本一を決めるコンテスト・NMC(ニッポン漫才クラシック)では見事に準決勝への進出を決める。
圭右の“天然な面白さ”を金本が認める一方、“エセ関西弁のせいで面白さが半減”していると批判する藤川は、自身の経験から、コンビの間に遠慮は禁物だと辻本(渡辺大知)に忠告する。
しかし圭右の過去を知る辻本は、関西弁のダメ出しが相方の人生を否定するように思え、言い出せずに悩む。
そんなこととは露知らず、NMC準決勝をどうしても見ようと会場に足を運んだ圭右は、藤川の妻・尚美(黒坂真美)とその息子に出会った。
コンビ結成後、共にピンでも活動していた金本と藤川。
先に人気が出た金本に嫉妬した藤川だが、妻の悪口ネタでブレーク。
そんな芸風の父を嫌う息子は会場から出ようとするが、“お前の父ちゃんがいちばん面白いからよく見ておけ”と、圭右は引きとめる。
いよいよデジタルきんぎょがステージへ!
2人は重圧をはねのけ、決勝へと駒を進められるのか…?
さらに待ち受けている、思いもよらぬ涙の結末とは…!?
出典:『べしゃり暮らし』公式ページ
【ネタバレ】『べしゃり暮らし』第5話の感想
佳右(間宮祥太郎)の喋り方が気になるが、辻本(渡辺大知)は遠慮気味
NMCの準々決勝まで駒を進めたデジタルきんぎょ。
金本(駿河太郎)と藤川(尾上寛之)の勇姿を見届けようと、佳右(間宮祥太郎)や辻本(渡辺大知)、そして子安(矢本悠馬)は会場に足を運んでいました。
ついでにデジタルきんぎょを囲んだ飲み会にも。
天然で面白い佳右は自分を中心に場を盛り上げるのですが、藤川にはちょっと気になることがあり、それを辻本に言います。
それは、佳右がボケるとき、必ず関西弁になることです。
小さいころから関西の漫才を見て育ったのが原因らしいのですが、本場の関西人からすれば違和感だらけ。それどころか鼻につきます。
辻本は一緒にいるうちに慣れてしまったと言いますが、お客さんから見たらそんなことないのです。
そして、辻本の性格を知っている藤川だからこそわかること。
「お前、遠慮しとんのか?」
そう、辻本は佳右に遠慮してしまっているのです。
静代(小芝風花)の時もそうだったみたいなので、辻本をよく知る人なら誰でもわかります。
酔いながらも藤川は言います。
「コンビは遠慮したらアカン…アカンで」
藤川(尾上寛之)はデジタルきんぎょの「じゃない方芸人」
デビューしたばかりのころ、デジタル金魚は天才的に面白いと言われていたものの、どうしても金本の方が華があります。
そのせいで、気づけば金本がピンで呼ばれるようになったのです。
藤川は呼ばれない。つまり、「じゃない方の芸人」になっていたのです。
しかし、金本もこの状況を良しとしていません。
海外の長期ロケの話が来たときは、相方と一緒に行かせてくれないと断るとまで言うくらいです。
金本の発言を聞いてしまった藤川は意地になり、
「気を使わずに行け」
「お前が人気になれば、デジタル金魚の知名度も上がる」
と言って金本を海外に送り出したのでした。
しかし、心の奥底ではめっちゃ悔しい藤川。
居酒屋で飲んだくれるとパンツ一枚になり、そのまま散歩と言って外に出て行ってしまうことも度々ありました。
あの…捕まりませんか?
よく今まで捕まらなかったなぁと思うのです。
藤川(尾上寛之)、ピンで活動すると息子・球児(篠原湊大)に嫌われる
自宅に帰れば、嫁からは「また金本くんだけ出てる」と言われ、自分が仕事をしていないように言われます。
この状況を打開しようと思った藤川は、嫁である藤川尚美(黒坂真実)との会話をネタに笑いを取っていたのです。
「ゴミ出しを頼まれてゴミを出したら、ゴミが帰ってきたと言われた」
とネタを言い、これに対して怒りを爆発させるフレーズ
「アホかっちゅうねん!死ね!」
この言葉がお客さんにヒットし、芸人として舞台に出られるようになっていました。
しかし、息子の球児(篠原湊大)から見ると、母親の悪口で笑いをとる父親に苛立ち「お父ちゃんのネタ嫌い」と言われてしまうのです。
あくまでネタで別に夫婦仲は悪くないのですが、子供の球児にはまだその区別がわからないのでしょう。
ただただ嫌われていき、藤川自身もつらいようでした。
コンビ間で妥協はいらん。デジタルきんぎょ、意を決して準決勝の舞台へ!
夫婦仲は悪くないが、コンビ仲はだんだんと悪くなり、今ではお互いに連絡先さえ知らない藤川と金本。
面白ければそれでいいと思っていたデジタルきんぎょがここまで来れたのは、第2話の佳右のあの言葉が響いたからです。
「自分たちも面白いと思えないと面白くない」
過去には遠慮されたことを爆発させた藤川が金本を殴り、思い切り衝突したこともありました。
そうしてお互いに遠慮をしない関係を築き、一緒に面白いものを作り出すことを決めたデジタルきんぎょは、想いをひとつにして決勝の舞台に立ちました。
「これが最後だと思って全力でやるぞ」
そう言って舞台に立った金本と藤川。
結果、デジタルきんぎょは決勝進出の切符を手にしました。これはもう、喜ぶしかない!
しかも、父親の芸を見たくないと言って会場に入らなかった球児は、偶然にも居合わせた佳右に「お父ちゃんの漫才、よく見てみ?面白いぞー」と言われて会場入り。
デジタルきんぎょの芸を目の当たりにし、ふたりの話で笑うお客さんを見て、球児はやっと認識を変えました。
「お父ちゃんの漫才、めっちゃ面白かった」と言われ、藤川は男泣き!
金本がおちょくるが泣き続けます。が、佳右がおちょくると怒ります。
「お前は入ってくんなや!」
佳右の空気の読めなさが、ここまでくるともう天才的でした。
次回へのフラグ。苛立つ佳右(間宮祥太郎)と藤川(尾上寛之)の散歩
NMC準決勝のチケットを金本からもらっていた辻本。
しかし、渡された2枚のチケットのうちの1枚を、相方の佳右ではなく子安に手渡しました。
佳右が一緒だといつもハラハラするからと言いますが、これも辻本が佳右に本音を言えず遠慮しているからです。
NMC準決勝当日、ふたりは佳右を無視。
佳右はひたすらに電話をしたり、どうにかチケットを手に入れられないかと奮闘していました。
結局、藤川親子と遭遇したことで見ることができたのですが、最終的に佳右は辻本と子安を発見。
「ずっと電話していたんだぞ!」と言って怒るまでは良かったのです。
しかし、藤川が辻本に代わって「変な関西弁はやめた方がええで」と言ったことで、佳右の中に苛立ちが沸き上がってきた様子。
コンビ間に遠慮は無用。
ならば、この衝突は避けては通れないでしょう。
ふたりの衝突の火種を作った藤川ですが、その藤川もやってしまったのですよ。
準決勝の結果をバーで待っていた藤川。
マネージャーから決勝進出の通知が来ると、いつものように服を脱ぎ捨て、またもパンツ一枚で散歩。
「どんなもんじゃーい!」
と言いながら夜の街を徘徊する藤川。人も普通に通っているのです。
いや、通報されませんか?って何度も思いました。
決勝戦の切符を手にし、東京進出間近ですから、喜ばずにはいられない藤川。
通報されるくらいだったら良かったのかも…と思います。
季節は冬。藤川はひとり、パンツ一枚のまま階段に座って眠ってしまったのです。
寝ている藤川の体には雪が積もっていく描写で少しずつ画面が暗くなりフェードアウト…。
これはまさか…というところで、第6話に続きます。もう嫌な予感しかしません。
『べしゃり暮らし』第5話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第5話をご覧いただいた皆様、いかがでしたか?
衝撃すぎるラスト!藤川さん…😢#べしゃり暮らし#森田まさのり #劇団ひとり#間宮祥太朗#渡辺大知 #矢本悠馬 #小芝風花 #堀田真由#駿河太郎 #尾上寛之 #浅香航大#徳永えり #寺島進 pic.twitter.com/akYPnpfD4f
— 【公式】ドラマ「べしゃり暮らし」アカウント (@beshari_ex) August 24, 2019
芸人になると決めてから、佳右は色々なコンビを見て「コンビってなんだ」「相方ってなんだ」「漫才ってなんだ」「お笑いってなんだ」とたくさん考えたことでしょう…たぶん。
その中でも、デジタルきんぎょの存在は大きいはず。
そして、そんなデジタルきんぎょが佳右の言葉をきっかけで漫才を楽しむことを思い出し、NMC決勝戦の切符を手にすることができるようになると思わなかったでしょう。良い相乗効果だと思います。
そして、コンビの間に遠慮は無用。遠慮するとそこから関係がぎくしゃくしていく、ということなのでしょう。なんとなく伝わりました。
決勝に進んでこのまま優勝!と行ってほしいのですが、藤川が明らかに…な気がします。
そして、エセ関西弁を指摘された佳右と、それを指摘できずに遠慮していた辻本。
ふたりの衝突が次回どうなるのか、その結末を見届けたいものです。
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