「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。
毎日同じだと飽きちまう!
おもしろい遊びを考えた結果、二人でナイトプールに繰り出すことに。
”大人の世界”にのまれ気味のコウをよそに、ナズナは「お酒が飲める!」とテンションが上がり……。
早速、アニメ『よふかしのうた』第6話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第5話のあらすじと振り返り
いつもよりも早い時間に目を覚ましてしまったナズナは、自宅で一人の時間を過ごしていました。
やがて暇をもてあますようになり、夜の街へと出掛けますが、その間もずっと腕に巻きつけた時計型のトランシーバーが鳴らないか気になってしまいます。
銭湯に立ち寄ったナズナは、時計を番頭の若い男性に預け、鳴ったら教えてくれと頼んでから風呂へ向かいます。
シャワーを浴びていると、浴場の外でトランシーバーの呼び出し音が鳴り、番頭に教えてもらうより早く外へ出ました。
合流したコウは、急いで風呂から出たために普段と違う髪型をしているナズナを見て、赤面してしまいます。
コウが風呂に入りたがると、先ほど途中であがってしまったナズナも便乗し、二人は銭湯へ。
広い湯船に浸かったコウは、さっぱりする気持ちとともに不安や葛藤をおぼえます。
ナズナといる時間は楽しいけれど、自分も知らない自分の感情を知ったりと心は忙しく、楽しいと思うこともストレスがかかるのだと実感している最中でした。
風呂から出ると、相変わらず普段と違う姿をしているナズナに心を乱されてしまい、自分の気持ちを確認したくて、吸血行為をせがみます。
空腹だったらしいナズナは優しいハグをすると、首筋に顔をうずめて歯を立てました。
コウは痛みと快感にあえぎ、ナズナが以前言っていた通り、この吸血行為を「まぐわい」だと心の中で認めるのでした。
いつもよりも長い吸血に疲弊してしまったコウは、そうだと知らずにナズナをラブホテルに誘ってしまいます。
ナズナはひとしきりはしゃいで見せたあと、コウの気持ちを宥めるように肩を抱きました。
そして、彼の状態によって血の味が変わると話すと、「楽しい」「苦しい」「嬉しい」「悲しい」といった感情を求めるように語りかけます。
コウは様々な感情の行先が、恋だといいなと思いました。
しばらくすると、コウはナズナの過去の吸血行為が気になるなど、自分の嫉妬心に気付き始めます。
今はコウの血しか吸っていないというナズナですが、以前は自宅を店にして”添い寝屋”を営み、気持ちよく眠った客の血を吸っていたようです。
コウはナズナの仕事着だというナース風コスプレ姿にドキドキしながらも、意外にもちゃんとした彼女のマッサージにリラックスしていました。
その矢先、常連客の女性・白河清澄がやって来ます。
まさか今日、客が来ると思っていなかったナズナは、面倒くさがってコウに接客を頼みました。
コウは押しに負けて玄関へ向かい、扉を開けて部屋の中へ客を通すと、別室にいたナズナにバトンタッチしようとします。
すると、ナズナは給料を出すから施術も任せると言ったのち、唇が触れるほどの距離まで近寄ってきて、ご褒美のキスも追加すると囁くのでした。
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第6話あらすじ・感想
限界OL
会社の飲み会からの帰り、上司と乗っていたタクシーを途中下車した清澄は、仕事に疲れ切っていました。
凪いだ夜の空気に少し気持ちが落ち着いた彼女は、ふとナズナの添い寝屋を思い出し、寄って行くことにします。
しかし、マンションの一室に辿り着いた清澄を迎えたのは、ナズナではなく見知らぬ少年――コウでした。
最初は渋々接客をしていたコウですが、ナズナから給料とキスのご褒美を提示され、途端にやる気になります。
その態度の違いは清澄にも伝わっており、急に雰囲気が変わったコウに対し、ちょっと引き気味です。
ナズナにマッサージをしてもらった時のような気持ち良さを得られなかった清澄は、若く見えるコウに年齢を聞きます。
すると、コウは14歳=中2だと答え、彼女を驚かせました。
夜中に働く中学生を目の前に、複雑な事情があるのではないかと動揺する清澄でしたが、コウの話を聞くうちに自身の学生時代を思い出し、リラックスし始めるのでした。
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「楽しい方がいいよ」
気を張っていたらしい清澄は、仕事への不満を吐露しだすと、やがて涙を流します。
ポロポロと零れ続ける涙にコウが驚いているうちに、彼女のスマホが着信を知らせました。
それは上司からの電話で、清澄は呼び出されたら行かなければならないと言います。
さっきまで仕事のせいで泣いていたのに、これから会社に戻るという清澄を見て、コウは考えを巡らせました。
夜に救われたことのある清澄と自分を重ねてしまい、今の彼女を仕事に行かせてはいけないと思います。
どうにか清澄を引き止めたいコウがナズナを呼ぶと、ナズナは壁を通り抜けてやって来ました。
その姿に怯える清澄をよそに、コウは会社に行かせないようにしてほしいと頼みます。
すると、ナズナは窓を開けて、清澄を外へ放り投げました。
マンションの7階から放り出された清澄は、突然の出来事に驚きながら死を覚悟します。
しかし、空を飛ぶことができるナズナに手を掴まれたコウに手を掴まれ、無事に地上へ降り立ちました。
コウは自分自身もマトモではないと言いながら、深夜2時に呼び出す上司もマトモではないと怒ります。
そして、マトモじゃないなら楽しい方がいいと熱弁しました。
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夜遊び
やっぱり仕事には行かないといけないと言う清澄は会社に向かいますが、コウの言葉や考えにひとしきり笑って、気持ちがスッと軽くなったようでした。
そんな清澄との別れ際、もし自分が吸血鬼になれたら、清澄のことも吸血鬼にしてあげると告げたコウに、ナズナは微妙な表情を浮かべます。
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コウが清澄を吸血鬼にするということは、清澄がコウに恋をするということ。
それがナズナにとっては気恥ずかしかったようです。
一方コウは、自分は意外とモテるから大丈夫だと、やけに楽観的でした。
――別の夜。
コウがいつものようにナズナの家へ行くと、ナズナは「毎日同じだと飽きちまう」と言って、何か普段とは違う遊びを求めます。
言われるがままに遊びっぽいものを羅列していくコウでしたが、ナズナの心にはなかなか刺さりません。
そんな中、ナズナのハートを掴んだのは「ナイトプール」でした。
大人の世界
ナイトプールへ繰り出したものの、コウはそこに漂う大人な雰囲気に飲まれそうになっていました。
遅れて現れたナズナは水着の上にTシャツを着ており、いつもより露出が少ないのにもかかわらずエッチな雰囲気を醸し出しています。
「お酒が飲める」と喜ぶナズナは、そのまま一人で飲み物を買いに行ってしまいました。
吸血鬼はその特性上、見目が良いものだと聞いたことがありましたが、コウはそれを目の当たりにします。
通り過ぎる人々がナズナを見るなり、口々にその容姿を褒めていたからです。
何故かつまらない気持ちになっていったコウにとどめを刺したのは、ナズナに声をかけているナンパ男たちの姿でした。
ナンパを断るでもなく会話を続けるナズナを見て、コウは思わず彼女の手を掴んで連れ出します。
そして、ナズナと簡単に友達になろうとする人たちを見るのは「ちょっと嫌だった」と告げました。
ナズナは少し困ったような表情を浮かべながらもコウに近寄って、「舌噛むなよ」と囁いて抱きかかえ、空へ飛び立ちます。
そのままコウの学校のプールへ飛び込むと、意地悪してしまったことを認めて謝りました。
コウは当たり前にナズナを受け入れて、今夜も吸血行為を許すのでした。
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アニメ『よふかしのうた』第6話まとめ
いかがだったでしょうか。
ナズナにナンパした二人組の声は、テーマ曲を担当しているCreepy NutsのR-指定とDJ松永が演じていました。
ナズナを連れ出したコウの背中を見て、思わず応援する台詞にほっこりしましたね。
……今夜も挿入歌の「ロスタイム」がいい仕事をしていました。
次回第7話も楽しみです。