ある夜、アダムス家に男の子の赤ちゃんが生まれます。
ですが、他の子供たちは拗ねて赤ちゃんを殺そうとしてしまいます!
そこで雇われた美しい乳母デビーですが、なんと彼女は金持ちなフェスターを狙ってやって来たのでした。
子供たちに殺されかける赤ちゃん、デビーに殺されかけるフェスター。
前作に引き続きブラックユーモアが炸裂!
- 新しい家族「ピューバート」がキュート
- 美しすぎる悪女デビー現る!
- 子供たちの残酷さが前作より増して描かれる
それでは『アダムス・ファミリー2』をネタバレありでレビューします。
目次
映画『アダムス・ファミリー2』作品情報
作品名 | アダムス・ファミリー2 |
公開日 | 1993年12月25日 |
上映時間 | 100分 |
監督 | バリー・ソネンフェルド |
脚本 | ポール・ラドニック |
出演者 | アンジェリカ・ヒューストン ラウル・ジュリア クリストファー・ロイド クリスティナ・リッチ ジミー・ワークマン キャロル・ケイン カレル・ストリッケン ジョーン・キューザック クリストファー・ハート クリスティーン・バランスキー ピーター・グレイヴス デヴィッド・クラムホルツ ハリエット・サンソム・ハリス |
音楽 | マーク・シェイマン |
▼前作のレビューはこちら▼
映画『アダムス・ファミリー2』あらすじ【ネタバレなし】
キュートでダークな赤ちゃん誕生!
月夜に響くフェスターの遠吠え。
その夜、アダムス家にもう一人男の子が生まれました。
名前は「ピューバート」、意味は思春期です。
喜ぶゴメスとモーティシアですが、ウェンズデーとパグズリーは嬉しくありません。
アダムス家に伝わる「1人生まれると1人死ぬ」という謎の言い伝えを信じているのです。
そして、子供たちは弟を上の階から落として殺そうとします。
ミルトモ 編集部
ある日、弟とギロチンごっこをする子供たちを見て、モーティシアとゴメスは赤ちゃんを心配し乳母を雇います。
雇われたのはデビーという容姿端麗な若い女性。
そんな美しいデビーに、フェスターは恋をしてしまいます。
そんなデビーを、子供たちは気に入りません。
その夜、テレビで殺人鬼の特集を観るデビー。
一人の女が変装し、金持ちの旦那を次々と殺すというのです。
それを観て、なぜかデビーはにんまり。
ある日、ゴメスとモーティシアとフェスターが出かけ、家にはデビーと子供たちだけになります。
ゴメスとモーティシアの目を盗んで、デビーはフェスターの株式、為替、金の書類などを漁りました。
それを覗いているウェンズデーはデビーに「フェスターの世話をしにきたの?」と、皮肉たっぷりに聞いて、彼女の本性を探ります。
ウェンズデーが邪魔になったデビーは、ウェンズデーとパグズリーをサマーキャンプに行かせてはどうかとゴメスとモーティシアに言います。
悪女の誘惑
ウェンズデーとパグズリーが参加させられたサマーキャンプの行き先は、キャンプ・チペア(孤児).。
「お葬式に行く服みたいね。」
ウェンズデーに話しかける金髪の少女、アマンダ。
2人は初対面からお互い印象が悪く、周りも陽気で友達が多い子たちが目立ちます。
そんななか、陰気な少年ジョエルにウェンズデーは惹かれ始め…。
ミルトモ 編集部
そのころデビーは家でフェスターを誘惑し始め、フェスターはすっかり彼女に夢中になってしまいます。
ミルトモ 編集部
フェスターはゴメスに、「デビーをディナーに誘いたい」と相談し、ゴメス、モーティシアと共にデビーとディナーへ向かいます。
デビーを口説こうとするフェスターですが、女性に慣れていないためうまくできません。
それにもかかわらず、デビーは彼になんと「愛している」と告白します。
ミルトモ 編集部
キャンプで結婚の知らせを聞いて、嫌な予感がするウェンズデー。
フェスターから結婚の報告を手紙で受け取った後、キャンプから逃げ出そうとします。
陰気な少年ジュエルとも仲を深め、一緒に結婚式へ向います。
結婚式には前作にも登場したカズンイットと、結婚したマーガレットもいます。
ミルトモ 編集部
デビーはなんだか嬉しくなさそうですが、無事結婚式は終わります。
バラバラになる家族
ハワイでのハネムーンで、デビーは入浴中のフェスターの湯になんとラジカセを投げ、フェスターを感電死させようとします。
ミルトモ 編集部
ですが、思い通りに死ななかったフェスターに腹を立て、デビーは私と居たいなら「もう二度と一家と会わない」と家族に手紙を書けと言います。
手紙を読んだゴメスたちは、デビーとフェスターを訪ねました。
ですがデビーに誘惑され、唆されたフェスターはゴメスたちに帰れと言います。
結局ゴメスたちはフェスターに一目会うこともできませんでした。
一方、赤ん坊ピューバートは病気にかかり、金髪巻毛のバラ色のほっぺの赤ちゃんに変身してしまいます。
グラニー(モーティシアの母)がいうには、家族の別離が原因で病気になったのだと!
それを聞き、ゴメスまで病気になってしまいます。
ミルトモ 編集部
映画『アダムス・ファミリー2』感想
残酷な子供たちですが
新しい家族の誕生に、「私たちどちらかが死ぬ。」と恐れるウェンズデーとパグズリー。
ミルトモ 編集部
しかも普通の子供と同じく、自分以外に注目の的ができて両親に構ってもらえないと、拗ねるのが可愛いですね。
ただ、赤ちゃんピューバートを殺そうとするシーンはやや過激ではあります。
ミルトモ 編集部
ダークな結婚式
ビジュアルで楽しめるのが、結婚式でのシーンです。
招待客はアダムスの一族なのですが、アダムスらしくダークでゴシックな衣装やメイクで埋め尽くされています。
白のフリルタイをつけ、黒リップを塗った双子の男の子たちや、アダムス一族に加わったマーガレットの黒服。
黒のアイシャドーに黒リップの女性たち。
面白いのは、神父役の全身毛に覆われたカズンイット(マーガレットの新しい旦那)です。
ミルトモ 編集部
価値観が違いすぎてユーモアたっぷり
フェスターが一家と縁を切り、それが原因で赤ちゃんピューバートが変身する病気にかかってしまうのですが、その変身が病気どころか可愛くて可愛くて!
髪はくるくるの金髪で赤いほっぺでニコニコしてなんとも愛くるしいのですが、ゴメスとモーティシアは、それを可愛くないと思ってしまうんですね。
自分の子供が将来大統領や弁護士など立派な仕事に就くと思うと、ゴメスは気がおかしくなってしまいます。
ミルトモ 編集部
映画『アダムス・ファミリー2』あらすじ・感想まとめ
新しい登場人物も増え、フェスターやウェンズデーの意外な恋模様も楽しめた『アダムス・ファミリー2』。
子供たちが赤ちゃんを殺そうとするシーンはやや過激ではありますが、それも『アダムス・ファミリー』ならコミカルに見せられます。
ダークな世界感はそのままに、ブラックユーモア、コメディ要素が強い作品になっていると思います。
でもやはり少し過激!?