IH最終日、山岳賞をかけて手嶋と葦木場が衝突。
2人の出会いは小学生の時からでした。音楽を通じて仲良くなった2人は中学で共に自転車を始めたのですが、気持ちがすれ違う出来事が…。
お互いを思うが故の衝突。思い出を振り返りながらペダルを回す二人の姿はとてつもなくエモーショナルです。
目次
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第8話のあらすじと振り返り
IH直前に山のエースから小野田を外すと手嶋が言い出したのは、箱根学園と競り合いになった時、真波を抑えられるのが彼しかいないからでした。箱根学園がファーストアタックに真波を出した時、小野田自身も自分が出て真波を止め、ゴールを皆に託す覚悟を決めていたのですが、ファーストアタックで飛び出したのは葦木場拓人でした。手嶋の走りに震える葦木場が飛び出したことにより、手嶋は後輩3人に背中を押され、彼との勝負の舞台に…。
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音楽で通じ合い、共にロードレースへと
山岳賞ラインまでの勝負を手嶋に挑まれ、葦木場は喜びに満ちた表情を浮かべます。
そして、ここから回想へ…
2人の出会いは小学生の頃です。北海道から転校して来た葦木場は周囲からの注目の的でした。ピアノが好きな葦木場は歌が上手な手嶋と音楽で仲を深めていくようになりました。仲良しな2人はやがてロードバイクに憧れを抱きます。ショウウィンドウのロードバイクを楽器のようだと感じた葦木場は、手嶋がロードバイクの真似事をしてたくさん走っているのを聞いて、最初は躊躇しました。しかし、前に前に進む喜びに満ちている手嶋を見て楽しいと感じた葦木場は一緒に自転車にのろうと決めました。
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中学に上がると、2人は学校の自転車競技部へと入部。練習ではそこそこの実力を見せていたことから「あしてし」とコンビで呼ばれるようになりました。しかし、レースになると結果は思うように出せず、葦木場16位、手嶋18位という結果に…。手嶋は悔しがりますが、葦木場はそれほど悔しいと思うことがありません。
衝突し、すれ違う葦木場と手嶋
何度もチャレンジして失敗して、チャンスを掴むしかないと手嶋は言いますが、自分にはその才能がないと後ろ向きなことを言いますが、葦木場は手嶋と共に走ることに喜びを感じていたのです。しかし、脚木場にはゴールを狙うための道筋が見える。彼に才能があるのではと感じる手嶋は葦木場に嫉妬しますが、彼には全くこれに気づきません。
親の都合で引っ越しを続けていった葦木場は、高校に上がることにはまた引っ越すことになるかもしれない。同じ高校で自転車競技部に入れる保証がないと思った手嶋は、何とかして葦木場に結果を残してやりたいと考えます。そこで手嶋は、自分と連携して葦木場に山岳賞を取らせようと思ったのです。いつにもなく気合を入れて走る手嶋ですが、飛び出すべきタイミングで葦木場は飛び出さず、景色を堪能し始めたのです。
結果、24位25位という結果に。山岳賞を取らせたい手嶋に対し、葦木場はレースの結果よりも綺麗な景色を楽しみたかったのだと言い、2人は口を利かなくなってしまいました。
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手嶋の努力を知って後悔する葦木場は、雨の中必死に…
手嶋と衝突してからというもの、葦木場はレースはおろか、練習にも顔を出さなくなってしまいました。チームメイトの東戸から、手嶋が葦木場を待っていたことを聞かされます。胸倉をつかまれたら自転車なんて乗りたくない。そう思っていた葦木場ですが、手嶋が自分を犠牲にして葦木場に山岳賞を取らせたいという想いを抱いていたと聞かされます。
お膳立てのためには自分も登れないといけない…そこで手嶋は部活が休みの雨の日でもノボリの練習を続けていました。葦木場にプレッシャーをかけないために言わないでいた、これを知った手嶋は自転車に乗って雨の中手嶋を探します。
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前の日から「明日はやるぞ」「お前に最高の景色を見せてやるよ」と言っていたことを思い出す葦木場。山の景色を自分はのんびりと見ていたが、手嶋は山岳賞の表彰台からの景色を見せてくれようとしたと気づき、痛く後悔します。
誤りたい一心で手嶋を探し回る手嶋は、ふと息の音を耳にします。振り返るとそこには息を切らして走る手嶋の姿がありました。山岳賞を無理矢理取らそうとしたことを後悔する手嶋ですが、それ以上に葦木場は彼に謝り続けました。そして葦木場は、今度こそ山岳賞を取ると手嶋に宣言。手嶋は葦木場がまたロードに乗ってくれることを喜び、また一緒に走ろうと誓いあうのでした。
あの時は未熟だった手嶋と葦木場。別々の高校に進んだ2人は努力をし、才能を開花させました。そしてこの先の山岳賞を手にするため、2人の目標である山岳賞を取ろうと動き出すのでした。
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アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』まとめ
手嶋の過去、葦木場の過去のお話はあったものの、2人の出会いはココで初めて描かれた感じですね。中学からの仲と勝手に思っていましたが、小学生の時からだったんですね。
また、景色を楽しみたかったという葦木場の言動でグッと来たことがありました。真波が自転車のトラブルで失速した時、手嶋は山岳賞をそのまま取りに行こうとはせず、真波を待っていたのです。その時の彼の言葉は「景色が良かったんでな!!ティーブレイクしていたんだよ!!」と言ったシーンです。ここでなんで突然景色?と疑問に思ったことがありました。
それはこの葦木場との衝突が残っていたのでは?なんて思いました。
2人の過去を知ったからこそ、この山岳賞に向かって走り出す理由がしっかりと把握できました。同じチームではないものの、2人が狙うは山岳賞です。2人の全力スプリントの結末がどうなるのか!この続きが楽しみです。