「目に見えないものに踊らされてはいないかい?…考えすぎんなよ。」
第2話ラストで、老舗・寿湯が優しく語りかけてくれたこの言葉が沁みました。
人間は考える動物、考えすぎる動物です。
今宵は、ついつい考えすぎてしまう漫画家(ともさかりえ)が初めて水風呂の扉を開けます。
キンキンに冷えた水風呂が、彼女の脳内をすっきりさせて“あれ”を目覚めさせます!
唯一無二の楽しい世界(まんきつワールド)が、今日も待っています。
目次
ドラマ『湯遊ワンダーランド』前回第1話のあらすじと振り返り
漫画家・きつこ(ともさかりえ)が、ネタ切れを起こした…
毒にやられた目をしたきつこに、弟のやっちゃん(須賀健太)が言います。
「サウナに行って汗をかき、毒抜きしろ!」と。
また漫画を描きたくて、きつこは上野・寿湯へ。
ちょっとメンドクサイ銭湯のヌシ(大島蓉子)の洗礼を受けながら、サウナに入ります。
帰り道、サウナ効果なのか…
いつものアイスの美味しさがわずかに増しました。
「ちゃんと水風呂入った?」
家に帰ったら、やっちゃんから毒抜きが不完全だと指摘されます。
弟いわく、サウナは水風呂と外気浴が命らしい…
サウナには入れと言われたけど、水風呂には入れとは言われてない!
それでも、ちょっぴり毒抜きに成功したきつこ。
意欲が湧き、自室で漫画を描きはじめます。
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第2話も“松果体”を入り口に、クセ強な不思議世界へ連れて行ってくれます!
【ネタバレあり】ドラマ『湯遊ワンダーランド』第2話あらすじと感想
パワーなしで顔怖な漫画家(ともさかりえ)は、作風に悩む。
「お姉さん大丈夫?何かありました?」
漫画家・きつこ(ともさかりえ)は、普通にカレーを食べていただけなのに…
義妹の美衣子(岩井七世)から猛烈に心配されました。
「まだまだ闇だな!」
悪魔みたいな顔をした弟のやっちゃん(須賀健太)が、不気味に高笑いします。
きつこは、笑わないで!と弟に懇願します。
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大塚愛「Vanity(大沢伸一より)」がシュールw
まるで生きてない、いまにも犯罪を犯してしまいそうな怖い顔をしてる!
なぜだ?ふざけた漫画ばかり描いているから、この顔に?
こんなパワーもなくて、顔も怖い人間が描く漫画なんて面白い訳がない…
きつこは頭を抱えます。
「こんな暗い2人が作る漫画なんて最悪ですよ…」
きつこの担当編集者・高石(川島潤哉)も一緒に頭を抱えます。
ふと、きつこはある奇策を閃きます!
いい漫画を作りたい彼(川島潤哉)は、いま…灰色の世界で生きている。
編集者・高石は、少々お疲れ気味。
いい漫画を作りたい気持ちはあれど、世界が灰色に見えてしまうほどに鬱々としています。
所在無く、公園で鳩にパン耳をあげて時間を潰します。
地面に落ちているパンのかけらたちをただただ眺め…ずっとうつむいてばかりの高石。
そういえば、彼は最近空を見上げていません。
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喫茶店で打ち合わせしていたら、担当の漫画家・きつこが急に妙なことを言いだします。
「松果体を目覚めさせればいいんじゃない?」
松果体とは、脳の中にある松ぼっくりのような形をした眠っている器官のこと。
きつこは、松果体を目覚めさせるとテレパシーが使えるようになると熱く語ります。
松果体の研究に人生を費やしたフランス生まれの近代哲学の祖・デカルト。
デカルトは松果体を“魂のありか”と表現したと、きつこは熱弁。
「全世界が松果体の虜!私たちは松果体が眠っているから、魂レベルが低いんだ!」
勝手に松果体眠り隊の仲間にされた高石は、反論する間もなく…
きつこのしょうもない松果体トークをずっと聞かされます。
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松果体がモチーフらしい!
第三の眼・松果体を目覚めさせたい!
第三の眼である松果体を開かせるしかない!
松果体を目覚めさせて超能力使いになったら、漫画を描くなんて簡単なはず。
「そんな時間あったら原稿を描きましょう!」
高石が注意するも、きつこはすでに松果体の虜。
「高石よ…また慰めに公園で鳥にエサをやって生きていくのか?」
この投げかけに心を動かされた高石。
2人はさっそく松果体の情報収集をはじめます!
松果体目覚めに成功したおじさんの動画が、きつこが松果体を知ったきっかけ。
でも、いま検索しても出てきません。
高石は「消されたんじゃ?」と声を潜めます。
きつこは「人間の大秘密なんだ…」と深刻な顔をします。
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フェイクプレーン(小高三良)がツッコむw
①体に毒を入れない食事
②自然に触れる
③陽の光にあたる
④瞑想をする
⑤アファメーション(肯定)をする
検証した結果、瞑想&アファメーションができていないことが発覚!
さっそく、きつこ&高石は瞑想をはじめます。
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松果体目覚めに必要なのは、“アレ”だった!
瞑想の途中で新しいきつこのアシスタント・沼崎(樋口日菜)がやってきます。
彼女の初仕事は“松果体についての調査”になりました。
数日で松果体地獄から逃れたくなった高石。
「松果体がなくても、誰も文句が言えないような本を!嫌な人たちは頭の中で一度ぶっ殺して…そうやってうまくやってみようと思います。」
高石は切羽詰まった感じで、きつこに電話口で思いを語ります。
「楽しく、いい漫画を作りましょ…だって僕達、漫画が好きじゃないですかー!」
東京港区の人々が行き交うおしゃれな道で、高石が大声で叫びます。
残念なことに、きつこは通話中のスマホを床に放置。
高石のこの熱い想いがきつこに届くことはありませんでした。
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それは、ヒクソン・グレイシーの滝修業動画でした。
そのヒクソンは、寿湯で水風呂に浸かっていたヌシ(大島蓉子)と同じ顔をしています。
「無敵なヒクソンと銭湯のババアが同じ幸せな顔を…2人は松果体を開いているんだ!」
なにかにすがりたいタイプのきつこは、勝機は“水風呂にアリ!”と確信して大喜びします。
キンキンの水風呂を求めて…上野・寿湯へ!
美空ひばりの曲が流行っていた昭和27年から人々を癒してきた上野・寿湯。
きつこは、意気込んで寿湯へ。
水風呂に入り、松果体を起こさねば!
きつこはすぐに水風呂に入ろうとしましたが、冷たすぎてひよります。
ヘタレな自分に落ち込みながら、サウナで膝を抱えます。
銭湯を牛耳るヌシに、水風呂に入れなかったと告げると笑われます。
直後、ヌシは水風呂の中で気持ちよさそうに「最高だ!」と言いながらあの顔をします。
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ヌシからこう言われて、きつこはハッとします。
「うまい豆腐は崩れてもうまい!自分の豆腐を見つけることが大事…自分の豆腐を抱きしめてるか?」
ヌシの豆腐論(自己流ポエム)の意図を理解できず、混乱するきつこ。
サウナを出たいきつこでしたが、その後もヌシの謎めいたトークは延々と続き…
耐えきれない限界値に達してきつこはサウナ室を飛び出します。
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もしかして、わざと無駄に長いトークを?
第三の眼効果がヤバすぎ…漫画家(ともさかりえ)の松果体が覚醒!?
きつこは、タオルを脱ぎ捨てて急いで水風呂に入ります。
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何かが遠くから来る感じ!
きつこは、とても不思議な感覚を味わいます。
女湯のお客たちがユラユラと踊りはじめ…
漫画から飛び出てきたキャラたちが楽しげにきつこの周りで遊んでいます。
松果体やべえ!起こしちゃだめだ!!
頭がふわふわしちゃって、きつこはキケンを感じます。
ヌシから「汗流してから入らないとダメだろ!」と説教されているのに、きつこの耳には一切その怒号が届きません。
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松果体の目覚めを…独特な世界観で表現!
見えるものだけをしっかり見て、生きていなさい…ね、考えすぎんな。
人々を癒してきた寿湯の渋くて優しい声が聞こえたような気がしました。
ドラマ『湯遊ワンダーランド』の次回に期待するもの
要所の演出がおしゃれでクセになります。
水風呂で覚醒のシーンは、何回かリピートして見入ってしまいました。
主人公とともに“サウナのイロハ”を学べるところが楽しい。
さて、第3話はアウフグースを初体験予定。
熱波師のかっこいいタオルさばきが拝めそうです!