人間は、“恥ずかしい”の限界を超えると…
まいっか！と無敵モードになっちゃうらしい！
第10話では、漫画家（ともさかりえ）がもう笑うしかない事態に見舞われます。
サウナにハマりはじめて3ヵ月。
漫画家は…初心者とも、玄人ともいえない微妙な時期を迎えます。
新ヌシ（高田聖子）と1匹の柴犬＆謎のすみっこおじさん（板垣雄亮）が…
下手に目が肥えてサウナ批判しはじめちゃった彼女に“足りないモノ”を教えてくれます。
23時間営業のオアシス御殿場（静岡）と、
水深135cmの水風呂がある松本湯（東京中野）。
2つの素晴らしい銭湯のサウナで、きょうも漫画家は人生を磨きます！
目次
ドラマ『湯遊ワンダーランド』前回第9話のあらすじと振り返り
急に思い立ち、漫画家・きつこ（ともさかりえ）は“サウナはしご”をします。
埼玉県大宮のおふろcafe utataneへ。
浴室内のサウナ小屋でフィンランド式を初体験！
人生は最高って思えるほどにととのい、
焼きカレー＆プリンでお腹を満たし、
最高の朝を迎えたはず…でした。
「なにかいる…この家は呪われている！」
朝帰りしたきつこは、義妹・美衣子（岩井七世）から相談されます。
きつこの弟で美衣子の夫・やっちゃん（須賀健太）は、霊の存在を全否定！
「描けない日常を打破するため…霊を見て、漫画に描きたい！」
自宅に霊出現イベント到来！
ネタに飢えていたきつこは、不謹慎にも漫画家としての血が騒ぎ…
霊能者（ニクまろ）を家に招き入れたりと積極的に動きます。
ほどなく、きつこは“幻のカラス”が見え出して…そのカラスに心酔！
短い期間で消えたけど、カラスは大事なことを教えてくれました。
大事な人には、ふだんから愛を伝えるべき！と。
急いで弟のやっちゃんの元へ、きつこが愛を伝えに向かいます。
「毎晩、枕元に霊が立つ！」と、怯えるやっちゃんを発見！
すると、愛を伝えにきたはずのきつこは…
漫画家モード全開で、弟に声をかけます。
「…どういう感覚か事こまやかに教えて！」
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ゾクゾク＆クスクスさせられた第9話。
第10話のテーマは、愛と自意識。
突きぬけちゃって清々しいラスト、必見です！
【ネタバレあり】ドラマ『湯遊ワンダーランド』第10話あらすじと感想
きつこさん、そんな口うるさかったでしたっけ？
「とりあえず、描けないならサウナ行ってみたらいいじゃいですか！」
描けない漫画家・きつこ（ともさかりえ）へ…
担当編集者の高石（川島潤哉）が言います。
サウナトークがはじまると、きつこの口から放たれるのはサウナ批判ばかり。
いつもはもっと楽し気にサウナのことを話している印象のきつこ。
あまりの愚痴りっぷりに、高石が指摘します。
「きつこさん、そんな口うるさかったでしたっけ？」
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大塚愛さんの「Vanity（大沢伸一より）」が軽快に流れ出す！
高石発言に憤りを感じつつ、きつこはサウナに行きます。
温度低っ！カビ臭っ！
きつこは、脳内にて1人クレーム祭をはじめてしまいます。
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施設側に配慮し、注意書きテロップが出されるほどのダメ出し！
そして、彼女ははたと気づきます。
ホントだ…私、とんでもなく口うるさい…
All You Need Is Love！新ヌシ（高田聖子）のアドバイス。
私どうしちゃったのだろう？
初心者マークの頃は、ただサウナと水風呂があるだけで満足だった…
あんなにも、すべてがただ幸せだったのに！
サウナにハマって3ヵ月。行った銭湯の数は、20施設75回。
サウナときつこの関係が、変化しはじめます。
目が肥えて贅沢に…いろんな所に行き過ぎたのかな。
途方に暮れたきつこが絶望のシャワーを浴びていると、そこへ新ヌシ（高田聖子）が現れます。
新ヌシなら、何かすごいアドバイスをくれるかも！
ミストサウナにて、きつこは新ヌシに悩みを打ち明けます。
「あんたは大切なことを1つ忘れてる。アンタには…ラブが足りない！」
悩めるきつこの気持ちを理解したうえで、新ヌシは“サウナ愛不足だ”と指摘します。
新ヌシは、斬新な切り口で“ラブの重要性”を語ります。
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ラブを歌う名曲を例に挙げ、愛について静かに語る新ヌシ。
彼女（ともさかりえ）は、3年ぶりに実家に電話をした。
新ヌシはサウナ室内で眠っている女子（久保田南美）に注意します。
そうやって人を監視するのも愛？と、聞いてみるきつこ。
すると、新ヌシは「そう！銭湯へのラブだ。」と答えます。
新ヌシは、根っこに愛があればいろんなことが見えてくると教えてくれました。
「自分が悪者になれば、他の人が気持ちよく入れる。そしたら、ほら…愛が回るだろう？」
寝ていて注意された子も、新ヌシの警備に感謝の意を述べます。
新ヌシの愛は、すくなくとも彼女には確実に伝わっています。
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愛ねぇ…愛って言われると途端に面倒臭くなるのはなぜだろう？
でも、新ヌシの話が本当ならもっと愛に免疫をつけなければ！
帰り道、きつこは3年ぶりに実家に電話します。
お母さんと会話中、お父さんが後ろで叫んでいました…
手塚治虫みたいな漫画を描け！と。
途端に面倒くさくなって、きつこは電話を終わります。
フェイクプレーンに敬礼し、きつこは問いかけます。
「宇宙にも愛はありますか～？」
犬の散歩中、すみっこおじさん（板垣雄亮）と出会う。
万舟家に柴犬がやってきました。
しばらく預かるらしい。
「これで社会性を養え！」
弟のやっちゃん（須賀健太）から、きつこは毎朝の散歩係に任命されます。
犬の飼い主同士のマウンティングを嫌うきつこ。
人のいない夜明けどきに公園に通うようになりました。
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そのすみっこおじさんは、きつこと同じようにいつも同じ服を着ています。
不気味だから関わらないでおこうって最初のうちは思いました。
ところが、毎日会っていたら…
きつこは、次第にすみっこおじさんに親しみを覚えはじめます。
ある日、彼からこんな質問が飛んできました。
「何歳？」
急に年齢を聞かれて不思議に思いながらも、きつこは「40歳です」と笑顔で答えました。
「犬の年を聞いたんだよ。」
すみっこおじさんはこう言って、去って行きます。
心をエグるバトル！漫画家（ともさかりえ）VS編集者（川島潤哉）
自分の自意識過剰さを猛烈に恥じるきつこ。
安住の地がまた1つ、消滅…もう二度とこの公園に来られません。
高石にこの話をします。
「気にしすぎ！きつこさんは、SNSだっていいねの数とか反応ばっか気にして…」
高石の言い草に腹が立ちます。
この言葉を皮切りに、きつこと高石はお互いの悪口大会になってしまいます。
最後、積もった悪口が胸にズシンときます。
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この暴走する自意識をどうにかした方がいいことぐらい。
自意識がいま、私たちを行きにくくしています。
どうしようもない自意識を抱えたまま、きつこは東京都中野区の松本湯へ。
この時間、お客さんはきつこだけで貸切状態です。
浴室内のテレビに映し出された“この漫画がスゴイ！ランキング”。
1位に輝いたのは、きつこが知っている漫画家さん・佐々木星子が描いた「脳天に響け」でした。
「すっご！佐々木さん売れたねぇ…」と、思わず渋い顔になります。
漫画家（ともさかりえ）、全裸を晒す！
入ったサウナ室の中に“幻の高石”出現！
きつこが心配で幻として出てきたらしい。
心にグサグサくることばかりを述べ、幻の高石は消えました。
売れっ子と比較されて悔しくなったきつこは、床にタオルを投げつけます。
ところが、投げたロッカーの鍵つきタオルはスルッと手を離れ…
浴室の天井近くのでっぱりに引っかかってしまいます。
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きつこは落ち着こうと水深135cmの水風呂へ！
なんとかして受付に鍵（スペア）を借りにいかねば！！
もう仕方ない…
極力、顔だけを女湯の暖簾からひょこっと出して受付の人を呼びます。
銭湯スタッフ（瓜生和成）が気づいてくれました。
事情を伝えると、彼はスペアを持って受付から出てきてくれます。
暖簾を豪快にオープンしたスタッフが、きつこの全裸をばっちり目撃！
驚き過ぎた彼は、声にならない声を発します。
再びサウナに戻ったきつこは、堪らず笑い出します。
ウソやろ…こんなことってある？フフッなんかもう、どうでもいいや！
赤っ恥メーターを振り切ったきつこは、前向きに考えることにします。
どうせあのおっさんの方が先に死ぬ。
冥土の土産にでもしてもらおう！
ドラマ『湯遊ワンダーランド』の次回に期待するもの
さっきまで真剣に悩んでいたのが、急にバカらしくなっちゃう…
そう思うような突拍子もない“笑撃”に見舞われることが、ごくたまにあります。
その状況を“神様の贈り物だ”なんて言う人もいます。
不思議といい余韻が残るお話でした。
第11話では、ツルツルなドエロ女子・沼崎ちゃん（樋口日菜）再び！
都会型サウナで、漫画家女子がついに“あれ”を決意します。