週刊少年マガジン公式アプリ「マガジンポケット」の人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の話題作『WIND BREAKER』。
好きなものは強いヤツ、弱いヤツには興味がない――孤独な不良高校生・桜遥は、超不良校として名高い風鈴高校のてっぺんを目指して、街の”外”からやって来ます。
獅子頭連との戦いを終えて、1‐1の教室で盛大に出迎えられた桜、楡井、蘇枋の3人。
戦いの詳細に興味津々なクラスメイトたちに囲まれ、桜は照れを隠せません。
その一方、教室の一角で一心不乱に筋トレをする柘浦大河と、イヤホンをしながらゲームに集中する桐生三輝は、異彩を放っていました。
いかつい風貌とは裏腹にフレンドリーな柘浦に連れられて、桜たちがお好み焼き屋・”まっするぱわー”に行くと、桐生が一緒にやって来て……?
早速、第11話「新たな級友【とも】」をレビューしていきます。
目次
アニメ『WIND BREAKER』前回第10話あらすじと振り返り
負けを認め、獅子頭連を受け渡そうとした兎耳山に対し「今日からオレたち、友達ってことで!」と言い放った梅宮。
フウリンも獅子頭連も、誰もが呆気に取られているうちに話を進め、料理を持ち寄って打ち上げを始める始末。
そんな、先ほどまでケンカをしていた相手同士とは思えない空気に大混乱の桜でしたが、改めて懺悔する十亀や兎耳山と拳を介さずに対話できました。
そして、一連の出来事を通して、桜の中では少しずつ”てっぺん”の在り方が変わり始めます。
【ネタバレあり】アニメ『WIND BREAKER』第11話あらすじ・感想
クラスメイトたち
桜、楡井、蘇枋の3人は、1‐1の教室で盛大に出迎えられます。
獅子頭連との戦いを終え、その詳細に興味津々なクラスメイトたちに囲まれると、桜は照れを隠せません。
一方、教室の一角でプロテイン片手に筋トレをしていた柘浦大河(CV.河西健吾)は「君の”美学”はなんや?!」と、桜に尋ねてきました。
明るく陽気で、どこか暑苦しい面を持っている柘浦を前に、桜は「あいつ強いのか?」と疑問を抱きます。
すると、元々知り合いだったらしい蘇枋は、彼の暑苦しさには頷きつつも「強いよ」と即答するのでした。
そして、教室の中にはもう一人、イヤホンをしながらゲームに集中する桐生三輝(CV.豊永利行)という異彩を放つ存在が……。
派手な見た目の桐生ですが、輪の中には加わらず静観している様子でした。
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”美学”
柘浦と意気投合したらしい楡井に連れられて、お好み焼き屋・”まっするぱわー”にやって来た桜と蘇枋。
常連だという柘浦は、すでに店内で待っていました。
”美学”を明かそうとしない桜に対し、明かさないこともまた”美学”なのかもしれないという柘浦。
しかし、言葉にしないのならばケンカをしようという柘浦を前に、桜は梅宮に教えられた拳での「対話」を思い浮かべました。
その時、店に入ってきたのは桐生でした。
桐生が他校の女の子と手を繋いで入ってきたため、そういったことに慣れない桜は顔を赤らめてテンパってしまいます。
一方、柘浦は彼女も含めてみんなで話をしようと、半ば強引に誘いの言葉をかけます。
すると、彼女は大きな声で大きな音を立てる柘浦に怯えた様子を見せ、桐生が庇うように立ち上がりました。
柘浦のような立派な体躯の青年は見る人が見れば怖いだろう、大きな音を立てられれば女の子にとっては怖いのではないか……。
そう言って、「そんなんじゃ女の子にモテないよ」と告げた桐生の言葉を、柘浦は意外にも素直に受け止め、彼女にも謝るのでした。
桐生は再び彼女と手を繋ぐと、店から出て行きます。
そして、不用意に怖がらせるのは自分の美学に反するという柘浦は、反省した様子で席に戻りました。
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新たな友達
桐生が店から出ると、外で不良たちが待ち受けていました。
実は、桐生は男に声を掛けられて困っていた女の子を助け、逃げていたところだったのです。
遮られた腹いせに仲間を引き連れてきた男は桐生に殴りかかりますが、それを返り討ちにしたのは桜でした。
大勢で囲むのはダサいと言い放つ桜に、加勢する柘浦と桐生。
一方、蘇枋は楡井とともに、桐生が連れていた女の子を守るようにして一歩下がりました。
早速、柘浦は不良の一人に殴られて倒れます。
しかし、それは「まず相手に一発もらう」と決めている柘浦の美学の一部でした。
相手を魅せたうえで自分を魅せるという美学を見せつけた柘浦に続き、桜が戦闘の前線に加わると、桐生からの流れ弾が飛んできます。
桜は不満をぶつけますが、桐生が桜や柘浦の方向に敵を流すことには意図がありました。
その意図を唯一理解していた蘇枋は、桐生に声を掛けます。
「後ろに気を遣わなくても大丈夫だよ。 オレがいるから」
桐生は一瞬驚いて目を見開きますが、すぐに蘇枋に背後を任せました。
その様子を見た桜も意図を察し、「全部こっち回せ」と声を掛けるのでした。
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そうして、あっという間に不良たちを打ちのめした桜たち。
柘浦は「ボウフウリンの口上」を桜に任せようとしますが、街の外から来た桜はそれを知りません。
代わりに柘浦が述べると、桜は以前、柊からもその口上を聞いたことを思い出します。
柘浦が口上を言い終えた頃、桐生は「力があるなら今度からはいいことに使おうね」と不良に告げるのでした。
級長決め
翌日、登校前にポトスを訪れていた桜。
あの場に居合わせたクラスメイトたちと連絡先を交換し、そのことを知ったことはの連絡先も追加されます。
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照れくさそうに画面を見つめる桜ですが、慣れていない桜にとってはチャットの流れが速く、なかなか割って入れません。
結局、桜は学校に到着してから、直接会話の内容について言及します。
気になるのは、度々登場していた「級長」という言葉です。
その時、ちょうど教室にやって来たのが、同じ多聞衆の2年生幹部でした。
級長とは、クラスのまとめ役でケツモチ、つまり、クラスの”てっぺん”であるということを認識した桜。
多聞衆の2年に自薦他薦は問わないと言われると、真っ先に蘇枋が手を挙げました。
そして、「桜くんがいいと思います」と言い放つのでした。
アニメ『WIND BREAKER』第11話まとめ
いかがだったでしょうか。
新たな登場人物が加わり、ますます賑やかになってきた第11話。
すっかり級友たちの輪に入っている桜ですが、本人は孤独ではないことに気付いているのでしょうか。
その象徴のように、蘇枋によって「級長」に推薦されましたが……?
次回、第12話も楽しみです。