終戦がラジオで告げられると、音(二階堂ふみ)と華(根本真陽)は東京の家へ帰宅。
そこで廊下にずっと座り込む裕一(窪田正孝)から聞かされたのは、悲しい現実でした。
そして「音楽が憎い」という彼の素直な想いも。
一方豊橋では、五郎(岡部大)が手当てをされて安静にしている梅(森七菜)や岩城(吉原光夫)に涙の謝罪。
光子(薬師丸ひろ子)は、跡形もなく焼け落ちてしまった関内家で、これまでの日々を振り返ります。
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目次
『エール』前回第18週89話のあらすじと振り返り
日本へと帰国してきた裕一(窪田正孝)は、その足で昌子(堀内敬子)の元へと向かい、藤堂(森山直太朗)から託された手紙を渡します。
そこには昌子に会いたいと思う気持ちや、愛しているという想い。
昌子は「もう一度会いたかったな」と言い、すすり泣きます。
また、藤堂の死をきっかけに、鉄男(中村蒼)は憤怒。
弔いとして戦意を上げるような詞を書いて裕一に渡しますが、裕一はこれは本当に先生が望むことなのだろうかと戸惑います。
その頃豊橋では五郎(岡部大)が1人集会へと向かい、特高に捕らえられてしまいます。
心配をする光子(薬師丸ひろ子)たちですが、間もなくして空襲が…。
原稿を取りに家へ戻ってしまった梅(森七菜)、追いかけようとする光子を制し、火の中へ飛び込む岩城(吉原光夫)。
朝になって空襲が収まった頃、光子は木の下敷きになって横たわる岩城と梅を見つけ、叫ぶように声をかけます。
時は流れて8月15日。
日本の敗戦がラジオから国中に伝わるのでした。
【ネタバレ】『エール』第18週90話あらすじ・感想
横たわる梅(森七菜)と岩城(吉原光夫)に何度も謝る五郎(岡部大)
柱の下敷きになった梅(森七菜)と岩城(吉原光夫)が助け出され、処置をされて安静にしているところに五郎(岡部大)が大急ぎでやってきます。
自分のやったことがどれだけ愚かだったか、梅のことを想っていなかったかを知った五郎は、梅に向かって「ごめん!ごめん!」と何度も必死に謝ります。
岩城にも謝り倒すのですが、ここで彼が実は心臓を患っていたことが発覚。
それでも関内家のために働いてくれていたことを知り、五郎はさらに頭が上がりません。
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1人焼けた関内家へとやって来た光子は、安隆(光石研)の遺影を胸に、夫・安隆との思い出、幼い頃の子供たちとの生活、成長してからのドタバタした日々、裕一(窪田正孝)や三郎(唐沢寿明)が突然やって来た時のこと、踊った時のことなど、色々なことを思い出し1人切なく賛美歌を歌うのでした。
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大事な人の死を知り、裕一(窪田正孝)は音楽を憎む
終戦の報告をラジオで聞いた音(二階堂ふみ)と華(根本真陽)は、疎開先の福島を発ち、東京へと戻ることになります。
戦争が終わって喜ぶまさ(菊池桃子)。
家族団欒って良いものだと呟く浩二(佐久本宝)の顔にはうっすら笑顔。
浩二は良い人を見つけたらいいと華に言われます。
東京の家へと帰ってくると、そこでは裕一が廊下に座り込んでいました。
何があったのかと聞くと、裕一の口から語られたのは弘哉(山時聡真)の訃報でした。
音たちが帰ってくる少し前、トキコ(徳永えり)がやってきて、震える手で遺品である焼けたハーモニカを見せられこの報告を受けた裕一は、自分が作った音楽のせいで弘哉が死んでしまったと思うようになったのです。
「僕は音楽が憎い」と抜け殻になって呟く裕一。
「弘哉くんに会いたい!」と泣き叫ぶ華。
音はただ寄り添うことしかできませんでした。
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戦争が終わって日本が変わり、1人の劇作家が動き出す
敗戦した日本は、GHQの部局の一つ「CIE」が教育、メディア、宗教、芸術を指導監督する流れに。
そして日本国民は戦争の痛みを忘れたいと楽しめる娯楽を求めるようになっていきます。
そんな時代の中、NHKに闇市や戦争孤児たちの姿を描いた作品『鐘の鳴る丘』を持ち込んだ1人の男がいるのです。
名前は池田二郎(北村有起哉)。
しかし、NHK局員である初田(持田将史)は、「まずはあなたの才能を知ってもらうために別の作品を書きましょう」と言い、採用しません。
認められればやってくれるのかと二郎が聞くと、初田はこう言い返しました。
「NHKは噓をつきません」
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これを受け入れた二郎は1人闇市へ。
兵が一気に帰ってきたことで日本は食糧難に陥り、アメリカ兵からもらったものを売りさばく闇市が当たり前のようにできていました。
そこには戦争で親を亡くし、住む場所や食べるものがない戦災孤児があちこちに。
そんな子供たちを見た二郎は食べ物を分け、スリをしようとする子供の手を掴んではこういいます。
「もう少し待ってろ!お前たちの話作ってやるからな!」
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『エール』第18週90話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
平和だった日々のたくさんの思い出。
光子の歌う賛美歌が焼け跡に響きます。#朝ドラエール#薬師丸ひろ子 pic.twitter.com/yCsN4dWn1j
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 15, 2020
辛い辛い1週間でしたね。
「戦争の歌」を作ってきた裕一ですが、実際に見た戦場は地獄。
そして大事な人の死。もう一度会いたかったと嘆く残された人。
戻ってこない思い出、悲しみが余すことなく詰まっていた気がします。
そして、国のために国のためにと戦意を上げる曲を書き続けた裕一としては、自分のせいだと思うのは無理はありません。
戦災孤児の辛さは、2019年の朝ドラ『なつぞら』の主人公・なつがそうだったのでよくわかります。
しばらくの間、裕一は曲を作ることができなくなるのは明白。
そんな中、どんよりした空気を変えるような池田二郎の存在は彼らの物語に大きな波を起こしてくれそうな気がするのです。
一体どんな展開が待っているのか、再興への一途がこれから楽しみです。
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