手嶋が自転車を辞めようとしていた時、タイミング悪く葦木場は神奈川に転校。自転車を続けようという想いや、お別れなどなにも言わずに彼の元を去った葦木場は、峰ヶ山ヒルクライムで再会するまで、ずっと悔い続けていました。
同じチームで走ることがなくなったからこそ壁を感じていた葦木場ですが、IH最終日のこの瞬間、自転車のおかげでこれが取り払われます。
残り40m。迫る決着の時!
山岳ラインを先に通過し、天を仰ぐのはどちらか!?
目次
アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第10話のあらすじと振り返り
8 年かけた2人の最期の勝負。努力を積み重ねてきた手嶋は、ひたすら前に進み、めいいっぱい無理をしながら葦木場の前を走ります。この手嶋の走りは、葦木場はもちろん、観客を魅了していきます。葦木場はペースを上げるも手嶋との距離を話すことはできない。その間にも手嶋を応援する観客がどんどん増えていき、これが手嶋の力となっていきました。
葦木場と走ることで才能を開花させた手嶋。凡人と呼ばれ、努力を積み重ねてきた彼は、自分を信じることなくここまで必死にやってきました。手嶋が生み出すプレッシャーは風に乗り、後続の小野田達のバイブレーションまでも持ち上げたため、箱根学園黒田は動揺。そして葦木場は、中学3年から続く後悔を胸に、手嶋の勝負に全力を注いでいくのでした。
【ネタバレあり】アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』第11話あらすじと感想
引き戻すどころか離れてしまう。後悔する葦木場はもう一度…
優勝できなきゃ意味がないと言って心が折れた手嶋は、高校に上がったらカラオケ部を作ると言い出しますが、葦木場はこれを受け入れることなどありません。手嶋は自分を自転車に引き戻してくれた。だから今度は自分が手嶋を助ける番だと、葦木場は奮起します。
受験シーズンであることを利用し、自転車に乗って初詣に行こうと計画する葦木場。ですが、正月前に父の辞令により、神奈川への引っ越しが決まってしまい、計画が水の泡となってしまいました。
転校を繰り返してきた葦木場は、別れのタイミングで泣かないようにしようと決めていました。だからこそ手嶋には引っ越しのことを話さず、「今までいろいろありがとう」「何もできなくてごめん」と言って握手を交わして去っていくのでした。
KAMUI
引っ越しをしたのち、葦木場は手嶋に手紙を書こうとしたものの、部の連絡網をなくしてしまっていたため、言葉を交わす手段を失っていました。後悔する葦木場。だからこそ彼は自転車に乗ろうと考えます。自転車に乗っていれば手嶋にいつか会える…この願いをかなえるため、葦木場は箱根学園を選び、自転車競技部への入部を決めます。
そして、千葉・峰ヶ山ヒルクライムに出ないかと先輩に言われ、そこで手嶋の名前を見つけた葦木場は、心を弾ませるのでした。
箱根学園のジャージを着る重責を担いながらも、彼は手嶋を探し、声をかけました。何も言わずに引っ越しをし、今までなにも連絡できなかったことで手嶋に怒られるのではないかと考えたこともありましたが「元気にしてたか。ピアノ、まだやってんのか」という彼の言葉を聞いて、葦木場は心の底から安堵します。手嶋が自転車を辞めなくてよかったと…。
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決着の時。空を仰ぎ見たのは…
再開を喜んだ葦木場でしたが、そんな手嶋と闘わなくてはいけないのだと、ヒルクライムレースで理解します。王者奪還のために走る自分が手嶋と昔のように一緒に騒いではいけない…そう思った葦木場はレース前に手嶋から放り投げられたドリンクを受けとりませんでした。すべてが許されたと思いながらも、葦木場は手嶋との間に見えない壁を感じていたのです。ですが、共に山岳賞に向かって争っているうちに、その壁も取り除かれていきました。すべては自転車のおかげ。自転車は最高だなと語り合いながらも、手嶋と葦木場は残り40mを全力で駆け抜けます。
体力を残す必要はない。一つの後悔もあってはいけないと思う2人は、全身全霊でゴールを獲りに行きます。ゴール寸前で葦木場がバイクを前に投げてゴールを狙いましたが、手嶋は最後まで踏み込む…その結果、山岳賞のゴールラインを先に踏んだのは手嶋純太でした。
全力で走りきり、夢にまで見た山岳賞を手にした手嶋は天を仰ぎ、最高の青空を目の当たりにするのでした。
KAMUI
やっぱり純ちゃんはカッコいいと葦木場は手嶋を賞賛。観客の力を自分の力に変える才能を見せた手嶋は、今自分がここにいるのは先輩や後輩、そして葦木場のおかげだと言い、震える手で握手を交わすのでした。
KAMUI
赤い弾丸が次なる火種を生み出す
手嶋の勝利を聞いて、古賀や東尾は号泣。そして、葦木場が山岳で敗北したと分かった瞬間、箱根学園は一気にペースを上げて総北3人を引き離そうとします。残るは総合優勝のみ。総北3人も負けずにペースアップをするのですが、派手好きの鳴子が先を走る新開悠人にしかけ始めます。スプリンターとしての血も眠っているだろ?と、鳴子が悠人を挑発。すると悠人は鳴子に、この山で勝負しましょうかと返します。スプリンターからオールラウンダーとなった鳴子は、この挑戦を静かに受け取ろうとするのでした。
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アニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』まとめ
3週に渡って続いた手嶋と葦木場の勝負は最初から最後まで胸アツでした。手嶋のバイブレーションは視聴者もアツくしてくれたと思います。そして後半はもう号泣しっぱなしです。自分には才能なんてないと思っていた男がふと開花して走り出す。小学生の頃から楽しくて乗っていた自転車。某エリートの優勝に心を折られながらも努力を積み重ね、無理をした結果に手にしたゴールは、もう本当に興奮しました。
自分も何かに向かって全力で頑張ろうと思わされました。そしてレースは間髪入れずに次のバトルです。新開悠人と鳴子章吉!これはまた胸アツです!
また、次回の表題が「襲来」です。これは京都伏見がいよいよこの上位争いに入ってくることを意味するのではないでしょうか?現状は御堂筋くんの計画通りです。ここからどうなる!?非常に楽しみです!