ジェニファー・ロペス主演のパニックムービー『アナコンダ』。
アマゾンの奥地で助けた遭難者に連れてきてもらった場所にはアナコンダが…?
爽快なスリルと共に進んでいくストーリー、あなたはアナコンダに出会ったらどうしますか?
- 20年以上経っても色あせない元祖パニック映画
- ジョン・ヴォイトの表情が頭から離れなくなること間違いなし
- アナコンダも恐ろしいが本当に厄介なのは…?
それではさっそく映画『アナコンダ』をネタバレありでレビューしたいと思います。
目次
『アナコンダ』作品情報
作品名 | アナコンダ |
公開日 | 1997年9月20日 |
上映時間 | 89分 |
監督 | ルイス・ロッサ |
脚本 | ハンス・バウアー ジム・キャッシュ ジャック・エップス・Jr |
出演者 | ジェニファー・ロペス アイス・キューブ ジョン・ヴォイト エリック・ストルツ ジョナサン・ハイド オーウェン・ウィルソン カリ・ウーラー ヴィンセント・カステラノス ダニー・トレホ |
『アナコンダ』あらすじ
人類学者ケイルと恋人でもある映画監督テリーの撮影隊は、伝説のインディオを求めてアマゾン奥地を訪れた。
船で川を上っていた一行は、蛇の密猟者サローンを拾うが、ジャングルに詳しい彼はガイドを買って出る。
だがケイルが毒蜂に刺されて重態になってから次第に船の主導権をサローンが握り始めた。
彼の指示通りに支流に分け入っていく船はやがて座礁した船と遭遇。実はその船はサローンの仲間のものであり、彼の目的はアナコンダの捕獲だったのだ。
そしてついに想像を絶する巨大なアナコンダが出現、撮影隊のクルーは一人また一人とその怪物の犠牲となっていく。
アナコンダ捕獲のためなら何でもやるサローンに身の危険を感じたテリーたちは反撃を開始するが、そこにもアナコンダが襲いかかってくるのだった……。
出典:allcinema
【ネタバレ】『アナコンダ』感想レビュー
そもそもアナコンダとは
本作のタイトルにもなっているアナコンダ。
巨大な蛇を想像していただければわかると思いますが、何がそんなに怖いの?と思う方もいるかもしれません。
作中のアナコンダは気配がなく、人間の熱を感知し濁った川の中からガバッと現れます。
そして巨大な体で即座に獲物を締め上げ、全身の骨を砕き血管を圧迫して獲物を殺します。
その後は人間を丸のみし、新たなターゲットを見つけては飲み込んだものを吐き出すというなんとも末恐ろしい生物です。
舞台はアマゾン奥地
ここからはストーリーに切り込んでいきます。
映画ディレクターのテリー(ジェニファー・ロペス)と、テリーの彼氏で学者のケイル(エリック・ストルツ)をはじめとした一行は、伝説の民族シリシャマ族を探しにアマゾンを訪れていました。
ガイドのマテオ(ヴィンセント・カステラノス)と共に船で進んでいくと、川の真ん中で動けなくなっている男サローン(ジョン・ヴォイト)がいたのです。
サローンを助け、船に乗せたケイルたち。
そんな中、サローンがシリシャマ族を見たことがあると言ったため、その場所に連れて行ってもらうことにしました。
動物系パニック映画の元祖とも言える王道ストーリー
パニック映画の中にも数多くのジャンルがありますよね。
『ボルケーノ』や『デイ・アフター・トゥモロー』のような自然災害もの、『ジュラシック・パーク』や『ジョーズ』などの動物もの、はたまたウイルスやゾンビものなども挙げられます。
この分類でいくと『アナコンダ』は間違いなく動物系パニック映画に当てはまるでしょう。
巨大蛇によって恐怖に陥れられた人々が、襲われて死人を出しながらも立ち向かっていく様子が描かれています。
中には、「あ、この人死亡フラグ立ってるな」なんてわかりやすい展開があるのも本作のポイントです。
わたしは、結末が予想外すぎる”胸糞映画”として有名な『ミスト』が大好きです。
→映画『ミスト』あらすじ・ネタバレなし感想!映画史に残る驚愕と衝撃のラストシーン、15分間あなたは固唾を吞む。
『ミスト』は、自然災害やクリーチャーを混ぜたうえでさらにラストシーンにひと捻りがある、いわば”今どきのパニック映画”。
対して本作はどんでん返しなどの展開が一切ないため、ひたすらスリルを楽しみたいときにおすすめです。
まさにパニック映画の王道と言えるでしょう。
ジョン・ヴォイトありきのストーリー
王道ストーリーの中でも、ジョン・ヴォイト演じるサローンの存在が作中の面白さに拍車をかけています。
実は彼の正体はアナコンダを捕まえようとしている密猟者でした。
ガイドのマテオも密漁仲間で、テリーたちを使ってアナコンダをおびき寄せようとしていたのです。
そのため、たどり着いたのはシリシャマ族がいる場所ではなくアナコンダの生息地。
テリーたちがサローンの正体に気づいたときにはもう遅く、仲間たちはアナコンダに襲われ一人ずつ命を落としていくのでした。
サローンは節々でニヤニヤ笑みを浮かべて不気味な人物です。
途中から気づけば船を仕切っているし、横暴で暴力的なとにかく嫌なやつに描かれています。
テリーたちはサローンを縛り付けることに成功しますが、驚きの行動を見せたのはそのあと。
彼氏であるゲアリー(オーウェン・ウィルソン)を亡くし、途方に暮れるデニス(カリ・ウーラー)。
そんなデニスをサローンはなんと足で絞殺したのでした。
どんな馬鹿力!そしてアナコンダ捕獲への執念がとんでもない!
本作でいちばん厄介なのはアナコンダというよりむしろサローン(=人間)なんですよね。
主役のジェニファー・ロペスよりも視聴者の印象に残ったジョン・ヴォイトにはあっぱれです。
『アナコンダ』の気になる結末は?
たくさんの仲間が犠牲になり、生き残ったのはテリーとダニー(アイス・キューブ)、そして序盤で口に毒蜂が入り気を失っていたケイルの3人。
サローンによって絶体絶命に陥ったテリーとダニーを助けたのは、ケイルでした。
一度意識が戻り、サローンに矢を食らわせたのです。
川に落ちたサローンはアナコンダに丸のみにされ絶命。
テリーとダニーはアナコンダの次の標的になるも激闘の末、アナコンダを煙突にて燃やすことに成功したのでした。
ちなみにケイルの意識は戻り、3人でアマゾンから帰路に着きますがそこでなんと伝説のシリシャマ族を目撃するのです。
サローンが冒頭で述べたシリシャマ族を見たことがある、というのは実は本当だったのかもしれません。
『アナコンダ』まとめ
アナコンダが人間に巻きつき全身を圧迫し、丸のみにする様は本当に恐怖でした。
最後までスターンは迷惑な人物でしたが、丸のみにされて吐き出されたときに体液でデロデロになっているのにも関わらずテリーにウィンクするシーンはユーモアがあってよかったです(笑)
なお、『アナコンダ』は反響の大きさからシリーズ化しているようなので要チェックです!
以上、ここまで映画『アナコンダ』についてネタバレありで紹介させていただきました。
- アナコンダのCG描写が素晴らしい
- ロ後半にかけて拍車がかかるスリルをご覧あれ
- あのコワモテ俳優ダニー・トレホも出ているので必見!