脱落した御堂筋を抜き去り、小野田は先頭を走る今泉に合流。自分たちでワンツーフィニッシュをしようという約束がもう少しで果たせる状況になりました。選手達を道の外からサポートし続けた古賀や杉本も胸を熱くし、このまま何も起こらないことを願います。
が、2人の背後からは箱学のプレッシャーが迫ります。意気揚々と飛び出した真波は、ついに小野田と勝負が出来ると喜びますが小野田は困惑してしまいます。
今泉からすれば小野田は決断が遅い。そんな愚痴を過去にこぼした時、OBの巻島にあることを言われました。その言葉とは…。
目次
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第18話のあらすじと振り返り
鳴子にすべてを託された小野田と今泉は、御堂筋を抜き去り、ワンツーフィニッシュを狙うためにペダルを回します。
しかし、道を正確に把握できない雨の中、大きな水たまりが今泉と御堂筋の戦いをより熾烈なものになります。目の前には大きな水たまり。水の中にダイブして運を試そうと御堂筋は言いましたが、彼は草陰に隠れていたコーナーの淵を走行。水の中に飛び込んだ今泉はハッとします。
しかし、チームメイトから託された想いをばねに、今泉は水の中から飛び出し、御堂筋の後ろに張り付きます。狭い道で先頭を争う2人。今泉が自身の中にあるリミッターを外して前にでたその時、追いかけようとした御堂筋は力尽き、盛大に落車・リタイアとなってしまいました。
御堂筋の落車を聞いた京都伏見の面々は、自分達はやり遂げたのにと腹を立てますが、一番無茶をしていたのは彼自身だったのではと気づいた山口は、OB石垣の言葉を思い出していました。
今泉とワンツーフィニッシュの夢を叶えるために必死で後を追っていた小野田は、落車した御堂筋を目にして一度は止まろうとしましたが、心を鬼にして前へと進みます。
この小野田の甘さはのちに逃れられない運命を引き寄せるだろうと思う御堂筋の頭上から、雨雲は去っていくのでした。
【ネタバレあり】アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第19話あらすじと感想
総北ワンツーフィニッシュまであともう少し
落車した御堂筋を横切り、小野田は今泉の元へと辿り着きました。激闘を繰り広げ、激しい疲労感に襲われていた今泉は、小野田の顔を見た瞬間に感動し、笑顔を浮かべました。
ゴールまで残り2.5キロ。先頭は小野田と今泉とラジオで報じられると、道の外で彼らを支え続けた杉本や綾は感動して大騒ぎ。段竹たち1年も、自分達が凄いチームに入ったのだと改めてわかると、来年は走りたいと闘志を燃やし、小野田達の成長する姿を見てきた3年古賀は、これは手嶋や青八木の背中を見てきた結果なのだろうと感激します。
願わくばこのまま何も起こらないでほしいと、古賀は静かに願います。
KAMUI
箱根のプレッシャー。一瞬のスキで首位を奪われる総北
チーム総北の誰もが「このまま何も起こらなければ…」と望みますが、小野田と今泉は背後からスゴイプレッシャーを感じます。追い上げてきたのは箱根学園の黒田と真波。御堂筋との激戦で足を使い果たしている今泉は、箱学に追いつかれる前に飛び出せと小野田に言います。が、黒田が真波を発射させたことにより、総北は首位を奪われてしまいます。
KAMUI
こうして戦況は一気に変動してしまうのでした。
戸惑う小野田に頭を抱えた今泉に、巻島は言う「待ってやれ」と
真波を追うためにも、小野田が飛び出さなくてはいけない状況。しかし、今泉とのワンツーフィニッシュを願っていた彼は、飛び出せない今泉を見て困惑してしまいます。今動けるのは自分しかいないと分かっていても動き出せない小野田。さらに彼の中には、真波とはどこかで勝負しようと約束をした瞬間が最後の登り、皆の努力の結果が現れる大事な場面であることも起因していました。
小野田の判断の遅さに今泉は去年から困っていました。先輩・巻島の前でもこのことを口にすると「あいつには時間が必要なんだよ」と言われます。
巻島の目から見ても、小野田は判断が遅い男です。色々考えるのに時間がかかってしまうからこそ、巻島は今泉に「待ってやれ」と言います。小野田はまっすぐで真面目。きちんと答えが出れば前に進む…。この言葉を思い出した今泉は、前に出ろと急かすのを辞めます。
そして小野田は考え直します。どうしてこういう時に…と思った小野田ですが、こういう時だからこそ訪れるのだと…。ワンツーフィニッシュの約束は守れないと小野田は謝罪。今泉はワンツーフィニッシュのオーダーを破棄し、最後のオーダーとして総北のジャージを真っ先にゴールに届けるよう言って、彼の背中を押しだすのでした。
KAMUI
小野田に何度も救われた今泉にとって、彼はスーパーマンみたいな存在。「強くあれ」と言われた小野田は、今泉の気持ちを胸に、真波に追いつくために飛び出していくのでした。
「山王」vs「天空の羽根王子」
残り2キロで飛び出した小野田は真波に追いつこうとペダルを回します。小野田と真波。2人は去年のIHでゴールを争った2人だと気づいた観客は大盛り上がり。IH初出場で優勝を果たした小野田は山王の異名を持つのに対し、1年間ヒルクライムの大会で優勝し続けた真波は「天空の羽根王子(スカイプリンス)」と呼ばれるようになっていました。
どこかの山岳賞や2日目のゴール争いなどで勝負が出来ればよかったのにと思う気持ちは、小野田も真波も一緒でした。しかし、運命はただ出来事を目の前に設置し、人がそれを幸不幸と選択しているだけじゃないかなと考える真波は、良いことも悪いことに変えることができる、大事なのは勝負が出来るチャンスが巡って来たということじゃないかと考えます。
そうして運命を受け入れた小野田と真波は、残り2kmのプレートを越えたラインで並び、最後の勝負を始めるのでした。
KAMUI
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』まとめ
神様は出来事を配置しているだけで、あとは捉え方次第だという考えはすごく深いなと感じてしまいました。嫌だなーってことでもこれが良いことに転じるもあるわけで、そうなると本当に区別はないのかなぁと、真波の言葉に思わされてしまいますね。天然なのにこういう時に深い…そして彼は全力で生を感じながら登る!真波山岳の魅力たっぷり見せてもらった気がします。
昨年のIHで小野田に敗北して以来、必死に努力を重ねてきた真波と、巻島という先輩がいなくなってスランプに陥った過去も跳ね除け、去年の成績に満足せず、チームのためにここまで頑張って来た小野田の決着は、もう胸アツ以外の何物でもないですね!
また、今泉の不満に対して「待ってやれ」と言える巻島先輩ですよ!小野田坂道という男に夢を見させてもらった彼の温かさを感じますね。
IHもいよいよクライマックス!ですが彼らの勝負はこれから!どうなっていくのか楽しみです。