IH終盤。宮原は真波を応援するためゴール付近を目指すと、1年ぶりに小野田の母と再会。1年も経ったならお付き合いを始めたのではと言われ、宮原は慌てふためきます。
真波は今、自転車に夢中だからと話すと、男の子はみんなそうねと返します。
IHで小野田に敗北し、箱根学園が優勝を逃した敗因を背負う真波は、1年苦しみながらペダルを回していました。そんな彼の姿を近くで見続けた宮原は、東堂からある言葉をもらいます。その言葉とは…。
目次
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第21話のあらすじと振り返り
1年前の黒田は、IH選抜レースで真波に敗北して以来、彼から距離を取っていました。箱根学園が敗北した時には、負けた荒北の姿を見たくないと目を背けたものの、チャンスは逃すなと言われます。先輩たちへの尊敬を胸に3年になった黒田は、数多くのレースに参加。その中で他校の生徒に先輩たちをバカにされて腹を立てます。過去、エリートを鼻にかけていた黒田にバカにされた過去を持つその選手は、黒田の手を振り払い先行。バランスを崩した黒田は落車した上、こめかみを切って血を流してしまいました。が、これによって彼は冷静になり、戦況を大きく動かす力を手にすることとなり「スイッチ」と呼ばれる行為を身に付けます。こめかみのカサブタを引きちぎっては血を抜き、前へ前へと進む黒田は、箱根学園のゼッケンを真波に預け、彼を先行させます。
追い抜かれて焦りも見せる小野田でしたが、彼の中には「恋のヒメヒメぺったんこ」が流れ始めます。鼻歌を歌い始めた小野田のケイデンスは自然とアップ。真波を抜き返すのでした。この状況に真波も喜ぶのですが…ふと彼は、帽子をくれた一人のおばさんの顔を思い出すのでした。
【ネタバレあり】アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第22話あらすじと感想
男の子の成長
真波の応援に来ていた幼馴染・宮原は、一年ぶりに小野田の母と再会。小野田の母は真波に帽子を渡したことを思い出し、宮原と真波の関係を思い出すと、2人はお付き合いを始めたのではと疑います。しかし、1年経っても何の進展もないことにビックリ。真波は自転車に夢中だからそんなことにはならないと赤くなりながら宮原が告げると、母は男の子は夢中になると何も見えなくなるものよねと話します。
KAMUI
宮原が真波に出来ること
昨年のIHで敗北をして以来、真波は無我夢中でペダルを回していました。その姿は苦しそうで、傍から彼を見ている宮原は心配でなりません。そんな彼女に、東堂は声をかけました。
真波は背負ってしまった。本来1年の彼が背負えるものではないのだが、自分達が背負わせてしまったのだと東堂は語ります。自分は気の利いたことも言えないし、自転車のことも良く分からない。そんな自分は真波のために何もできないだろうかと、彼女は東堂に相談。
すると彼は宮原に「話を聞いてやれ」と言います。
学校の中でも練習の途中でも、真波が話しかけて来れば宮原は耳を傾け、聞き役に徹します。自転車に関係すること、関係ないことまで聞き続けていたある日、「俺さ、見つけちゃったんだ」と、真波は言い出します。
人は失敗をするとすぐに取り返そうとするが、そうしている間は拭えない。気が済むまでやって空っぽになった時、真実に気づくと東堂は言っていました。そして真波自身ついにそのシンプルな真実に辿り着いたのです。
それから真波の調子は元通り。3年追い出しレースや、東堂に呼ばれて小野田と闘った、山上の称号をかけた戦いで、彼は笑顔を見せるようになりました。そうして真波はたくさんの苦難を乗り越えて、ここに辿り着くのでした。そんな彼の1年を見届けてきたからこそ、宮原は精一杯真波を応援します。
周りの歓声が大きすぎて、自分の声はかき消されてしまう、そんな不安を抱く宮原ですが、立ったほとりで頑張る彼を応援します。声が届かなくても、発見されなくてもいい…そう思いながら宮原は「勝って!山岳!!」と叫びます。
これだけの歓声の中から宮原の声を聞き分けた真波は、小さく頷き、加速していきます。
KAMUI
一人で前に進むことを怯えていた小野田坂道は今…
真波に引き離された小野田。その姿を見た母は、「必死に追いかけなさい」と声をかけます。そして小野田も自然とこれに答え、前へと進んでいきます。
幼い頃は藪の中に入ったボールを取りに行くことに怯えていた過去。何が飛び出すか分からない道が異世界のようで前に進むことに躊躇していました。しかし、今は1人で入っていくことができる。今一人でも前に進むことができるようになりました。それはゼッケンを託してくれたチームメイトの力があったから、託された想いがあるからだと小野田は考え、真波と並びます。
残り700m
2人は持てる力を出してペダルを回し、ゴールへと近づいていくのでした。
KAMUI
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』まとめ
ここの構図まで1年前と同じという展開!しかも前回は応援する相手同士が戦っているということを知らずに話していた2人です。普通に打ち解けているのが良いですねぇ。
そして、IH後は小野田再度で物語が展開されていたので、ここで真波の1年が描かれたのはグッときました。
この作品はキャラクターの一人一人のバックボーンや成長を丁寧に考えているのだなと改めて思わされます。苦悩する真波の姿とかあまりイメージ尽きませんでしたが…宮原委員長もそんな彼にしっかり寄り添っていたという様子も見れて嬉しいです。
小野田の母じゃないですけど、早く付き合えばいいのに…なんて思います。
小野田と真波の決着がつくまで残り700m。追いつき追い越されを繰り返す小野田と真波の決着はどうなっていくのか楽しみです。