裕一(窪田正孝)が日本に戻ってきていると聞いた音(二階堂ふみ)と華(根本真陽)は大喜び。
しかし、裕一の表情に笑顔はありませんでした。
藤堂(森山直太朗)に託された手紙を昌子(堀内敬子)に手渡し、自宅で一夜過ごしたのち1人東京へと戻る裕一。
一緒に帰ると音は言いますが、裕一は「1人にしてほしい」と言います。
そして、豊橋では五郎(岡部大)が特高の拷問を受けているその時、再び大きな悲しみが日本を襲うのでした。
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目次
『エール』前回第18週88話のあらすじと振り返り
死を恐れながらも、生きて帰ろうと言って「暁に祈る」を歌い、士気を高めようとする藤堂(森山直太朗)や兵士たち。
そして、慰問会を前に、裕一(窪田正孝)は藤堂から昌子(堀内敬子)への手紙を託されます。
最後の練習をしようと思ったその時、敵の銃撃により目の前の兵士が打ち抜かれて、呆然と立ちつくす裕一。
銃撃戦が始まると、裕一は藤堂の手によりトラックの下に押し込まれて身を隠します。
そして、恩師・藤堂は裕一の目の前で撃たれ、帰らぬ人となってしまいました。
戦争の恐ろしさ、大切な人を失くす悲しさを知った裕一は、残された兵の足にしがみつき「僕は何も知りませんでした…ごめんなさい。」と言い続けるのでした。
【ネタバレ】『エール』第18週89話あらすじ・感想
帰国した裕一(窪田正孝)はその足で福島の昌子(堀内敬子)のもとへ…
裕一(窪田正孝)が帰ってくるという知らせを聞いた音(二階堂ふみ)と華(根本真陽)は大喜び。
しかし、福島へ向かう鉄道の中の裕一は窓の外をぼーっと眺め、笑顔はありませんでした。
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裕一は実家には真っ直ぐ帰らず、その足で昌子(堀内敬子)のもとへ向かい藤堂から託された手紙を渡します。
そこにはもう会えないことの寂しさだけではなく、殻にこもって自分の気持ちを表に出すことができなかったが、昌子のおかげでその殻が解けていったことへの感謝、そして「昌子への愛」がつづられていたのです。
裕一が藤堂の最期を語り「自分を守ろうとしてくれた。」と話すと、「藤堂は裕一のことが本当に好きだった。」と話す昌子。
つづけざまに彼女は「幸せだったなあ。あんな日、もう帰って来ない。もう一度会いたい。」と言ってすすり泣くのでした。
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音(二階堂ふみ)たちと再会するも1人東京へと戻る裕一(窪田正孝)
福島の実家に戻ってくると、音は裕一の手を握り、「よかった、よかった。」と言い、彼はそんな彼女を抱きしめます。
その日の夜は、まさ(菊池桃子)、浩二(佐久本宝)と共に一家だんらんを楽しみます。
しかし寝室で裕一は「一足先に東京へ帰る。」と言うのです。
「一緒に帰る。」と音は言いますが、「しばらく一人でいたい。」と裕一が言うので、音はこれを受け入れます。
東京へ1人戻った裕一のもとには以前にも増して作曲の依頼が増えます。
戦況が悪化しているからこそ、軍は裕一たちに「国民の士気を高める曲を作れ。」と言うのです。
ついには敵である「ニミット」や、「マッカーサ」の名前を入れろと言われると西條八十(中野英樹)は反発します。
しかし軍の命令には逆らえず、詩に名前を入れ、裕一は意見をすることなく詩を持って帰るのでした。
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自宅で作曲をしていると、鉄男(中村蒼)が自作した詩を持ってきました。
「嗚呼神風特別特攻隊」と書かれたその詞には、軍が求める意を上げるような詞が書かれていたのです。
「戦争のために曲を作るのは嫌だ。」と言ってた鉄男でしたが、藤堂が戦死したと聞いて「腹が立ち、その無念を晴らしたい、これは弔いだ!」と息巻いて持ってきたのでした。
その詞を見ても、裕一の心は燃え上がることはありません。
「藤堂先生は何のために戦ったのだろう…。」と言葉をこぼし、裕一は「曲をつけるよ。」と言ってこれを受け取るのでした。
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五郎(岡部大)は特高に捕まり、豊橋は空襲に襲われ、光子(薬師丸ひろ子)は涙を流し続ける
昭和20年6月19日。
夜な夜な1人で集会へ行こうとする五郎(岡部大)は、光子(薬師丸ひろ子)の制止を振り切り飛び出してしまいました。
光子は「今の五郎には、大事にするべきものが他にある。」と説得しますが、「今の自分にはこれが必要だ。」と言って聞きません。
そしてその日彼は帰って来ず、光子は特高に捕まったのだとわかります。
ほかの人は罪を認めて釈放されたものの、五郎だけは「国賊」「非国民」と言われても「私の体の自由は奪えても、心の自由は奪えません!」と抵抗します。
結果、さらに厳しい拷問を受けるのでした。
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五郎の話を梅と岩城(吉原光夫)に伝えてまもなくのことです。
空襲警報が鳴り響き、豊橋は火の海に包まれてしまいました。
逃げなくてはいけない状況にも関わらず、梅は「原稿!」と言って家の中に飛び込みます。
光子は意を決して娘を追いかけようとしますが岩城が彼女を制し、「自分が行きます。」と言って水をかぶって火の中に入っていきました。
翌朝になって火が収まると、光子は1人梅と岩城の名を叫び探します。
遺影として飾っていた安隆(光石研)の写真を見つけ、それを胸に2人の名を呼ぶ光子。
崩れ落ちた屋根の下で2人を発見すると、光子は必死に木をどかし、「起きて!」「誰か助けて!」と声を上げるのでした。
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終戦
1人縁側に座る裕一。
ラジオから聞こえてきたのは日本が戦争に敗北したという放送です。
昭和20年8月15日。
日本は敗戦し、戦争が終わりを迎えました。
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『エール』第18週89話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
戦地から戻ってきた裕一。
藤堂先生が戦った意味はなんだったのか…
大事な人を失った苦しみの出口はどこにあるのか…。#朝ドラエール#窪田正孝#二階堂ふみ#中村蒼#森山直太朗#堀内敬子 pic.twitter.com/10oLMAwHtR
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 14, 2020
この2日間、合計30分で戦争の悲惨さが充分に伝わったようにも感じます。
令和になっても忘れてはいけない戦争のこと。
これからのことを考えると、「目を背けてはいけない、過去の過ちは絶対に忘れてはいけないのだ。」とあらためて思わされます。
『なつぞら』『スカーレット』と、過去の朝ドラに比べ、死者の量が多いこともやはり印象的。
そこにまたリアリティを感じてしまうのです。
しかし、「死んだらそれで終わりじゃない。」というのもこの『エール』の注目すべきところじゃないのかと思います。
岩城と梅には生きていてほしい。
しかし、藤堂は戻ってきません。
そのうち彼には第18週87話の安隆や三郎(唐沢寿明)のようなシーンで出てきてほしいなと思うばかりです。
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