「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。
吸血鬼になる方法……それは「人が、吸血鬼に恋すること」。
コウは、夜の住人・吸血鬼になるため、そしてナズナに恋をするため、今日も夜中にひとり外へ出ます。
ナズナに会うため、街を彷徨うコウですが……。
早速、アニメ『よふかしのうた』第2話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第1話のあらすじと振り返り
中学2年生の夜守コウは、現在なんとなく不登校中。
目下の悩みは、「眠れない」こと。
そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た先で、謎の美女と遭遇します。
人が夜更かしをする理由は「今日という日に満足していない」ことに収束するという彼女は、自分を解放させる必要があるとコウを諭します。
コウが彼女の話を聞いて何だか「悪くない」と感じた矢先、彼女の家に誘われ警戒しますが、油断して部屋についていってしまいました。
連れてこられたマンションの一室は生活感がなく、枕が二つ並んだ一組の布団が敷かれているだけ……。
さらに、彼女は部屋に入ってすぐ上着を脱ぎ捨て、ほぼ下着のような際どい恰好を晒しました。
「じゃ、寝よっか」と誘う彼女が途端に恐ろしくなり、コウは逃げ出そうとします。
なんだかんだと言いくるめられて布団に横になったコウは、特技の「寝たふり」をすると、しばらくしたらこっそり帰ろうと心に決めて目を閉じました。
やがて、彼女はコウが本当に寝ているのか確認するように何言か声を掛けたあと、「いただきます」と呟いて、コウの首元に噛みつきました。
ちゅーっと噛み跡から血を吸った彼女が「めちゃくちゃ美味い!」と感嘆の声をあげる一方、驚いたコウは何が起きたのか確かめるように彼女に話しかけます。
彼女は自分が吸血鬼であることを明かし、吸血行為は「食事」に過ぎないと言いました。
そして、「人が吸血鬼になる方法……人が吸血鬼に恋をすることだ」と告げます。
彼女は眷属を作らない主義だそうですが、コウは「俺を吸血鬼にしてください」と頼みました。
女性が苦手だと話していたコウの言葉に、彼女は動揺しながらも勝手にするよう告げ、七草ナズナと名乗ります。
名前を教え合った二人は再び夜の街に繰り出し、ナズナはコウを抱えて夜空を飛ぶのでした。
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第2話あらすじ・感想
「てかラインやってる?」
吸血鬼になる方法……それは「人が、吸血鬼に恋すること」。
コウは、夜の住人・吸血鬼になるため、そしてナズナに恋をするため、夜中にひとり外へ出ます。
吸血行為を「食事とまぐわいを一緒に行うこと」だと説明するナズナに照れるコウですが、逆に「ナズナに恋をすること」を目標とするコウに照れるナズナ。
コウはエッチなことへの耐性がなく、ナズナは恋愛に耐性がないため、二人のやり取りは互いを赤面させます。
そんなある夜、今日も外に出たコウは、ナズナを探して街を彷徨っていました。
会う時間も場所も決めていないし、連絡先も知らないので、頑張って見つけるしか方法はありません。
やがてナズナと遭遇したコウは、ナズナが血を吸えそうな相手を探していたと知り、誰とでもまぐわうアバズレだと咎めます。
ナズナは食事なんだからいろんなものを食べたくなって当然だと言い返しますが、コウは納得いきません。
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とりあえず連絡先を交換しようと提案したコウに、ナズナは言ってみたかった台詞があると話し、「てかラインやってる?」と言います。
結局二人ともラインをやっていないうえに、そもそもナズナは携帯を持っていませんでした。
そこで何かを思い付いた様子のナズナは、自宅に行こうと言い出します。
同じ気持ち
自宅のクローゼットを漁り始めたナズナは、あまりにも古い型の携帯を取り出してきました。
さらに、どちらにせよ携帯を使う気はないと言い、コウを布団へ誘います。
ナズナが「そろそろ血を吸っていいかい?」と聞くと、コウは「やだ」と断りました。
そして、他の人のを吸えばいい、探せばいるんでしょ、と拗ねたように話します。
するとナズナは、本当はコウのことを探していたのだと明かしました。
続けて、恥ずかしくて思わず嘘をついてしまったと白状したナズナに、コウは自身の首筋を差し出します。
ナズナと同じ気持ちだったことに安心を覚えたコウは、彼女の寝顔を見ながら思います。
「ただ、僕はこの人に会いたかったのだ」と。
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二人の連絡手段
また別の夜、再びナズナを探して街を彷徨うコウ。
公園に辿り着くと、上空からナズナが降りてきます。
こうして今夜も出会うことができた二人ですが、この日のコウには新たな提案がありました。
それは連絡手段として、時計型のトランシーバーを使うことです。
コウは9歳の頃、同じタイプのおもちゃを買ってみたものの、友達がいない故に遊び方に困っていました。
当時のコウは、赤い時計を自分で身に付け、青い時計を団地のポストの上に隠し、見つけてくれた誰かにコールしてみようと思い付きます。
思惑通り、青い時計は誰かが見つけてくれたようで姿を消していましたが、コウは結局コールすることなく引き出しにしまってしまいました。
そんなエピソードを聞いた後に、その悲しみのトランシーバーを見せられたナズナは、爆笑したうえにノリノリです。
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そして、コウが新たに買ってきたトランシーバーの片方を腕に巻くと、テストプレイを始めます。
友達から始める
「一人だ。 でも、当てもなく探している時の一人とは、どこか違う」
コウは、一人が嫌いなわけではないけれど、誰かといる時のほうが寂しく思う時もある……だから、今は意味のある一人なんだ、と感じるようになりました。
そろそろコールしてみるかと試しにボタンを押してみると、トランシーバーでの会話は思ったより楽しく、二人のやり取りは弾みます。
「付き合いたてのカップルみたいですね」「早く好きになりたいなあ」というコウの言葉に、ナズナは照れくさくなるのでした。
やがて合流した二人は、コウの学校の屋上に降り立ちます。
そこで吸血を行われると、コウは何だかいたたまれない気持ちになりました。
ナズナは下ネタは好きなのに、恋愛には疎いと気付き始めたコウ。
人と距離を縮めたことがないのでは? と思い、それまでの「七草さん」という呼び方から、「ナズナちゃん」に変えることを提案します。
すると、ナズナはとても照れて悪態をつきますが、「まずは友達から始めてみようかと」と話すコウに、まんざらでもない様子を見せるのでした。
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朝になり、コウは家に帰る途中で、悲しみのトランシーバーの片割れである青い時計がどこへ行ったのか、ふと考えます。
その瞬間、悲しみのトランシーバーがコール音を鳴らし始めました。
「なんで」と驚いた矢先、後ろから声を掛けられます。
そこにいたのは、コウと同じ団地に住む同級生・朝井アキラ(花守ゆみり)でした。
アニメ『よふかしのうた』第2話まとめ
いかがだったでしょうか。
新キャラクターの朝井アキラが登場し、幕を閉じた第2話。
アキラは悲しみのトランシーバーの片割れを持っていましたね。
コウとの関係性がどうなっていくのか気になります。
そして、今回は挿入歌として、Creepy Nutsの「ロスタイム」が流れました。
OP、EDに続き、挿入歌も作品とマッチしていて、コウとナズナが夜空を飛ぶ場面がより情緒的な雰囲気になっていました。
次回、第3話も楽しみです。