トップ女優2大スターによる、まったく相反するキャラクターを好演は必見。
それぞれの女性を魅力的に演じ切り、視聴者の心を鷲掴みにすること間違いなしです。
それではさっそく『品位のある彼女』をレビューしたいと思います。
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目次
『品位のある彼女』主要キャスト
キム・ヒソン / 役:ウ・アジン
- 財閥アン家の次男の嫁。誰もが憧れるセレブな江南マダム。
- デザイナーやキュレーターとしての才能もある才色兼備。
- ボクジャを介護人として雇うが、欲望を露わにしはじめたことで牽制するように。
キム・ソナ / 役:パク・ボクジャ
- 大企業の会長アン・テドンの介護人として雇われた、怪しい女。
- テドンの寵愛を受け、後妻にまでのぼりつめる。
- 見た目は純朴なおばさんだが、野望を抱いた謎めいた女性。
【ネタバレ】『品位のある彼女』あらすじ・感想
ボクチャ（キム・ソナ）の野望
物語は、ボクチャ（キム・ソナ）が殺害されるシーンから始まります。
「誰が犯人なのか？」最後まで全くわかりませんし、誰が犯人でもおかしくないほど憎まれていたボクチャ。
ボクチャは、若奥様であるウ・アジン（キム・ヒソン）にとても憧れていました。
一流ブランドを身にまとい、高級車を乗りこなし、毎日のように高級レストランでマダム達とランチをする日々。
いわゆる上流階級の人たちの住む世界が違うレベルなのですが、そういう人たちほどお金が無いことをうすら笑う下品な人たちが多い中、アジンだけはどこかが違うとボクチャは感じていました。
環境や住む世界が違っても、アジンはお金が無い人を馬鹿にしたりせず、きちんと一人の人として接してくれます。
そんな、容姿も心も美しいアジンに対してボクチャは憧れを抱き、アジンのようになりたいと思うようになります。
それには、「お金を持ち上流階級にならないといけない」という思い込みを持つようになってしまいます。
アン会長の介護人として雇われ屋敷にやってきたボクチャは、上流階級の仲間入りをするため、会長を操り後妻に上り詰めようと計画します。
アジン（キム・ヒソン）の魅力的な人間性
一方、誰からも好かれ、憧れを抱かれる魅力的な若奥様アジンは、夫の父親でもあるアン会長（キム・ヨンゴン）にも信頼され、長男の嫁を差し置いて会長から会社を任されています。
意外とこの会長の子供たち三人が問題だらけで、父親であるアン会長はわが子でありながら、誰も信用していないので、一番しっかり者の二男の嫁であるアジンに全てを一任していたのです。
会長にも信頼され、夫にも愛され、可愛い娘にも恵まれ、順風満帆な日々を送るアジンですが、ひょんな所から夫が浮気してしまいます。
馬鹿正直な夫の浮気はすぐにバレて離婚騒ぎになりますが、この夫がただの馬鹿なのか？よほど純粋なのか？
アジンも愛しているし、浮気した女性も両方愛しているから、二人を愛することを認めてほしいと、あり得ない提案をしてきます。
夫を愛していたアジンは、当然始めは夫の裏切りにショックを受け、愛人に別れるよう説得したりひと悶着あるのですが、何せ夫がこの調子のためラチが明かず、アジンもとうとう夫を見限り、離婚訴訟へと発展していきます。
その頃、傷心のアジンが通っていた「心の塾」で出会った弁護士のカン・ギホ（イ・ギウ）。
お互いを「相方」と呼び合い、友情を育みながら離婚訴訟へと腹をくくることができたのも、この「相方」のお陰でもあります。
立場的に強くなったボクチャ（キム・ソナ）が崩壊のカウントダウンに
アジンの離婚訴訟が進む中、ボクチャは会長の寵愛を受けるようになり、どんどん立場的に強くなっていき、家族の話に首を突っ込むようになります。
そのうち、会長から会社のことまで任されるほど信頼されるように。
アジンの離婚が決定し、会長やその家族の心配をしつつ、すべてをボクチャに託し家を出るアジンでしたが、ボクチャに任せることで色んなことが崩壊していきます…。
そして、最終的にボクチャは誰かに殺害されてしまう…という悲劇が起こるのですが、犯人は一体？
ぜひ『品位のある彼女』のドラマ本編にてご確認ください！
『品位のある彼女』まとめ
アジンとボクチャが真逆の性格なのが見ていて面白かったです。
何か問題が起きてからの対処の仕方とか、まるで正反対なんですよね。そして、考え方もまるで違う。
二人の決定的な違いは、アジンは逆境に遭っても決して他人のせいや環境のせいにしませんでした。
厳しいけど情があり、どんなにセレブでいても欲望を抱きすぎることがありませんでした。
ここまではやってもいいけど、これ以上はダメという線引きが絶妙なんです。
なかなか欲望に勝てる人は少ないと思いますが、アジンは自分の度量以上のことに欲望を持たない、それ以上持つと不幸になるということをわかっている人でした。
そしてやはり、欲望を持ちすぎてしまったボクチャは悲惨な結末を迎えてしまいます。
人生の歯車が狂うときって、本当に微妙な線引きを超えるときなんだな～と、対照的な二人を見ていて思いました。
お金があって、優雅な暮らしをしていれば、それが「品位」になるのか？
そして、お金があれば必ずみんな幸せになれるのか？すごく考えされられました。
私が個人的にこのドラマを通して思った、本当の「品位」とは？
「誰に対しても敬意を持って接すること」
そうすることで、もしかすると誰かの心に感謝の気持ちが生まれ、その感謝は連鎖していくと思うのです。
「素晴らしい連鎖を作ることができる人」
そんな人が本当の「品位のある人」なのではないでしょうか。
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