『BEASTARS』第1話あらすじ・ネタバレ感想!独特の世界観に魅了されずにはいられない傑作

アニメ『BEASTARS』第1話ネタバレ感想!

出典:『BEASTARS』公式ページ

人がいない擬人化された動物たちの世界。

だけど展開されるのは、ほのぼのハートフルストーリーでもアクション満載の探偵モノでもない。

草食獣の生徒が、肉食獣のクラスメイトに捕食されるというエグい導入から物語は始まります。

肉食獣と草食獣が共存する学園で、野生の本能と人の理性の狭間で揺れ動く生徒たちの間に蔓延する猜疑心とそこからくる偏見や差別。

世界観、シナリオ、モーション、音楽、演出、演技。

すべてクオリティが高く、舞台演劇とアニメを合わせたような、新鮮な感動を味わえた第1話でした。

\\『BEASTARS』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る

『BEASTARS』第1話「満月は照らす獣を選んでる」あらすじ

アニメ『BEASTARS』第1話「満月は照らす獣を選んでる」あらすじ①

アニメ『BEASTARS』第1話「満月は照らす獣を選んでる」あらすじ②

名門高校チェリートン学園で、アルパカの生徒が食い殺される『食殺事件』が発生した。

犯人は捕まらず、校内には不安が広がる。

被害者と同じ演劇部の変わり者・ハイイロオオカミのレゴシにも疑いの目は向けられるが、レゴシは目立たずに生きたいだけの、不器用で心優しい青年だった。

ところがその夜。裏庭でドワーフウサギの女子生徒に我を忘れて襲いかかってしまったことで、レゴシの人生は大きく変わり始める……

アニメ『BEASTARS』第1話「満月は照らす獣を選んでる」あらすじ③出典:『BEASTARS』公式ページ

【ネタバレ】『BEASTARS』第1話の感想

ケモナー歓喜…ではない

『BEASTARS』は、擬人化された動物たちの世界です。

人間に耳と尻尾が付いただけじゃなく、動物が服を着て二足歩行するタイプの擬人化アニメは『ムーミン』や『シルバニアファミリー』『名探偵ホームズ』など、子供向けのホノボノした少し昔の作品が多い印象です。

今季だと『アフリカのサラリーマン』のようなコメディアニメもやっていますね。

ところが、『BEASTARS』はシリアスな雰囲気で描かれる学園ドラマです。

スクールカースト、妬み嫉み、恋愛、人権意識、派閥争いなど、現実の学校に存在する問題が見え隠れしていますね。

これだけでもかなり新鮮な印象を受けるのですが、ここに動物としての特性が加わります。

肉食獣は草食獣を食べる可能性、兎であれば性欲が強いことなど、動物の特徴を使った葛藤を描くことで、その先のドラマを予感させられます。

大人でも楽しめる、というよりは大人向けの物語な気がします。

ゾクゾクする導入

赤い月に照らされた夜の校舎。

傷だらけで走るアルパカの男の子を追い詰める、顔の見えない肉食獣。

暗闇の中で輪郭と赤い血だけを浮かび上がらせる描き方、まるで演劇のような感情を煽る劇伴など、本当に怖かったですね。

「おまえさ、本当にクラスメイトを食べる気か?いつも一緒に授業を受けていただろ?」

「クラスメイトを食べる」というこのセリフがカニバリズムを連想させ、本能的な嫌悪感を抱きます。

そのままでは咀嚼できないほどの嫌悪感ですが、次のシーンで肉食獣と草食獣という食物連鎖が緩和してくれて、物語として呑み込めました。

動物の配置も楽しい

  • 細身の長身で、気の抜けた雰囲気のハイイロオオカミ・レゴシ
  • バイタリティ溢れるイケメンのアカシカ・ルイ
  • 小さく可愛いけど陰のあるワーフ種のウサギ・ハル

どうやら、今のところの主要キャラクターはこの3人のようですね。

学園ドラマにいそうなキャラクターではありますが、動物とキャラクターがぴったり合っていますね。

体型や目を実際の動物に寄せているようなので、動物のキャスティングを見るのも楽しいです。

世界観の謎

さて、アルパカのテムを食べたのはいったい誰なのか。

学校という形があるのに、捕食、つまり殺人に対して警察という単語が出てこないことに違和感を感じます。

  • この世界に人間はいるのか
  • なぜ動物たちが知恵を持ち学校に通っているのか

など、世界の構造に興味が沸きます。

  • 他種族との相互理解 ―他種族への理解を持つことの大切さ―
  • 社会ルールの明確化
  • 本能の抑制
  • 倫理の確立

冒頭で、スクリーンに映し出された講義内容です。

しっかりと物語を描いている作品なので、世界の構造もしっかりとしたものがありそうです。

この辺りが明かされていくのも楽しみですね。

CGの凄さ

CGに関しては、とにかく動きの自然さ、表情の細かさが驚異的でした。

昔の手描きのセルアニメ並のセンスと時間が必要とされるようなレベルです。

3DCGでここまで日本のアニメを表現できるんですね。

ちょっと感動するぐらいのレベルで、動きだけでも繰り返し視聴したくなりました。

アニメーション制作は『オレンジ』。

第3回『CGWORLD AWARDS』にて、『宝石の国』で「作品賞:CGアニメーション部門」最優秀賞を受賞しています。

狼に捕らえられた兎

エグい導入からの、肉食獣レゴシが草食獣ハルを捕まえる展開。

かなり危険な香りはしますが、レゴシとハルの態勢は、とても捕食しようとしているようには見えません。

むしろ、愛しくて抱きしめているようにも、外敵から守っているようにも感じられます。

これはレゴシの性格を知っているからなのでしょうか。

とにかく、印象的なラストでした。続きが気になります。

『BEASTARS』第1話まとめ

要点まとめ
  • ケモナー歓喜…ではない
  • ゾクゾクする導入
  • 大人向けの物語
  • ハイクオリティなCG

90年代のスクールカーストバリバリのアメリカン学園ドラマのような雰囲気を軸に、動物の習性によって起こるトラブルを乗せた印象です。

カット割りも音楽もとても凝っていて、見応え十分な出来栄えでした。

次週がとても待ち遠しいですね。

\\『BEASTARS』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る

▼次回第2話も続けて読む▼