アダムス家の長男フェスターは25年間もの間、行方不明になっていました。
しかし、交霊祭の夜、偽物のフェスターが現れ…!?
フェスターを巡って振り回されるアダムス家の人たち。
フェスターは本物の家族になれるのでしょうか?
ミルトモ 編集部
- ブラックユーモアたっぷり!
- 屋敷やキャラクターの衣装などゴシックな世界感が楽しめる
- フェスターが家族になっていくまで…
それでは『アダムス・ファミリー』をネタバレなしでご紹介します。
目次
映画『アダムス・ファミリー』作品情報
作品名 | アダムス・ファミリー |
公開日 | 1992年4月25日 |
上映時間 | 91分 |
監督 | バリー・ソネンフェルド |
脚本 | キャロライン・トンプソン ラリー・ウィルソン |
出演者 | アンジェリカ・ヒューストン ラウル・ジュリア クリストファー・ロイド エリザベス・ウィルソン ジミー・ワークマン クリスティーナ・リッチ カレル・ストライケン ダン・ヘダヤ ダナ・アイビ |
音楽 | マーク・シェイマン |
映画『アダムス・ファミリー』あらすじ【ネタバレなし】
そっくりさん現る!
クリスマスの夜、歌を歌う人たちの前には、廃墟のような屋敷。
そこに住むのは、風変りな『アダムス・ファミリー』でした。
いつもの朝、主人ゴメス(ラウル・ジュリア)は、行方不明になった兄フェスター(クリストファー・ロイド)の部屋の前に佇んでいました。
「この25年間フェスターから何の連絡もない」という苦悩を、自分の妻モーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)に打ち明けます。
するとちょうど、金に困った弁護士タリー(ダン・ヘダヤ)がアダムス家を訪ねてきました。
タリーはゴメスの弁護士です。
タリーはふと、フェスターの肖像画に目を留めます。
そして、「フェスター・アダムス基金」をしないかとゴメスに提案。
断るゴメスですが、去り際、金庫の隠し扉をタリーに見られてしまいます。
今月分の経費を受け取ったタリーは、自分のオフィスで来客クレイブン婦人(エリザベス・ウィルソン)に息子のゴードンを紹介されます。
ミルトモ 編集部
タリーからアダムス家のフェスターにそっくりだという話を聞いたクレイブン婦人は、ゴードンを使ってアダムス家から金を奪うことを思いつきます。
ホラー屋敷に潜入
交霊祭の夜。
タリーは、妻マーガレット(ダナ・アイヴィ)と共に、アダムス家を訪ねます。
恒例のフェスターを呼ぶ儀式の中、何者かがドアをノックしてきます。
ドアの向こうには、ゴードンが行方不明のフェスターを装って待ちかまえていたのでした。
これに気づかず再会を喜ぶゴメスですが、同伴したクレイブン婦人扮するピンダシュロス博士とゴードンを、ゴメス以外の家族は怪しみました。
金を奪うために、なんとか家族に溶け込もうとするゴードンでしたが、突然ゴメスから「金庫に行こう」と持ち掛けられます。
金のありかを探すゴードンですが、金庫はガラクタばかり…。
パーティー中のゴードンは、結合双生児の女性(たち?)のファウナ(ダーリーン・レヴィン)とフローラ(モーリーン・スー・レヴィン)に出会ったり、ホームビデオでゴメスがタバコを吸っているところを「初めてのタバコだ!」とフェスターが言ったら、ゴメスが「自分は5歳から吸っているよ」と言います。
話を合わせようとしてどんどんボロが出るゴードンですが、ゴメスはゴードンの嘘には全く気づきません。
ですが、ゴードンが指かせを外せなかったことをきっかけに、ゴメスもようやく彼が本物のフェスターではないのでは?と疑い始めます。
ある日、1人で金庫に入ろうとするゴードン。
そこを、モーティシアに見つかってしまいました。
まるで、真実を知っているかのような静かな口ぶりでゴードンを脅すモーティシア。
その頃、ゴメスはゴードンを疑うが故に病気にかかってしまいます。
モーティシアに疑われたゴードンは、母であるピンダシュロス博士を呼び出しゴメスを納得させました。
ミルトモ 編集部
変わりゆく心。そして、裏切り?
子供たちの学芸会。
ピンダシュロス博士は、誰もいないこのチャンスに金を探せと言いますが、ゴードンは「学芸会を観に行きたい」と言います。
だんだんと家族の信頼を勝ち取っていくゴードンですが、それをピンダシュロス博士は良く思わず、なんとか博士らしくゴードンを連れて帰ろうとしました。
家族は納得し、アダムス一族を呼んで「さよならパーティー」を開きます。
パーティーの途中で、ウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)がゴードンの様子を見に行くと、ピンダシュロス博士とゴードンが親子で金庫を狙っているという会話を聞いてしまいます。
2人を目撃し逃げるウェンズデーをゴードンが追いますが、見失ってしまうのでした。
パーティーに戻ったゴードン。
アダムス一族伝統の「マムシュカ」を踊るうち、フェスターはアダムス家に染まっていきます。
一方、行方不明のウェンズデーを一家が探す間、ピンダシュロス博士とゴードンは金庫を探しに行くことにしました。
ゴメスがウェンズデーを見つけ、一家が家に帰ろうとすると「アダムス一家立ち入り禁止」のテープが…。
弁護士タリーの仕業でした。
「アダムス一家はこの家に近づいてはならない。この家は長男であるフェスターのものだ」と言います。
自分の家から追い出されてしまった一家。
やはり、ゴードンはアダムス一家を裏切ってしまうのでしょうか?
映画『アダムス・ファミリー』感想
初っ端からブラックユーモア
普通の人たちがクリスマスの曲を歌うシーンから物語が始まるのですが、世間の習慣からかけ離れたアダムス家の人々は、上の階から歌っている人たちに窯の湯をかけようとします。
ミルトモ 編集部
バミューダ海域から脱出!?
ゴードン(クリストファー・ロイド)扮するフェスターが行方不明から帰ってきたのは、バミューダ海域から蘇ったおかげだと、クレイブン婦人(エリザベス・ウィルソン)扮するピンダシュロス博士は言います。
バミューダ海域とは、昔から船や飛行機が消えてしまい消息不明になってしまうという恐ろしい海域なのですが、そこから蘇ったというのが思いっきり怪しいですよね。
ですが、兄を想うあまり、ゴメスは信じ切ってしまいます。
また娘のウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)は人の死に興味があり、バミューダ海域にいつか行ってみたいと言うのです。
ミルトモ 編集部
血まみれショーで目覚める!
ウェンズデーと弟パグズリー(ジミー・ワークマン)の学芸会の練習(血まみれショー)に自ら参加するゴードン。
その中で、自分の中の「フェスター」に目覚めたかのように見えました。
ここから子供たちとも仲良くなり、家族の信頼も勝ち取っていきます。
実はこの直前にゴメスに怪しまれていたので、最初はそれを打ち消すための行動なのかと思いましたが、きっと本当にゴードンの心は変わっていったのでしょうね。
映画『アダムス・ファミリー』あらすじ・感想まとめ
風変りなキャラクターとゴシック的な世界観に目が行きがちでしたが、当の一家は悪気もなくブラックユーモアを連発しているところが面白かったです。
また、フェスターの心の変化も、作品のメッセージとなっているのかなと思いました。
風変りで奇妙だけど温かい家族と、普通に見えるけど悪徳な母親を比べると、ゴードンの中では一家のほうが勝ったんですね。
ちょっと過激なブラックユーモアもありますが、ダークコメディの名作です!
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