「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。
警察から逃げていたところをハツカに助けられたコウ。
ハツカに吸血鬼を殺せる人間がいることを話し、さらに今、吸血鬼になるかならないかで悩んでいることを打ち明けます。
一方、ナズナはニコ、ミドリ、セリに会っていて……。
早速、アニメ『よふかしのうた』第13話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第12話のあらすじと振り返り
10年間、人間の血を吸わなかった吸血鬼と遭遇し、彼が殺される現場に居合わせたコウは悩んでいました。
ナズナに会わなくてはいけないと思い彼女の自宅へ向かいますが、思わず吸血行為を拒絶してしまいます。
コウの身に何かあったと察したナズナは、人間が吸血鬼を殺したと聞いて、何かを考えるような表情を浮かべます。
吸血鬼になることについて初めて不安を覚えたコウでしたが、それは感情が高ぶっているからだと自分自身に言い聞かせるようにして、自らナズナに首筋を差し出しました。
その後、コウは真昼に呼び出され、「吸血鬼になって何がしたいんだ」と問われます。
学校での一件があり、餡子に会いに行った真昼は、吸血鬼になるということがどういうことなのか考えてほしいと言いました。
ナズナのもとへ戻ったコウは不安定になっていたのか、彼女に抱きつきます。
様子がおかしいコウを心配に思ったらしいナズナは、コウの部屋に行きたいと提案しました。
コウの家庭は両親が離婚している母子家庭で、同居している母親は夜中も仕事に出ているため、誰もいません。
吸血鬼になりたい理由を問われたコウは、今のままでも幸せだと気付いていました。
自由な夜が好きで、ナズナたち吸血鬼のことも好きで、それでも、アキラや真昼が怖い思いをするのは看過できません。
ナズナは切なげな表情を浮かべて、コウが夜を好ましく思うのは、今の彼にとって非日常だからだと言いました。
コウにとっての日常は昼間や学校で、知らなかった夜の世界は刺激的に思えるだろう、と。
吸血鬼は退屈だと話すナズナは、コウには楽しい部分しか見せてこなかったのです。
それは、自分がそうありたかったからだと呟きます。
悩みを後押しして帰ろうとしたナズナを引き止めたコウでしたが、彼女はいたずらっ子のようにコウの首筋の吸血跡を舐め、颯爽と帰っていきました。
そして、コウは餡子に会いに行くことにします。
コウの素性をかなり調べ上げている様子の餡子は、コウが仮に吸血鬼になったとして、自然と人間の血を吸おうと思えるのか、10年間吸血衝動に抗い続けるのか問いかけました。
さらに、ナズナと親交を深める中で未だ恋愛に発展していないのは、「恋愛感情そのものが欠落してる」からではないかと言って、コウを動揺させます。
吸血鬼になれなければナズナ共々吸血鬼たちに殺され、吸血鬼になれば餡子に殺される……どちらにせよ死が待っている可能性に、コウはうろたえました。
しかし、ナズナたちのことを悪い存在だと思えないコウは、餡子に賛同できないと言い切ります。
すると、餡子はスマホを取り出して警察に電話を掛け、中学生が深夜徘徊をしていると通報しました。
補導されるわけにはいかないので逃げるしかなく、気になることは何一つ聞けないまま、夜の街を駆け出します。
公園の遊具に身を潜め、ナズナに会いたいと考えながらも、彼女に迷惑はかけられないと悩んでいると、吸血鬼の一人であるハツカに声を掛けられました。
【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第13話あらすじ・感想
ハツカと眷属
警察から逃げていたところをハツカに助けられたコウ。
ハツカの自宅に向かうと、眷属か眷属候補だと思われる人々の姿がありました。
男女ともに凄まじく興奮した様子で、ハツカのことを「ハツカ様」と呼び、崇めているような気配すら感じます。
コウが圧倒されているうちに、ハツカは彼らを帰らせました。
ハツカがシャワーを浴びに行っている間、先ほどの眷属たちに男も女もいたことや、ハツカと彼らの謎の関係に混乱するコウ。
そんなコウに追い打ちをかけるように、衝撃の出来事が起きます。
バスルームにいるハツカにタオルを取ってほしいと頼まれて行ってみると、そこに裸のまま立っていたのです。
そして、コウはハツカが男だと知りました。
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恋バナ
その頃、ナズナはニコ、ミドリ、セリと会っていました。
コウは吸血鬼にならないと思う、と話すナズナは詫びの言葉を伝えながらも、コウを放っておいてほしいと頼みます。
ニコは憤り、テーブルを真っ二つに割ってしまうほどの力で殴りつけました。
口では謝りながらも不満を露わにし、それでもコウを庇おうとするナズナに、ニコが迫ります。
珍しく気圧された様子のナズナに、ニコは言いました。
「出来ればこの場を恋バナで終わらせたいと思ってるんだからよ」
一方、コウはハツカに吸血鬼を殺せる人間がいることを話し、さらに今、吸血鬼になるかならないかで悩んでいることを打ち明けていました。
ハツカは、吸血鬼は吸血鬼のことをあまり知らないと言い、おいしい血とまずい血の違いも詳しくはわかっていないと話します。
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そんなハツカは突然、コウを誘い始めました。
女装が似合うから女装をしていることや、この格好のほうが男女両方からモテることを明かしたハツカに、コウは振り回されます。
その時、ハツカに連絡が入り、ナズナとニコが何やらまずい状態かもしれないとコウに教えました。
男でも女でも
コウはナズナが自分を守ろうとしていることを知ります。
そしてハツカは、コウがナズナを守るためには、吸血鬼になればいいのだとほのめかしました。
だから、ハツカの眷属になればいいと言うのです。
さまざまな理由をつけてくるハツカは、洗脳に近い形で眷属を増やしているようでした。
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「僕の眷属になりなよ」と誘うハツカに、「嫌です」と即答するコウ。
男女の間に大きな壁があったとしても、同性同士だからといって真に理解し合えるわけではないと思い至ったコウは、自分が男でも女でもナズナを好きになりたいのだと語りました。
ハツカとの会話で何か吹っ切れた様子のコウは、夜の街を駆け出します。
そして、ニコたちのもとへ急ぎましたが、そこにナズナの姿はありませんでした。
今のナズナはコウに会いたくないのだと言うニコに、コウは叫びます。
「うるさいな! 俺が会いたいんだよ!」
走り出すコウを見送ったニコは、「こりゃたまらんね」と呟きました。
よふかしのうた
パトカーのサイレンが聞こえて、自分が警察から逃げていたことを思い出したコウ。
ついに警察に声を掛けられてしまいますが、歩道橋の柵を飛び越えて逃走します。
ナズナの言う通り、夜は怖かったり、退屈だったり、不安だったりしたけれど、それでもやっぱり楽しいのだと、実感していました。
そして、それはナズナが教えてくれたのだと。
一方、ナズナは夜の街を歩いていました。
本当は夜の遊び方なんて知らないのに、コウを相手にかっこつけていたことを、ただ淡々と考えます。
お酒の自販機にコインを入れてボタンを押し、缶がゴトンと落ちてきた時、横からぬっと手が伸びてきました。
「やっと見つけた」と言って現れたのは、コウでした。
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その頃、ニコは遅れてやって来たハツカに、ナズナとは恋バナで終わらせたと話します。
コウとナズナを応援することにしたニコは、ナズナがコウを落とせるようにしろと、そうしてコウを吸血鬼にするようにと、ナズナに言ったようでした。
コウは、ナズナと会うまで退屈だったことを伝え、二人でずっと新しいことを探していけばいいのだと提案します。
「退屈なんてさせない! 俺といよう!」
ストレートに告げられた言葉は、ナズナに突き刺さります。
その言葉に、ナズナはキスで応えるのでした。
――コウくんが惚れるような吸血鬼になるから……。
唇を話したナズナが呟きます。
「仲良くヤろうや」と。
アニメ『よふかしのうた』第13話まとめ
いかがだったでしょうか。
自由な夜を取り戻したコウとナズナ。
ハッピーエンドに思えますが、原作はまだまだ続いていますし、謎もたくさん残っています。
コウが吸血鬼になれるのかどうか……という目的も果たしていないので、今後の展開が気になるばかりです。
アニメ2期も期待できそう(視野に入れていそう)な内容だったので、何らかの発表が出てこないか、引き続き楽しみに待ちたいと思います。