地球侵略を目論む悪の組織で「将軍」と呼ばれる”わるものさん”の日常を描くヒーリングコメディ『休日のわるものさん』。
桜が咲いている時だけ会える女の子に恋する少年は、彼女と親しく話すわるものさんに、彼女が好きな「さんかく」を渡してほしいと頼みました。
仕方なく二人を取り持つわるものさんでしたが、少年がここに居られるのはあと少しだけ言われ……。
またある日、雨の日の公園でわるものさんは猫型ロボットのC018と出会います。
不良品として廃棄されたC018を放っておけず、毎日様子を見に行くわるものさん。
次第に愛着が湧いてしまいますが、異星の”兵器”であるC018は調査のため、ルーニーに分解されることとなり……?
早速、第11話「花散る頃に」をレビューしていきます。
目次
アニメ『休日のわるものさん』前回第10話のあらすじと振り返り
ピンクからバレンタインのチョコをもらったレンジャーたちは、みんなでホワイトデーのお返しを買いに行きます。
しかし、ブルーだけは悩み過ぎてなかなかピンクへのお返しを決められません。
悶々とするブルーは、自分がレンジャーとなった日のことを思い出します。
ブラックに導かれ、レンジャーとしての共同生活が始まった頃。
幼いピンクと出会い、喧嘩しながらもレンジャーとしての信頼関係が生まれ、双子の赤ちゃんが新たなるグリーンとしてやって来ます。
別々の場所から集められ、レンジャーとして招集された彼らは、先代から引き続き務めているブラックを中心に、”家族”のような関係になっていきました。
【ネタバレあり】アニメ『休日のわるものさん』第11話あらすじ・感想
桜が散る頃
桜が咲いている時だけ会える”桜の精”の女の子に恋する男の子(CV.藤原夏海)は、彼女と親しく話すわるものさんに、彼女が好きな「さんかく」を渡してほしいと頼みました。
その「さんかく」は泥団子でしたが、わるものさんが女の子にあげた「おにぎり」を模したものでした。
男の子は「食べられるさんかく」、つまり「おにぎり」の存在を知らなかったのです。
そして、男の子はいつも同じ樫の木のそばにいることに、わるものさんは気付いていました。
自分では女の子に近付かず、見ているだけの男の子を見かねて、彼らの間を繋ぐ糸電話を作ってあげたわるものさん。
糸電話越しに、二人は初めて言葉を交わすのでした。
また別の日、わるものさんが公園にやって来ると、いつも男の子がいた樫の木は掘り返され、なくなっていました。
糸電話を持ったままだった女の子は、そこに遊歩道ができるらしいと寂しそうに呟きます。
男の子――”樫の木の精”は、木とともにいなくなってしまったのです。
やがて、桜が散ると同時に女の子が去った頃、遊歩道には樫の木で出来たベンチが置かれます。
樫の木の男の子は自分がベンチになったことに驚きましたが、これでまた来年、桜の精の女の子に会えると喜びました。
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猫型ロボットとの出会い
ある雨の日、わるものさんは公園で猫型ロボットのC018(CV.名塚佳織)に出会います。
喋れるらしいC018は、わるものさんを見て「人間……」と弱々しく呟きました。
安易に関わっていいものではないかもしれないと考えたわるものさんは、雨避けの傘だけ置いて立ち去ります。
その後もC018の様子を見に行くようになったわるものさん。
以前バッテリー不足だと聞いたため、C018が眠っている間に充電してあげます。
ところが、その優しさに対して、C018はわるものさんの腕に噛みつくという攻撃的な行動に出ました。
実は、C018は不良品として廃棄されたロボットで、自分のことを役立たずだと責めていたのです。
そのため、せめて人間を一人でも倒せれば、という考えのもと襲いかかってきました。
しかし、わるものさんも普通の人間とは違うので、噛みついても流血したりはしません。
落ち込むC018でしたが、後日わるものさんが猫缶を持って現れたので、自分を手懐けようとしているのではないかと憤りながらも、気を許していくのでした。
一方のわるものさんも、ロボットが餌を必要としないことを理解しながらも、「猫さんを模したもの」であるC018を邪険に扱えずにいました。
urara
異星の”兵器”
ある日、ルーニーから「母星のものでも地球のものでもなさそうな不審物を見つけたら教えてほしい」と頼まれたわるものさん。
自分たち以外にも地球侵略を目論む者たちがいる可能性があると聞き、わるものさんは頭を悩ませます。
おそらく、ルーニーのいう不審物とはC018のことだからです。
この頃、すでにC018への愛着を感じていたわるものさんにとっては難しい選択でしたが、異星の”兵器”かもしれないロボットを放っておくわけにはいきませんでした。
結局、C018を騙して本部へ連れてくるかたちになってしまい、C018自身もわるものさんが地球人ではなく異星人だったと気付きます。
涙目のままルーニーに連れていかれたC018を見て、わるものさんは罪悪感でいっぱいになるのでした。
urara
新たな仲間?
調査のため、分解されているC018をカメラ越しに見て、衝撃を受けるわるものさん。
自分の想像以上に愛着が湧いていたことを知り、やや落ち込みながらルーニーのもとへ向かいます。
C018の検査が終わったと呼び出されていたからです。
すると、そこにはいつものC018の姿がありました。
ルーニーは元々、データを取った後は汚れていた箇所を内部までクリーニングし、元に戻すつもりだったのです。
わるものさんの見立て通り、異星のロボットではあるものの、さほど危険性はなかったC018。
ルーニーはわるものさんに懐いている様子のC018を見て、司令部に置くという手段のほかに、わるものさんのところで保護することも提案します。
予想外の展開に、わるものさんとC018は顔を見合わせるのでした。
urara
アニメ『休日のわるものさん』第11話まとめ
いかがだったでしょうか。
再登場の”桜の精の女の子”と、新登場の”樫の木の精の男の子”のピュアで健気な恋から始まった第11話。
まさに「ヒーリングコメディ」を感じさせるエピソードでしたね。
後半の猫型ロボット・”C018”とのエピソードも、わるものさんの悪者らしからぬ愛着と優しさが漂うストーリーになっていて、ほんわかとした気持ちになりました。
次回、第12話も楽しみです。