終戦から3ヶ月が経過。
裕一(窪田正孝)が曲を作ることができないまま時は過ぎ、音(二階堂ふみ)は豊橋へと帰郷。
戦争が終わって軍馬のための革製品などはもう需要はない。
岩城(吉原光夫)も目を覚まさない。
「それでも何かしなくては。」と思う五郎(岡部大)と梅(森七菜)は、皮で作る新しい製品を模索し、1つの答えに辿り着きました。
その頃裕一のもとには、池田二郎(北村有起哉)が『鐘の鳴る丘』を裕一のもとに持ち込み、「ラジオドラマの主題歌を書かないか?」と依頼しますが、裕一はこれを拒否。
華(古川琴音)は自分の想いを一生懸命、裕一に訴えかけます。
そして、戦争から新しい一歩を進むことができない人がもう1人。
その人物とは…。
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目次
『エール』前回第18週90話のあらすじと振り返り
戦争の終結がラジオで告げられると、音(二階堂ふみ)と華(根本真陽)は東京へと戻ります。
先に家に帰っていた裕一(窪田正孝)は、トキコ(徳永えり)から弘哉(山時聡真)が戦死したことを聞かされ、音楽を憎むようになってしまいました。
一方、空襲で重傷を負った梅(森七菜)と岩城(吉原光夫)に何度も何度も謝る五郎(岡部大)。
光子(薬師丸ひろ子)は家の跡地で安隆(光石研)の遺影を胸に賛美歌を歌い、ここでの思い出を振り返ります。
アメリカ軍の介入により変わる日本。
闇市ができて浮浪者があふれるようになる中、戦災孤児を描いた『鐘の鳴る丘』という作品を書く1人の男が登場。
劇作家・池田二郎(北村有起哉)は「もう少し待ってろ!お前たちの話作ってやるからな!」と、財布をすろうとした少年・ケン(浅川大治)に向かって叫ぶのでした。
【ネタバレ】『エール』第19週91話あらすじ・感想
関内家、新たな一歩を踏み出す
戦争終結から3ヶ月後。
豊橋へと戻った音(二階堂ふみ)は、実家の焼け跡を見て呆然としたのちに病院へ。
梅(森七菜)はすでに退院していますが、岩城(吉原光夫)は未だに目を覚ましません。
心配になりますが、裕一(窪田正孝)が一切曲を書いていないことを光子(薬師丸ひろ子)に話すと「今は裕一さんの側にいてあげなさい。」と言われ、音は早々に東京へと帰っていきます。
戦争が終わった今、馬具はもう需要がないだろうと思う光子。
すると五郎(岡部大)は、革で作れるものは他にないかと梅と共に探し回ります。
いろいろと案を出してみるも思いつきません。
しかし、五郎が裕一の曲で元気をもらおうとした時に急にひらめいたのです。
五郎の頭に浮かんだのは「紺碧の空」。
五郎は「野球のグローブは革製品なのだから、丈夫で選手が怪我をしないような良いグローブを作る。」と宣言します。
新しい事業が決まると、3人は岩城にこれを報告。
その後、光子が岩城の側で眠っているとふとこんな声が聞こえてきました。
「おかみさん、ありがとうございました。」
目を覚ました光子は、岩城の意識が戻ったのではと思って彼の顔を見ますが、残念ながら目を閉じたまま。
光子は涙をこらえ、岩城に向かって一礼するのでした。
KAMUI
安隆(光石研)の隣に岩城の写真をならべ、光子、五郎、梅の3人は「必ず立ち直ります。」と宣言!
2人に関内家の再興を誓うのでした。
池田二郎(北村有起哉)からの熱烈なオファーに対し、逃げる裕一(窪田正孝)
音が古山家を離れている間、鉄男(中村蒼)が裕一の様子を見に行くのですが、曲を作っていない裕一に不安を抱き、喫茶・バンブーでぼやき始めます。
そして「自分も、おでん屋に記者、作詞家とあくせく働いているが節操ナシなのでは?」と悩むのです。
それだけいろいろなことをしてるのはむしろたくましいと、保(野間口徹)と恵(仲里依紗)は力強く言います。
そして、裕一のもとには新たな来客が。
劇作家・池田二郎(北村有起哉)です。
『鐘の鳴る丘』の台本を持ってきた二郎は「ラジオドラマをやりませんか?」と提案。
裕一が作った「愛国の花」という曲を聴いてから、ずっと一緒に仕事をしたかったと熱く語る二郎。
しかし裕一は「他をあたってください」と言って、あっさりと断ります。
二郎からの話は良いものだと思った華(古川琴音)。
しかし裕一がこれを断ったと聞いて戸惑います。
「音楽はもういいかな。」と言って去ろうとする父に対し「弘哉くん(山時聡真)は、どう思うかな。」と言います。
「弘哉ならきっとお父さんの曲を聴きたいと思う。」と華に言われ一瞬足を止めますが、裕一は後ろを振り返ることなく書斎へと戻っていきました。
KAMUI
国のために戦ってきた人たちは、人々から陰口をたたかれる
帰還した智彦(奥野瑛太)は就職活動に奮闘。
そのため、吟(松井玲奈)は豊橋に足を運ぶことはしませんでした。
行った先で仕事が貰えると喜んだのも束の間、自分の仕事が蒲田の工場で鉄くずを集めることだと言われると智彦は激怒。
「国のために奉公してきたのに。」と怒って会社を出ていくのでした。
また、裕一の家の前では「作曲家は無罪放免。よくのうのうと生きているんだ。」と話す人たちも出てくるようになりました。
KAMUI
『エール』第19週91話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
岩城さん、ありがとう。#朝ドラエール#二階堂ふみ#薬師丸ひろ子#森七菜#吉原光夫#岡部大 pic.twitter.com/kHIuOh9NIc
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 19, 2020
戦争が終わったことで、誰もが多くのものを失い日本は大混乱に陥っているというのがよくわかります。
そんな中で前に進もうとしている人たちもいる中、前に進めない人、プライドを捨てられない人、どう寄り添って良いかわからない人と、それぞれの思いが交錯しています。
「音楽はもういいかなあ。」と口では言うものの、「書きたくないと書けないとは違うだろ!」と言いたくなってしまうような裕一の表情。
ここからどうやってまた作曲家として譜面に向き合うのかが気になるところです。
そして、軍人のプライドなど役に立たないのに、それを捨てきれない智彦。
そんな夫の姿をみて不安を抱く吟。
裕一以外にも見届けたい人がたくさんいます。
池田二郎はどう見ても諦めの悪い男!
きっとまた裕一のもとへと来ては「一緒に仕事をしよう!」と言うでしょう。
裕一と二郎の闘い、果たしてどうなるか!?
楽しみです。
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