地球侵略を目論む悪の組織で「将軍」と呼ばれる”わるものさん”の日常を描くヒーリングコメディ『休日のわるものさん』。
組織本部のコタツでみかんを食べ続けるわるものさんとルーニー。
暇を持て余し、みかんアート作りに挑戦しだす二人は、各々の完成度を競い合っていき、やがて渾身の作品が出来上がります。
さらに、地球人が毎年楽しんでいるクリスマスに興味津々のルーニーから、プレゼント交換会を提案されたわるものさん。
何をプレゼントすればいいのか悩み続けるわるものさんは、夢の中で不思議な老人と出会い、プレゼント選びのコツを教えてもらいますが……?
早速、第8話「白い季節の贈り物」をレビューしていきます。
目次
アニメ『休日のわるものさん』前回第7話のあらすじと振り返り
アカツキレッドと戦闘したり、迷子の少年を助けたり、忙しい日々を過ごすわるものさん。
ある日、ルーニーから新種のパンダ出没情報を聞き、「浅草花やしき」を訪れました。
未知のアトラクションや園内のパンダグッズに圧倒されながらも、ついにパンダらしき生物、パンダカーと対峙します。
乗り物だったことを知ったわるものさんは、新種ではなかった事実に若干落ち込みつつ、パンダカーに乗る時間を楽しむのでした。
【ネタバレあり】アニメ『休日のわるものさん』第8話あらすじ・感想
悪者もコタツでみかん
目の前のパンダを見つめるわるものさん。
パンダはタオルを持っていて、自分の身体の黒い部分を拭い始めます。
みるみるうちに真っ白になっていくパンダは、もはやパンダではなくシロクマでした。
……という夢を見たと話すわるものさんは、組織本部のコタツでルーニーとみかんを食べていました。
ルーニーは、夢は深層心理の顕れだといい、何かショックなことがあったのではないかと尋ねます。
すると、わるものさんは最近ショックだったことを思い出しました。
それは、動物園のパンダの返還が決まったというニュースです。
自分で思っている以上にダメージを負っていたことに気が付き、再びみかんを手に取りました。
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暇を持て余したアートバトル
コタツから出る理由もなく、暇を持て余したわるものさんとルーニー。
みかんを食べ続けていたところから、みかんアート作りを始め、やがてバトルに発展します。
二人は、犬からのパンダ、芋虫、花、カメ、ゾウ、カニ、コタツ、地球人など、数々の豊富な作品を生み出していきました。
結局、勝負はつかなかったものの、互いの健闘を称え合います。
そして、構成員たちにも教えたら喜ぶのではと考えたルーニーは、芋虫の作り方を伝授することにしました。
一方、執務室で仕事中のトリガーのもとへ書類が運ばれてきます。
届けに来た構成員の腕には、オレンジ色の芋虫が乗っていました。
何事かと声を荒げるトリガーに、ルーニーに教わったみかんアートだと説明する構成員。
トリガーは「紛らわしいもん教えるんじゃねえ!」と怒りを露わにするのでした。
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クリスマスプレゼント交換会!
ある日、ルーニーは地球人が毎年楽しんでいるクリスマスのプレゼント交換会をしようと、わるものさんに提案します。
わるものさんはどんなプレゼントを用意すればいいのかわからず、仕事中も買い物中も、自宅でも考え込んでいました。
その夜、夢の中でかつて出会った老人――サンタさんと再会したわるものさんは、プレゼント選びのコツを教えてもらいます。
「渡す相手の笑った顔を思い浮かべて選ぶ」「どちらも幸せな気持ちになれる、それがプレゼントなのかもしれないね」
朝を迎え、目を覚ましたわるものさんは、サンタさんの言葉を受けてプレゼントを決めました。
そして、プレゼント交換会当日。
対面したわるものさんとルーニーは、同時にプレゼントをお披露目します。
二人が持ってきたのは、大量のみかんが入った箱でした。
プレゼントが被ってしまったことを人生の汚点だというわるものさんに対し、ルーニーは構成員たちにも配ろうとウキウキです。
一方、構成員たちが嬉しそうにみかんを受け取っている姿を見たトリガーは、何事かと思ってルーニーのところに顔を出します。
すると、そこにはルーニーだけでなく、わるものさんもいました。
わるものさんはトリガーもみかんを貰いに来たのだと勘違いし、すでになくなってしまったことを伝えると、代わりにパンダ柄のキャンディーを差し出して、トリガーを苛つかせるのでした。
*
レンジャーたちのもとにも、クリスマスプレゼントが……。
まだ幼いイエローの麦と空だけでなく、なぜかレッド、ブルー、ピンクにも届いていました。
疑問を浮かべるブルーに、ヨイヤミブラック(CV.梅原裕一郎)は「サンタにとっちゃ、ずっと子供なんだろ」と答えるのでした。
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わるものさんの脳内会議
わるものさんの夢の中……。
そこでは複数のわるものさんたちによる会議が行われていました。
議題は「人類殲滅後、増殖させたパンダとの親交について」。
会議に参加するのは、議長のパンダ好きのわるものさんをはじめ、シロクマ(ホッキョクグマ)好きのわるものさん、レッサーパンダ好きのわるものさん、グリズリー好きのわるものさん……と、さまざまなものを好むわるものさんたちです。
そんなメンバーが集まれば、議題がすり替わるのは当然のこと。
「人類殲滅後、何と親交を深めるのか」に変わっていきます。
議論が盛り上がり、つまり難航する中、声を上げたのは猫好きのわるものさんでした。
「猫さんの魅力を叩き込んでやる」といって語り始めようとする猫好きのわるものさんに対し、その他のわるものさんたちが「やめろ!」と止めにかかります。
……そこでわるものさんは夢から覚め、枕元に置かれたパンダのぬいぐるみの頭をそっと撫でるのでした。
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アニメ『休日のわるものさん』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
夢の中のエピソードを挟みつつ、今回もほのぼのとしていた第8話。
レンジャーのヨイヤミブラックも登場し、ようやく主要キャラクターが出揃いましたね。
他のメンバーよりも大人なブラックは、悪の組織に対してどのようなスタンスなのかも気になります。
次回、第9話も楽しみです。