「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。
ナズナ以外の吸血鬼、セリ、ニコ、ミドリ、ハツカ、カブラと知り合ったコウ。
そこで、初めて血を吸われてから一年以内に吸血鬼にならなかった人間は、一生吸血鬼になれないということを知り……。
早速、アニメ『よふかしのうた』第8話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第7話のあらすじと振り返り
夜は夜でもまだ人通りが多い時間帯、突然の雨に降られたコウは高架下で雨宿りをすることに。
やがて、近くの喫煙所でサラリーマンがギャル風の女子高生をナンパし、振られるところを目撃します。
その女子高生・セリは「今見てたっしょ?」と話し掛けてきて、暇つぶしでナンパ待ちをしていたと言いました。
慣れた様子で色仕掛けしてくるセリですが、どこか哀愁が漂っていて、コウは彼女の話を聞くうちに自分と重ねてしまいます。
コウがセリを励ますと、彼女は「ありがとう……”夜守コウ”くん」と言って抱きついてきました。
名乗ってもいないコウの名前を知っていたセリは、大きく口を開いてコウの首筋に噛みつこうとします。
すると、どこからともなくナズナが現れ、セリの片腕を切り落としました。
セリの腕は瞬く間に復元し、コウは彼女もただの人間ではない……吸血鬼なのだと気付きます。
セリは、ナズナが眷属でもない人間の少年と仲良くしていることを知り、様子を見に来たのです。
そして、眷属にしないのなら殺さなければいけないとコウの命を狙います。
いつの間にかコウの背後には別の吸血鬼・カブラが立っていて、「捕まえた」と呟くとコウを抱きかかえて空へ飛び立ちます。
カブラに連れてこられた場所には、ニコ、ミドリ、ハツカという他の吸血鬼たちが集まっていました。
ニコはここにいる中から好きなタイプを選ぶように言い、コウを眷属にする代わりに殺したりはしないと提案します。
しかし、コウが吸血鬼になりたいと明かし、変わり者のナズナを選ぶと、吸血鬼たちは驚いて固まってしまいました。
吸血鬼たちはナズナが本当にコウを眷属にするつもりがあるのか疑っているようでしたが、コウの話を聞いて、あまり時間がかからないのであれば見逃すと認めてくれます。
ところが、「何年かかっても吸血鬼になる気なんで」というコウの言葉に驚き、追いついてきたナズナも「あっ」と何かを思い出したように声を上げるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第8話あらすじ・感想
どいつもこいつも
「何年かかっても吸血鬼になる気」だったコウは、ナズナ以外の吸血鬼たちに出会ったことで一つの事実を知ります。
それは、初めて血を吸われてから一年以内に吸血鬼にならなかった人間は、適正なしとみなされ、一生吸血鬼にはなれないということでした。
urara
アキラに会ったコウが一連の話をすると、彼女から一年経っても吸血鬼になれなかった場合、また命を狙われてしまうのではないかと言われ、ハッとします。
その後、アキラは学校で同級生の夕真昼(小野賢章)に遭遇。
コウと同じく小学校時代からの付き合いでしたが、話すのは久しぶりのことでした。
何故か人通りの少ない階段の踊り場で寝ていた真昼は、最近夜更かしをしているそうで、とても眠そうにしています。
どうやら真昼は年上の女性に恋をしているらしく、その人が時間を作れるという夜に出歩いているようでした。
そんな真昼はコウが学校に来ていないことを気にしていて、また三人で遊びたいと言います。
友達が多い真昼からそういった言葉が出てくると思わなかったアキラは、少し驚かされました。
放課後、好きな人との約束を優先するために友達からの誘いを断っている真昼を見て、アキラは一人呟きます。
「どいつもこいつも、ちゃんと寝ろよな」
デートしよう
コウがナズナを探していたある夜。
偶然セリに出会い、ナズナとの関係に進展があったか聞かれます。
勝手にしろというスタンスのナズナに恋をするためには、コウ自身が受け身の姿勢でいてはダメだと思いながらも、どうすればいいのかわからずにいました。
「好きって、恋ってなんだ?」と思い悩むコウを見たセリは、その純粋さに興奮し、男と女が仲良くなるためのアドバイスをします。
セリからアドバイスを受けてナズナのもとへ向かったコウは、ナズナをデートに誘いました。
ゲームを優先しようとするナズナを半ば強引に外へ引っ張り出し、セリがくれたメモを見ながら映画に行きますが、指示通りのラブコメ作品にナズナが興味を持つわけがありません。
urara
上手くいかないとわかっていながら、メモに従うことを止められなくなっていたコウは、喫茶店に入ったところで愛想をつかされてしまいます。
ナズナはセリが書いたメモをコウから取り上げて内容を読んだ後、「つまんねえ」と言い残して帰って行きました。
いつも通り
初めてのデートが失敗に終わり、予想以上のダメージを受けたコウは、自室のベッドでへこんでいました。
一方、同じく自宅へ戻ったナズナはゲームをしていましたが、空腹を感じて立ち上がります。
セリのメモの最後に書いてあった「夜景を見ながら食事」という言葉を見て、あることを思い立ちました。
コウが暗い部屋でぼんやりしていると、窓が小さくノックされ、カーテンを開けるとナズナがいました。
ナズナは「デートの最後くらいはちゃんとやっとくか」と言いながら、コウを夜の空へ連れ出します。
デートってなんだ? とコウに問いかけるナズナは、いつも二人で一緒に過ごしているのはデートじゃないのか? とも尋ねました。
「いつも通りいろよ。 あたしは結構楽しいよ」
そう言って夜空で吸血行為に及ぶナズナにとって、それはまさしく「夜景を見ながら食事」でした。
urara
繋いだ手
コウは夜の街で真昼を見かけます。
一瞬動きを止め、バレなかったことに安堵していると、後ろから声を掛けられました。
真昼もコウに気付いていたのです。
真昼は一緒にいた友人たちと別れて、コウと一緒に公園へ入ります。
コウは、自分を友達と呼ぶ真昼を眩しく思っていました。
成績優秀、運動神経抜群、友達が多い人気者で、実家は花屋……素敵な要素をたくさん持っている真昼に憧れていたコウは、彼に友達と言われて喜びます。
そこへ偶然通りかかったアキラが合流し、久しぶりに三人で会話を交わしました。
コウが学校にも行かず、女と夜遊びをしていると知った真昼は驚きますが、「ありがとう。 ちょっと勇気出たわ」と言って、先にその場を離れて行きました。
何故だかわからないけど真昼に感謝されたコウは再び喜びますが、アキラは真昼が好きな人に会いに行ったと知っているので、少し複雑な表情を浮かべます。
その頃、ナズナはコウを探して街を歩いていました。
ふと目に留まったのは、中学生男子――真昼と、年上女性のカップル。
「中学生は犯罪っぽいよな」と呟くナズナでしたが、お互いを探していたコウとようやく出くわし、手を差し出しました。
urara
アニメ『よふかしのうた』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
コウが吸血鬼になるためには期限があった! と驚くのも束の間、新キャラ登場で人間関係が広がっていきます。
コウの憧れで、人気者の優等生である真昼が恋をしているのは、なんと年上女性。
幼馴染三人での会話は年相応で微笑ましいものでしたが、ナズナの言う通り犯罪っぽさがありますよね……。
アキラも心配していましたが、まさか真昼のお相手も吸血鬼……?
次回、第9話も楽しみです。