アニメ『わたしの幸せな結婚』第11話あらすじ・ネタバレ感想!美世の封印された力と、母・澄美の隠された過去とは?

©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/ 「わたしの幸せな結婚」製作委員会

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シリーズ累計発行部数700万部を突破した顎木あくみ先生による小説(原作イラスト:月岡月穂)が原作のアニメ『わたしの幸せな結婚』。

明治大正を思わせる架空の時代を舞台に、家族から虐げられ愛を知らずに育った斎森美世と、孤独で冷酷無慈悲なエリート軍人・久堂清霞が政略結婚をし、やがて心を通わせていく物語です。

なぜ美世の母・澄美は斎森家に嫁ぎ、愛娘の持つ「夢見の力」を封印したのでしょうか?

始まりは、美世が生まれる数年前、薄刃家を支えていた鶴木貿易の経営が傾いたことに遡ります。

薄刃家存続の危機を嗅ぎつけ、多額の資金と引き換えに澄美との縁談を持ち掛けてきたのが、斎森家だったのです。

澄美の父であり当主の義浪は、それを拒み続けましたが……。

早速、第11話「母が遺したもの」をレビューしていきます。

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アニメ『わたしの幸せな結婚』第10話のあらすじと振り返り

美世を連れて薄刃家へと乗り込んだ清霞を迎えたのは、鶴木と名乗っていた薄刃新でした。

そこへ現れたのは、薄刃家当主にして美世の祖父である義浪。

彼らは美世に異能の力が目覚めようとしていることを伝えるとともに、悪夢から解放するための交換条件を突き付けます。

それは、美世を薄刃家に引き渡すことでした。

清霞は断固拒否しますが、不安定になっていた美世は清霞のことを慮るがゆえに「そばにいたい」という本心を隠してしまいます。

かくして、新との戦いに敗れた清霞は屋敷の外へ飛ばされ、美世と離れ離れになってしまいました。

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【ネタバレあり】アニメ『わたしの幸せな結婚』第11話あらすじ・感想

隠された澄美の過去

美世は、なぜ母・澄美が斎森家に嫁ぎ、美世の持つ「夢見の力」を封印したのかを、義浪から聞かされます。

それは美世が生まれる数年前、薄刃家を支えていた鶴木貿易の経営が傾いたことが始まりでした。

薄刃家存続の危機を嗅ぎつけ、多額の資金と引き換えに澄美との縁談を持ち掛けてきたのが、斎森家だったのです。

義浪は縁談を拒み続けましたが、知らぬ間に話をつけてきたのは、他ならぬ澄美でした。

薄刃家のために自ら斎森家へ嫁いだ澄美は、病を抱えて衰弱しているのにもかかわらず、薄刃の血を引く子を産むことだけを望まれていました。

やがて美世が誕生しますが、義父や夫の非道な言動を受け、誰にも気付かれないうちに美世が持って生まれた「夢見の力」を封印しようと決意。

病が進行し己の命が短いことを感じていた澄美は、桜の樹を媒体に美世の異能を封印しました。

異能が発現しないことで美世が苦しむとしても、彼女を守るためにそう決めたのです。

真実を知った美世は義浪に連れられ、敷地内の桜の樹の下へ。

言われるがまま樹に触れてみると、苦悩する澄美の姿が見えました。

urara

澄美が美世を守るために封印した異能……覚醒の時は近いようです。

新の役目とは

薄刃家へやって来てから悪夢を見ることがなくなった美世の体調は、少しずつ回復していきます。

しかし、夢見の異能を持つ者が身に付ける巫女装束を纏い、鳥籠の中で暮らすような生活に、美世の心は曇るばかりでした。

一方、新は幸せを感じているといいます。

なぜなら、自らの役目を果たす時が来たから……。

薄刃家は異能者が暴走した際の対応を使命としているので、異能者と関わらないようにするためか、友人や恋人を作ってはいけない、婚姻は親族同士など決まり事がいくつもあります。

そんな環境で育った新ですが、今まで一度たりとも使命を果たす瞬間に遭遇したことはありません。

そのため、生きる理由を見失っていました。

だからこそ、美世の存在を知り、薄刃の中でも特別な異能を持つ彼女を守るという役目に出会い、ゆくゆくは伴侶としても彼女を支える立場となったことで、その使命に燃えていたのです。

清霞以外との結婚など考えもしなかった美世は、一連の話を聞いて黙ってしまいました。

新は、清霞から貰った桜色の着物を返してほしいと懇願する美世を見て、自分と同じく「生きる意味を見失った空っぽな人間」だと思っていた彼女が同類ではないとわかり、傷付きます。

urara

実際、美世も清霞と出会うまでは生きる意味を見失っていました。 だからこそ、悪役ポジションの新が苦悩する気持ちもわかってしまい、哀しく見えてきますね。

戦場の清霞に暗雲が……

清霞は、五道ら部下たちとともに、異形の群れとの戦いの渦中にいました。

暗い森の中での戦いは激しいものでしたが、ようやくすべての異形を掃討することができました。

……そう思ったのも束の間、五道の頭上から強力な異形が現れます。

慌てて攻撃を防ごうとした五道を庇った清霞は、異形を返り討ちにしたものの、自身もダメージを負ってしまいました。

胸を押さえて苦しみながら、その場に倒れてしまいます。

一方、美世は桜色の着物を返してもらえないか、もう一度だけでも清霞に会わせてもらえないかと、義浪にも頼み込みます。

新と同様にそれはできないと答える義浪でしたが、美世や澄美に苦労をかけてきたこと自体は深く反省しており、信頼関係の修復を願っているように見えました。

本来は血の繋がった家族であるため、何かあれば頼ってほしいと美世に伝えます。

美世は、家族とは何なのか、頼れと言われてもどうしたらいいのか……と戸惑いを露わにし、清霞を怒らせてしまったことについても弱音を吐きました。

義浪は美世の本音を聞けたことを嬉しく思い、頼るというのは他人に丸投げすることではない、抱えた荷物を分け合えるのが家族では、と優しく説きます。

そして、澄美や美世のことを大切に思っているというのが自分自身の本音だと告げるのでした。

美世は、本心と違うことを言って、大切な人を傷付けてしまった後悔を抱えている義浪を、自分と同じだと感じました。

urara

清霞とも義浪とも「家族」になれれば一番幸せなのでしょうが……そうはいかないのが現状です。
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目覚める美世の異能

再び桜の樹に触れた美世は、またしても澄美の姿を目にします。

「いつかきっとこの力が必要になる時が来る……」

そう思いを込めながら美世の力を封印した澄美。

そして、「必要になる時」を迎えた美世。

二人だけの空間で、澄美からの「愛してるわ」という言葉を聞いた美世は、静かに涙を流しました。

いよいよ覚醒した美世を見守る義浪のもとへ、新が駆け寄って来ます。

軍から連絡があり、異形との戦闘中に清霞が倒れたという情報が入ったのです。

清霞の意識が戻らないと聞いた美世は、新の制止を振り切ってでも駆け付けようとします。

そこで新は、美世を引き止めたい理由は自分自身の役目のためだけではなく、帝との取引が背景にあることを明かしました。

その内容は、夢見の巫女を取り戻すという薄刃家の悲願成就に手を貸す代わりに、美世と異能者の接触を禁じ、巫女の存在を完全に秘匿せよというものでした。

つまり、美世が清霞と再会しようものなら、美世の命は薄刃家ともども失われる危険性があったのです。

しかし、美世と新の攻防を見守っていた義浪は、新の背中を押します。

その意図を正しく受け取った新は、美世を清霞のもとへ連れて行くことにしました。

新が美世を諦められないように、美世も清霞を諦められないのだと知ったからです。

ついに、清霞が眠る病室へ辿り着いた美世。

二人が離れ離れになったまま、永遠の別れになってしまったらどうしようかと思ったと涙する葉月に、美世は清霞のことを諦めないと宣言します。

そんな美世に、新は「夢見の力」があれば清霞を目覚めさせられると告げるのでした。

urara

清霞を救うことができるかもしれない美世の異能……その真価が問われます。

アニメ『わたしの幸せな結婚』第11話まとめ

いかがだったでしょうか。

清霞と離れ離れになってしまった美世が、薄刃家で知った真実の数々。

それは、ここに来ない限り知る由もないことばかりでした。

薄刃家と帝の間で行われた危険な取引も明らかになりましたが、美世は清霞のことだけを必死に考えます。

美世は意識が戻らない清霞を救うことができるのでしょうか。

ラストの展開に注目が集まります。

次回、第12話も楽しみです。

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