「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。
――「夜守、何してんの」
ナズナとの夜ふかし帰りに幼馴染のアキラに遭遇したコウ。
学校に来なくなったコウを心配していたと話すアキラ。
再会以降、ナズナと遊んだあとにアキラと会うことが習慣になっていき……。
早速、アニメ『よふかしのうた』第3話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第2話のあらすじと振り返り
吸血鬼になる方法……それは「人が、吸血鬼に恋すること」。
コウは、夜の住人・吸血鬼になるため、そしてナズナに恋をするため、夜中にひとり外へ出ます。
ある夜、今日も外に出たコウは、ナズナを探して街を彷徨っていました。
会う時間も場所も決めていないし、連絡先も知らないので、頑張って見つけるしか方法はありません。
やがてナズナと遭遇したコウは、ナズナが血を吸えそうな相手を探していたと知り、誰とでもまぐわうアバズレだと咎めます。
ナズナは食事なんだからいろんなものを食べたくなって当然だと言い返しますが、コウは納得いきません。
そんな中、ナズナが「そろそろ血を吸っていいかい?」と聞くと、コウは「やだ」と断りました。
そして、他の人のを吸えばいい、探せばいるんでしょ、と拗ねたように話します。
するとナズナは、本当はコウのことを探していたのだと明かしました。
続けて、恥ずかしくて思わず嘘をついてしまったと白状したナズナに、コウは自身の首筋を差し出します。
ナズナと同じ気持ちだったことに安心を覚えたコウは、彼女の寝顔を見ながら思います。
「ただ、僕はこの人に会いたかったのだ」と。
また別の夜、コウにはナズナへの提案がありました。
それは連絡手段として、時計型のトランシーバーを使うことです。
それぞれトランシーバーを持ち、離れた場所からテストプレイをすることに。
トランシーバーでのやり取りは思ったよりも楽しく、どこか照れくささを残しながらも会話は弾みました。
やがて合流した二人は、コウの学校の屋上に降り立ちます。
そこで吸血を行われると、コウは何だかいたたまれない気持ちになりました。
コウはナズナが人と距離を縮めたことがないのではないかと思い、それまでの「七草さん」という呼び方から、「ナズナちゃん」に変えることを提案します。
すると、ナズナはとても照れて悪態をつきますが、「まずは友達から始めてみようかと」と話すコウに、まんざらでもない様子を見せるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第3話あらすじ・感想
友達
ナズナと夜ふかしをした帰り、幼馴染で同級生の朝井アキラに遭遇したコウ。
コウは悲しみのトランシーバーの片割れをアキラが持っていたことに驚きますが、アキラはコウが自分にくれたものだと思っていました。
何故なら、幼いコウが気まぐれにトランシーバーを置いた場所が、アキラ宅のポストの上だったからです。
アキラはコウが学校に来なくなったことを心配していたようでした。
しばらく話していなかったのに、小学生時代と変わらず友達を名乗るアキラに動揺しながらも、まんざらでもない気持ちになるコウ。
コウはトランシーバーでナズナにコールすると、自分には友達がいたみたいだと伝えるのでした。
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他の女
ある日、いつもと同じくナズナの部屋で夜を明かしたコウは、最近帰るのが早いとナズナに突っ込まれます。
そして、他の女がいるのかとからかわれたコウは、思わず慌ててしまいました。
冗談のつもりで言ったナズナは、コウの慌て具合を見て、逆に驚きます。
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誤魔化しながら彼女の部屋を出たコウは、自宅のある団地のほうへ向かって駆けていました。
ナズナと遊んだあとに、早起きのアキラと合流し、一緒に過ごすようになっていたのです。
とはいえ、昔はよく話すイメージだったアキラはどことなく大人しくなっており、会話が多いわけでもなく、本当にただ一緒にいるだけ。
コウはアキラが何を考えているのかわからず、もしかしてアキラは自分に好意があるのか? などと考えるようになります。
そんな矢先、物陰に隠れてナズナがこちらを見ていることに気付き、慌てるコウ。
しかも、ナズナは面白いものを見つけたと言わんばかりに、コウとアキラに近寄ってきます。
身体の関係
どう見ても怪しいナズナを警戒するアキラは、コウと知り合いだと気付いて驚きます。
しかし、ナズナが「(コウとナズナは)身体の関係」だと言っても動じず、学校に来ないのはいいとしても悪いことに手を出すのは……などと心配していました。
しかし、彼らが「ナズナちゃん」「コウくん」と呼び合っていることを知ると、途端に様子が変わり、それまでよりも低いトーンで二人の関係性を疑い始めます。
ナズナは変わらず「身体の関係」だと言いますが、アキラは恋愛関係だと思っているようで、相変わらず恋愛に疎いナズナはその勘違いに恥ずかしさをおぼえます。
だからこそ、アキラの目の前でコウに首を差し出させ、吸血行為を行うのでした。
アキラは目の前で起こったことが理解できずにいました。
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喫茶店に入り、ビールを頼んだ挙句にコウやアキラにも勧めるナズナ。
怪訝な目で見ていたアキラは、ナズナを「バケモノ」と呼びます。
ナズナはそんなアキラを面白がっていて、コウはどこか板挟みのような状態になっていました。
アキラはコウが学校に来なくなった理由を尋ね、一緒に学校へ行こうと誘います。
上手く答えられずにいるコウを前に、ナズナはアキラへ問いかけました。
友達だと言うけど、今まで連絡はしなかったのか……と。
アキラがハッとしたところで、ナズナは「帰る」と言って店を出ていきました。
「いっぱい出たね」
コウはナズナを追いかけて何故怒っているのか聞きますが、ナズナは怒ってないの一点張り。
そのまま空へ飛び立った彼女に、さっさと逃げられます。
街を彷徨いナズナを探すコウは、歩道橋の階段でうっかり転び口を切ってしまいました。
思い切ってトランシーバーでナズナを呼び出すと、応じたナズナに「ごめん」と告げます。
相手が怒ってるから謝るのかと問われたコウは、人と喧嘩したことがないからなんで怒っているのか教えてほしい、仲直りしたい、と伝えました。
すると、いつの間にかナズナが目の前に現れます。
ナズナは、アキラから学校へ行こうと誘われたコウが即答しなかったことが気にかかっていたのです。
人間の友達に、吸血鬼になりたいからなんて言えないだろうと話すコウに、ナズナも納得した様子でいます。
やがてナズナはコウが口から血を出していることに気が付き、「いっぱい出たね」と呟くと、そっと口づけて血を舐め取りました。
コウはいつも通り颯爽と去っていくナズナの後ろ姿に、友達はキスをしないのだと零しました。
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アニメ『よふかしのうた』第3話まとめ
いかがだったでしょうか。
アキラの登場をきっかけに、ますます深まるコウとナズナの絆。
ナズナにどこか攻撃的なアキラは、やはりコウへ好意を抱いているように見えますが、今後三角関係のような構図になっていくのでしょうか。
第3話では吸血鬼の友達と人間の友達の板挟みになったコウが、これからの夜に何を見つけていくのか注目です。
次回第4話も楽しみですね。