アニメ『よふかしのうた』第11話あらすじ・ネタバレ感想!謎の”探偵”の登場がコウに現実を突き付ける……!

Ⓒ2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会

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「週刊少年サンデー」で連載中のコトヤマによる同名作品をアニメ化した『よふかしのうた』。

ナズナに促され、添い寝屋の客引きをしていたコウ。

疲れていそうな女性に声を掛け、二人で喫茶店に入りました。

ふと、その女性の煙草や手袋が気になり、コウは女性に職業を尋ねます。

差し出された名刺には”探偵”の文字が……。

早速、アニメ『よふかしのうた』第11話をレビューしていきたいと思います。

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【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第10話のあらすじと振り返り

メイド喫茶で働くミドリに誘われて、臨時でバイトをすることにしたナズナ。

一緒にいたコウは客として彼女の動向を見守ることに。

接客してくれた元人気ナンバー1のアリサは、現ナンバー1のミドリに憧れ、羨ましいと言います。

しかし、コウはミドリが吸血鬼だという事実を知っているからか、ミドリとアリサの振る舞いにそこまで大きな違いを感じませんでした。

閉店後、ミドリのもとに店内やロッカー室で撮られたらしいメイドの盗撮画像が送られてきます。

コウがそれらを拡大して見ることに対し、ドン引きのミドリと、スケベだと揶揄うナズナですが、拡大したおかげで撮られているのが全てアリサだと気が付きます。

メイドの顔がほぼ映っていないのに、制服の着方や少しだけ映り込んだ髪型でアリサだと気付いたコウを見て、ミドリは問題解決のために協力してほしいと頼みました。

翌日、ナズナとともに手がかりを探していたコウは、盗撮がロッカー室のベランダから行われたと予想しますが、どこか違和感を覚えます。

そして、ナズナの思い付きが大きなヒントとなり、犯人の正体に気が付きました。

コウとミドリは閉店後のロッカー室に潜み、着替えを始めたアリサの様子を窺います。

そんなこと知る由もないアリサは、下着姿になったところで窓を開けました。

すると、ベランダにはコウに指示を受けたナズナがいて、予想もしない展開に驚かされます。

その時のアリサは、窓の縁に自撮り棒を固定して、自身の着替えシーンを撮影しようとしていたのです。

つまり、盗撮はアリサの自作自演でした。

アリサが人気ナンバー1から降格してしまったことをきっかけに始めた、承認欲求を満たすための行為で、ミドリはその欲求を「病気」だと評します。

きつい言い方ですが、それはアリサを咎める言葉ではなく、ミドリ自身も含め承認欲求を間違った形で発散してしまう異常な人はよくいるという話でした。

特にメイド喫茶は、チヤホヤされたい一般人と、その一般人をチヤホヤしたい人が集まる異常な場所だと語るミドリ。

人間みんな病気だから上手く付き合っていくしかない……ミドリのその言葉に、アリサは救われたような気持ちになるのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『よふかしのうた』第11話あらすじ・感想

探偵は人探し中

ナズナに促され、添い寝屋の客引きをしていたコウは、歩道橋でしゃがみ込んで煙草を吸っていた女性に声を掛けました。

二人で喫茶店に入ると、その女性の煙草や手袋が気になり、職業を尋ねます。

差し出された名刺には”探偵”の文字がありました。

私立探偵をしているという鶯餡子(沢城みゆき)は、主に不倫の調査や人探しをしていると言います。

そして、餡子が今探している人物の写真を見せられ、思わず固まってしまうコウ。

そこに映っていたのは、セリの友人で、先日吸血鬼になった秋山だったのです。

「知らない」と言いかけたコウの手首を掴んだ餡子は、コウを引き寄せて本当かどうか問いかけます。

餡子はコウの脈を数えると、パッと手を放しました。

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ドクンドクンと早まる脈拍の描写が緊張感を高め、秋山を追う餡子の登場によって物語が大きく動き出す予感がします。

学校の七不思議

コウとアキラを呼び出した真昼は、二人を夜の学校に連れてきました。

校門を飛び越えて中に入った真昼に、コウとアキラも続きます。

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コウが飛び越えるシーンの素早さはアキラが目を見開くほどのもので、まるでバトルシーンのナズナやセリみたいでした。

真昼は小学生振りに仲良く集まれるようになった三人で遊びたい、思い出作りをしたいと話し、学校の七不思議を検証しようと言い出しました。

あまり乗り気じゃなかったアキラも含め、徐々に笑顔が絶えなくなる三人。

怪奇現象など起きるはずもなく、ただただ楽しんでいました。

しばらくすると、話題は七不思議から未解決事件へ。

それは、コウたちが通う中学の教師が10年ほど前に失踪し、未だ見つかっていないという事件でした。

夜中になると、失踪した教師がとある教室に現れるという都市伝説にもなっているそうです。

七不思議とは別ですが、この話も調べてみようということで、三人は噂の教室へ向かいます。

真昼が勢いよく扉を開けると、そこには男性の姿がありました。

おぞましい吸血鬼

「どうして生徒が」「夜は危ないんだ」と言いながら近寄ってきた男性(山路和弘)は、何やら意味深な言葉を連ねながら歩を進めてきます。

そして、「やっぱり女がいいなあ」と舌なめずりをすると、アキラに襲い掛かりました。

その異常な身体能力はナズナたちのような吸血鬼を想起させましたが、コウはどこか信じられずに立ち尽くしてしまいます。

「今日で最後だったんだ……ずっと我慢してきたんだ」と繰り返しながら、アキラの首筋を狙う男性。

真昼は男性をアキラから引き離そうと奮闘し、コウはようやく動くようになった身体で椅子を振り上げると、男性を殴り飛ばしました。

吸血鬼はみんな綺麗でさっぱりしていると思っていたコウは、汚らしいうえに苦しんでいる男性を見て、大きく動揺し困惑します。

男性が「早く逃げてくれ」と呟いたその時、どこからか足音が聞こえてきました。

「また会ったねぇ、夜守くん」

そこに現れたのは、餡子でした。

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初対面のシーンもそうでしたが、餡子が現れると、怪しくも鮮やかで美しい夜が、白黒に褪せたような錆びついた夜に色味を変えます……。

何も知らない

別件の調査をしていたらしい餡子は、この状況を「あたり」だと言いました。

一方、苦しそうに喘いでいる男性は「血を……もう我慢できない」と零します。

餡子は男性に向かって自分の首筋を見せつけると、「煙草を吸ってる女は嫌いかね?」と告げました。

男性は思い切り餡子に飛び掛かると、貪るようにその血を吸い、やがて苦しみ始めます。

首元を赤い血で汚した餡子は、コウたちに話しかけました。

「吸血鬼って知ってるかい?」と。

男性にとって餡子の血はまずかったらしく、彼女はこの学校の教師だった目の前の男性が、失踪して以来10年近く吸血行為を行わなかったことに気が付きます。

男性はある女性を吸血鬼だと知らず好きになってしまい、自分も吸血鬼になってしまったようでした。

吸血衝動に抗って生きてきた男性を抱擁し慰めていた餡子は、おもむろに何かを握らせます。

餡子が男性に渡したのはシルバーリングで、それを認めた瞬間に男性は悶え苦しみ始めました。

気付けば朝日が昇る時間になっており、窓から日の光が差し込んできます。

男性は朝日に照らされて灰になって消滅し、「人間のまま」死んでいったのです。

コウは、何もせずとも今日あたりには死んでいたかもしれないという男性をわざわざ殺した餡子を咎めます。

すると、餡子はコウの胸ぐらを掴んで言いました。

「君は吸血鬼を何も知らない……君のくだらない夢を叶えさせるつもりはない」

餡子はアキラと真昼にも名刺を渡し、現状に納得がいかなければ自分のところに来るよう告げました。

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明け方の帰り道を歩くコウの周りには「止まれ」「通行止め」「指定方向外進行禁止」の道路標識が……コウの心理を表しているような描写にドキッとさせられます。

――僕はまだ、吸血鬼を何も知らない。

アニメ『よふかしのうた』第11話まとめ

いかがだったでしょうか。

シリアスな急展開が訪れた第11話、後半は特にドキドキさせられました。

OP映像にて煙草をくゆらせていた謎のシルエットは、今回初登場の餡子だったんですね。

餡子が吸血鬼と失踪の関係について語るシーンでは、カメラがコウではなく真昼を捉えていましたが、真昼の好きな人も吸血鬼だったりするのでしょうか……。

男性を惚れさせた「あの女」の正体、餡子の血がまずい理由、餡子が学校に来ていた本当の目的である別件の内容、コウの身体能力アップ?など、気になる点が多すぎます。

餡子はコウが「吸血鬼になりたい」と思っていることまで知っている様子だったので、ナズナたちの存在もすでに把握しているのかもしれません。

残すところ2話で大きな展開を持ってきた本作。

2期制作への期待が高まります。

次回、第12話も楽しみです。

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