地球侵略を目論む悪の組織で「将軍」と呼ばれる”わるものさん”の日常を描くヒーリングコメディ『休日のわるものさん』。
いつものコンビニでよく見かける野良猫は、わるものさんにはなかなか懐きませんが、見知らぬ男にスリスリと甘えていました。
ショックを受けるわるものさんに、猫用おやつを託して立ち去っていくその男は、「レンジャー」の一員・ヨイヤミブラックでした。
一方、鬼と化したわるものさんに豆をぶつけて応戦する夢を見たアカツキレッド。
レンジャーたちは彼らのホームで節分を楽しんでいます。
その頃、わるものさんも節分モードの商店街を訪れ、地球の定番・冬のグルメに翻弄されてしまい……?
早速、第9話「欲望の行方」をレビューしていきます。
目次
アニメ『休日のわるものさん』前回第8話のあらすじと振り返り
組織本部のコタツでみかんを食べ続けるわるものさんとルーニー。
暇を持て余し、みかんアート作りに挑戦しだす二人は、各々の完成度を競い合っていき、やがて渾身の作品が出来上がります。
さらに、地球人が毎年楽しんでいるクリスマスに興味津々のルーニーから、プレゼント交換会を提案されたわるものさん。
何をプレゼントすればいいのか悩み続けるわるものさんは、夢の中で不思議な老人――サンタさんと出会い、プレゼント選びのコツを教えてもらいます。
相手が喜ぶもの……と聞いて、わるものさんの頭に思い浮かんだものは、一緒に食べたみかんでした。
プレゼント交換当日、箱に詰まった大量のみかんを持っていくと、なんとルーニーも大量のみかんを選んでいました。
プレゼントが被ってしまった二人は、部下たちにみかんをおすそ分けするのでした。
【ネタバレあり】アニメ『休日のわるものさん』第9話あらすじ・感想
猫さんとヨイヤミブラック
いつものコンビニで見かける野良猫が気になっているわるものさん。
高尚な「猫さん」はなかなか懐いてくれませんが、この日は先客の姿が……。
猫さんに餌を与え、そのそばで見守っていた寡黙な男――「レンジャー」の一員であるヨイヤミブラックは、猫さんに懐かれ、甘えられています。
一部始終を目撃しショックを受けたわるものさんは、先に立ち去ろうとしたブラックから猫用のおやつを託されました。
好物で手懐けるなど姑息な手段だと、心の中で非難するわるものさんでしたが、ブラックのように猫さんを撫でてみたくなります。
早速、猫さんにおやつを差し出すと嬉しそうに食べ始め、あまりの可愛さに打ち震えるのでした。
一方、夜中から早朝に変わる時間帯になり、レンジャーたちのホームへ帰宅したブラック。
玄関先で待ち受けていたのは、イエローの双子・麦と空でした。
二人は夜間に出掛けるブラックとなかなか会えないことに痺れを切らし、わざわざ早起きして待っていたのです。
ブラックはわかりにくく甘える二人を抱きかかえると、ベッドまで運んでやります。
ブラックがコンビニの野良猫に親切にする理由は、幼い麦と空に重なって見えることがあるからなのでした。
urara
節分!
――節分の日。
レンジャーたちはホームで節分を楽しんでいました。
そんな中、一人眠っていたアカツキレッドは、鬼に扮したわるものさんに豆をぶつけて応戦する夢を見るのでした。
一方その頃、わるものさんは節分ムードに染まった商店街を訪れていました。
豆に鬼を倒す力が宿っていると知り、成分を調べてみようか……などと考えていると、町の人に声を掛けられ、お餅を勧められます。
お餅自体は見たことがあったものの、実際に食べたことがなかったわるものさんは、磯部餅の美味しさに感銘を受けました。
しょっぱい味付けのものだけでなく、きなこやあんこを使った甘い物もあると知り、さまざまな可能性を秘めたお餅を気に入るのでした。
urara
欲望の行方?
自宅で仕事中のわるものさん。
ひと段落したところで、とっておきのお高いアイスをお供に休憩しようとします。
しかし、いざ食べようとしたその瞬間、急ぎの仕事が立て続けに舞い込み、アイスを放置してしまう結果に……。
ようやく用件が落ち着くと、テーブルに置きっぱなしになっていたアイスを見て、なぜ冷凍庫に戻さなかったのかと自分への苛立ちさえ覚えます。
ところが、アイスは溶けているわけでもなく、かたちを保っていました。
イチかバチかスプーンを差し込んでみると、ほどよく溶けたアイスは想像以上に食べ頃なのでした。
*
早めに夕飯を済ませた夜のわるものさん。
眠るには早く、何かを食べるには少し遅い時間に空腹を感じ始め、そんな時に限って目の前にはカップ麺のストックがあります。
食べるか否か……悩むわるものさんの脳内に、天使パンダと悪魔パンダが現れました。
2体の脳内パンダとの攻防は、「カップ麺を食べる」ほうに収束。
わるものさんはカップ麺にお湯を注ぎ、欲に負けたと佇むのでした。
urara
パンダは見ている
疲れた夜のわるものさんは、お風呂も歯磨きも面倒になります。
一日くらいサボっても大丈夫だと考え、そのまま眠ってしまおうとした矢先、ソファに座らされたパンダのぬいぐるみと目が合いました。
パンダに見られていると思えば、何となくサボれなくなってしまうのがわるものさん。
サッとお風呂を済ませ、渋々歯磨きも終わらせ、あとは髪を乾かせば眠れます。
その時、以前買っておいた冷凍グラタンの存在を思い出しました。
夜食に食べようかと電子レンジに入れ、温めている間にドライヤーを済ませようとした瞬間、ブレーカーが落ちて家電が止まり、部屋も真っ暗になってしまいます。
しかし、ブレーカーが落ちるという概念を持ち合わせていなかったわるものさんは、敵襲かと思い込み、警戒態勢に入りました。
ところが、部屋の中に自分以外の気配はなく、それなら外かと勢いよく飛び出します。
結果、敵の姿は見当たらず、部屋に戻ったわるものさん。
スマホで「電気 つかない」と検索し、ここで初めてブレーカーの存在を認識しました。
厄介なギミックだったと評するわるものさんは、ようやく眠りにつくことができました。
urara
アニメ『休日のわるものさん』第9話まとめ
いかがだったでしょうか。
パンダのぬいぐるみに見られていることで、何事も手を抜けなくなるわるものさん。
ハプニングはありつつも、完璧な一日を過ごすことができるのでした。
一方、レンジャーたちの日常も穏やかなもので、ホームの温かさが感じられます。
相変わらず悪の組織側もレンジャー側も戦いが想像できないゆるさで、ほのぼのした気持ちになりますね。
次回、第10話も楽しみです。