『Work It~ 輝けわたし!~』は、歌って踊るサブリナ・カーペンター主演の青春コメディ。
優等生だけど、ちょっとさえない女子高生のクインが、ひょんなことからダンスチームを結成するハメになってしまった!
進学のために学業にボランティアにと、真面目に頑張ってきたのに、「個性がない」と、憧れの大学の面接官に一刀両断されてしまったクイン。
苦し紛れにうっかり、自分がダンスチームの一員のような思わせぶりな発言をしてしまった…そこから志望校に入学するのに、寄せ集めのメンバーでダンスチームを作って奮闘するストーリー。
実際には踊りに定評のあるサブリナ・カーペンターが、踊れない高校生を演じる『Work It~ 輝けわたし!~』は、筋書きがシンプルでストレート、定番ストーリーの王道をいくような作品です。
・ありきたりじゃないメンバー
・行動あるのみ、進むべし
・頑張る主人公の定番ストーリー
それでは『Work It~ 輝けわたし!~』をレビューします。
目次
【ネタバレ】『Work It~ 輝けわたし!~』あらすじ・感想
ありきたりすぎる優等生
ウッドブライト高校に通う優等生のクイン(サブリナ・カーペンター)が、目指すのはアメリカ南部の名門校デューク大学への進学。
今日は、デューク大学の早期入学受入担当者のラミレス(ミシェル・ブトー)との面談に臨んでいます。
合格率は6%以下の難関大学への入学を目指して、クインは、学業では成績優秀、生徒会活動、ボランティア活動にも励んでいるし、完璧な自己アピールが出来ると自信満々でした。
ところが、ラミレスに開口一番に「この面談にくるデューク大学志願者は、どの子も平凡でありきたり」と言われ撃沈!焦ったクインは、ウッドブライト高校ダンスチーム「サンダーバーズ」の照明担当にも関わらず、チームに所属しているかのような切り返しをしてしまいます。
ラミレスは、そんなクイン言葉に大喜び。「これからの時代をつくるのは、型破りな学生」と、期待をかけられ、「次のダンス大会で会いましょう」と、声さえかけられてしまうのでした。
そうか、その手があったか
実は、ウッドブライト高校のダンスチーム「サンダーバーズ」は、地元ワーク・イット・ダンス大会で3連覇を果たしたことのある強豪チーム。
クインは、チームの照明係ではあっても、ダンスはズブの素人。それでも面接で嘘をついたことにはしたくないと、ダンサーで親友ジャス(ライザ・コシー)に頼み込んで「サンダーバーズ」のメンバー募集オーデションを受けるのに特訓を始めるのでした。
ダンス経験なし、音感ゼロ、必死の努力も2週間で解決するはずもなくオーデションは、失敗。ダンス・キャプテンのジュリアード(キーナン・ロンズデール)からは、冷ややかに「自分のダンスチームでも作ればいいんじゃない?」と言い放たれてしまいます。
その言葉にクインは、「ジャスをチーム・キャプテンに自分のダンスチームを作る!」と啖呵を切るのでした。
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一芸に秀でているなら、なんとかなる
ウッドブライト高校のもうひとつのダンスチーム「TBD」を作るのに、クインが集めた人材は「ダイヤの原石たち」。
ダンスの経験はなくとも、踊れる要素がひとつでもあれば、いいと集めたのは、SNSで怒りのダンスを披露していたレイヴン(ビアンカ・アシロ)、サッカーではパッとしなくてもキレキレの勝利ダンスをするクリス(ニール・ロブレス)、踊りも出来るDJテープス(ナサニエル・スカーレット)、空手道場からは、宙返りが出来るロビー(タイラー・ハッチングス)、くるくる回るのが得意なプリヤ(インディアナ・メータ)とてんでばらばらのメンバー。
練習を重ねて悪戦苦闘をしながらも、5か月後に控えたワーク・イット・ダンス大会への出場を目指すのでした。
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感じるままに踊れない
ダンスチームにとって、重要な振付担当に、クインが白羽の矢をたてたのが、かつてのダンス・チャンピオンのジェイク(ジョーダン・フィッシャー)。勉強ばかりでダンスのダの字も知らず、ぎこちない動きをするクインであっても、目的のためならそんなことお構いなし、クインの情熱にほだされ、膝の故障ですっかりダンス大会から遠のいていたジェイクもチームに参戦することになります。
クインたち仲間は、悪戦苦闘を繰り返しながらもダンスの練習を続け、ワーク・イット・ダンス大会の予選では、棚からぼた餅の幸運も働き、ダンス大会本選への出場も決まります。メンバーたちのダンスの腕もあがる中、クインが苦戦したのはフリー・ダンス。生真面目で優等生なクインは、頭で考えてばっかり、枠から出た自由な動きが出来ずにいるのでした。
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心を放ち、輝きをみせるダンス
ワーク・イット・ダンス大会への出場準備に力入れる「TBD」にジュリアードの妨害工作と自分の成績の急降下でダンスから距離を置こうとするクイン。
メンバーたちもクインという求心力を失い、一度は大会参加を危ぶむところまでいきます。ところが、クインはかつて送ってきた優等生の生活にピンときません。
ダンスが好きで仲間と過ごした日々を恋しく思い、自然と身体が動き、リズムを刻む自分に気づくのでした。
そうして迎えたワーク・イット・ダンス大会。クインたちは、ダンス大会で心からの笑顔で舞台を所狭しと、踊りに力をこめるのでした。
『Work It~ 輝けわたし!~』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『Work It~ 輝けわたし!~』をレビューしてきました。
・残念ポイントは、気にしない
・意外性のあることをやるべし
・道がないなら作ればいい
頑張るヒロインのお約束ストーリー
憧れのデューク大学にいくのに、出来る努力の全てはやっていると自信満々だったクインなのに、大学の面接でバッサリと「ありきたりなアピールは、ちっとも目を引かないし目立たない。」と言われてしまいます。
そんなクインが、自分にとっての居心地のいい安全地帯から、足を踏み出して未知な世界に挑戦する物語の『Work It~ 輝けわたし!~』。視聴者もエンディングは、最初からわかっている定番中の定番のストーリーで、内容はいたってシンプルです。
お約束ストーリーの場合、視聴者が期待するのは、主人公がどう困難を乗り越えてエンディングへと着地していくかということ。
ただ『Work It~ 輝けわたし!~』の場合、主人公クインが、せっかくユニークな寄せ集めのダンス・メンバーを集めたのに、キャラクターやエピソードが掘り下げられておらず、クライマックスでは感情移入がしにくい印象です。
仲間たちとの友情や努力が割愛されすぎたために、上映時間93分と短く、音楽とダンス、キュートなヒロインを応援するには、ぴったりの楽しい作品なハズなのに、盛り上がりに欠けるのが残念ともいえます。
やりたいことがあるときは、行動するべし
それでも最後は期待通りに頑張る主人公は、ライバルを押しのけて大健闘!お約束通り、ハッピーエンドを迎えます。
『Work It~ 輝けわたし!~』で印象に残るのは、どうしても叶えたい目的のために、クインがあきらめずに行動をしたということ。
既存のダンスチームで受け入れらないなら、新たなダンスチームを作ればいい、いいダンスにはいい振付が必要と、得意な調査と計画を武器にジェイクを探しだして、チームに招きいれ、不得意な分野でも前向きに向き合うクインのどん欲さは、見習うべき姿です。
やりたいことがあるときは、とにかく行動「道がないなら、新たな道をつくればいい」の精神は、この作品の光るポイントです。
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