アニメ『WIND BREAKER』第7話あらすじ・ネタバレ感想!十亀の「力の絶対信仰」、兎耳山への思いとは?

WIND BREAKER

出典:WIND BREAKER公式

週刊少年マガジン公式アプリ「マガジンポケット」の人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の話題作『WIND BREAKER』。

好きなものは強いヤツ、弱いヤツには興味がない――孤独な不良高校生・桜遥は、超不良校として名高い風鈴高校のてっぺんを目指して、街の”外”からやって来ます。

いよいよ副将戦、桜vs十亀の戦いの火ぶたが切られます。

梅宮から「たくさん話してこい」と送り出され、「ケンカは”対話”」という言葉を思い出す桜。

強い者とのケンカに感じてきた高揚感だけではない、経験したことのない”何か”に首を傾げながら、十亀と対峙します。

ゆったりとした普段の挙動からは想像もつかない身のこなしの速さと、力の絶対信仰である獅子頭連を抑えつける実力を、まざまざと見せつけていく十亀。

しかし、事の発端、高架下のトンネルの真実を知ると……。

早速、第7話「負けられない戦い」をレビューしていきます。

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アニメ『WIND BREAKER』前回第6話あらすじと振り返り

勝負に負けたチームメイトを心配するどころか、仲間から追放していく、獅子頭連の兎耳山と十亀。

その異様な光景に桜たちは動揺しつつも、珍しく感情的になった蘇枋が鹿沼に勝利するなど、ボウフウリンは着実に勝利を重ねていました。

続く3戦目は、ボウフウリン四天王・柊vs佐狐で、何やら過去に因縁がある様子。

スピードタイプの佐狐に対し、はじめは防戦一方に見えた柊でしたが、ついに戦を司る武神の名を冠する「多聞衆」筆頭たる実力を見せつけます。

小学校、中学校時代の先輩後輩だった二人は、柊に熱烈な憧れを抱く佐狐が、柊の背中を追いかける、近しい関係性にありました。

しかし、風鈴高校へ進学し、ボウフウリンで梅宮を担ぐと決めた柊が、優しさから佐狐を突き放したことで拗れてしまったのです。

佐狐の思いを理解していた柊は勝利を収めると、自ら佐狐を抱えて舞台から降ろし、手をあげようとする十亀に一言物申すのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『WIND BREAKER』第7話あらすじ・感想

副将戦・桜vs十亀

いよいよ副将戦、桜vs十亀の戦いの火ぶたが切られます。

梅宮から「たくさん話してこいよ」と送り出され、「ケンカは”対話”」という言葉を思い出す桜。

会場はこれまでとは比べ物にならない歓声に包まれ、ついに桜と十亀が対峙します。

速いことは悪いことではないが、場合によっては物足りない、だからゆっくり楽しみたいという十亀。

しかし、ゆったりとした普段の挙動からは想像もつかない身のこなしの速さと、力の絶対信仰である獅子頭連を抑えつける実力をまざまざと見せつけ、桜を圧倒します。

あっという間に捕らえられてしまった桜に、十亀は語りかけました。

高架下での「ダサい」という桜の言動に苛立っていたこと、好き勝手に発言したり行動したりするのは強い人間ができること、今ボコボコにされている桜のほうが「ダサい」ということ。

そして、「君が偉そうにできるのは強い群れの中にいるからでしょ」「一人じゃ何も言えないんでしょ」と。

桜は拳を強く握り、力を振り絞って反撃に出ます。

十亀の桜に対するイメージは、桜が一番嫌っているタイプの人間だったからです。

十亀が言った通り、自由は力のある人間にしか与えられない、力がなければ自分なんて押し通せないと理解している桜。

そのうえで、自分の嫌いな人間に見えているという十亀を倒すことは、桜にとって成し遂げなければならないことでした。

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桜の嫌いな人間のように見られている……それは桜にとって悔しく見逃せないことでしょう。 負けられない戦いが、さらに命を懸けたものへ変わっていきます。

獅子頭連・副頭取の実力

ほぼ戦闘不能だったところから繰り出した桜の反撃に、会場は騒然とします。

そして、蹴りをもろに喰らった十亀は態勢を崩しますが、桜に言われた「なんちゃって信仰」という言葉に憤り、今まで以上の攻撃で桜を圧倒しました。

うつぶせに倒れてしまった桜の頭を思い切り踏みつけると、ヒーローごっこをしているボウフウリンと、力の絶対信仰を掲げる獅子頭連では、「力」の重さが違うと声を荒げます。

桜は身動きが取れない中、必死で顔だけを上げると、言ってることとやってることが違う、弱い者いじめだと睨みつけました。

倒れている人を殴ったり、無関係の中学生を追い回したり、そんな卑怯な奴らに負けられるか、と。

「……何それ、知らない」

十亀はそう呟くと、桜から離れて舞台を降り、事の発端となった高架下にいた有馬、鹿沼を問い詰めます。

そもそも何故ボウフウリンが獅子頭連にシマにいたのか、不思議に思っていたという十亀は、桜の発言から事の次第を察し、言い訳をしようとする有馬、鹿沼を制裁しました。

そうして二人が意識を失うほど暴行を加えると、舞台上に戻り、再び桜と対峙するのでした。

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高架下での真実が明らかになり、十亀には弱い者いじめのようなことは許さないという「力」へのプライドが垣間見えましたが……?

兎耳山と十亀の出会い

かつて、十亀は一人で獅子頭連のメンバーたちと戦い、その場にいた全員を倒したことがありました。

その時、兎耳山が十亀の強さを見出し、半ば強引に獅子頭連へ引き入れたのです。

十亀はまるで太陽のような兎耳山を眩しく思い、獅子頭連の「力の絶対信仰」――誰にも屈することなく自分を押し通す誓いにも理解を示していました。

「力は自由になるためのもの」「一番強い人は一番自由な人」と語る兎耳山とともに、どっちが先に一番の自由人になれるか、競争しながら活躍を続けます。

実のところ、十亀は競争をしているつもりはありませんでしたが、兎耳山といると楽しく、自由になれた気がしていました。

だからこそ、兎耳山が頭取になれば、チームがもっといいものになると思っていたのです。

しかし、やがて頭取になった兎耳山は、浮かない表情をしていました。

頭取は一番強くて自由なはずなのに、全然楽しくない、と。

そこで、チーム全員が自分と同じくらい強くなればいいのではないかと提案する兎耳山に、十亀はメンバーを鍛え直すということかと前向きな受け取り方をします。

ところが、実際に兎耳山が取った行動は、他のチームに襲われ、負けて帰ってきたメンバーを排除することでした。

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徐々に瞳から光が失われていく兎耳山。 あんなに眩しかったはずの兎耳山の仄暗さに十亀は……?

太陽が顔を出すまで

「弱いヤツは獅子頭連にはいらない」

そう言って、負けて帰ってきたメンバーから揃いのジャケットを奪った兎耳山。

彼の「わからないなら出てってよ」という言葉に衝撃を受けた十亀は、自分が泥を被ることに決めます。

兎耳山の考えは十亀がメンバーたちに伝える、ジャケットを奪うのも十亀がやる、と。

「だから皆と笑っててよ」と告げた十亀の微笑みは、優しく哀しいものでした。

兎耳山という太陽がまた顔を出すまで、今の獅子頭連を存続させることにしたのです。

桜は、再び対峙した十亀に「本気でやってない」「何がしたい」と問いかけます。

すると、十亀は「何がしたいんだろうね……」と弱く微笑み、俯きました。

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戦いの中、十亀の本心に触れる桜。 十亀を見つめる兎耳山の表情は読み取れないものになっていきます。

アニメ『WIND BREAKER』第7話まとめ

いかがだったでしょうか。

桜vs十亀の、生き方やプライドをかけた熱い戦い。

互いが互いに「力」「自由」への考えを色濃く持っているようですが、どのように決着するのでしょうか。

次回、第8話も楽しみです。

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