地球侵略を目論む悪の組織で「将軍」と呼ばれる”わるものさん”の日常を描くヒーリングコメディ『休日のわるものさん』。
ピンクからバレンタインのチョコをもらったレンジャーたちは、みんなでホワイトデーのお返しを買いに行きます。
しかし、ブルーだけは悩み過ぎてなかなかピンクへのお返しを決められません。
悶々とするブルーは、自分がレンジャーとなった日のことを思い出します。
ブラックに導かれ、レンジャーとしての共同生活が始まった頃。
幼いピンクと出会い、喧嘩しながらもレンジャーとしての信頼関係が生まれ、双子の赤ちゃんが新たなるレンジャーとしてやって来て……。
早速、第10話「正義の事情」をレビューしていきます。
目次
アニメ『休日のわるものさん』前回第9話のあらすじと振り返り
いつものコンビニでよく見かける野良猫は、わるものさんにはなかなか懐きませんが、見知らぬ男にスリスリと甘えていました。
ショックを受けるわるものさんに、猫用おやつを託して立ち去っていくその男は、「レンジャー」の一員・ヨイヤミブラックでした。
一方、鬼と化したわるものさんに豆をぶつけて応戦する夢を見たアカツキレッド。
レンジャーたちは彼らのホームで節分を楽しんでいます。
その頃、わるものさんも節分モードの商店街を訪れ、地球の定番・冬のグルメである餅の美味しさ、バリエーションに翻弄されるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『休日のわるものさん』第10話あらすじ・感想
バレンタインデー/ホワイトデー
バレンタインのチョコを買いに来たシノノメピンク。
レンジャーたちやスタッフたちを思い浮かべながら、それぞれに合ったものを選んでいきます。
そして、バレンタイン当日。
ピンクはソウテンブルーに買ったチロルチョコを手渡すと、礼の言葉を要求しました。
ブルーはそんなピンクを可愛くないと思いつつも、きちんと各自に選んで手渡しする彼女の事を変なところで律儀だと思い、薄く笑みを浮かべるのでした。
やがて、やって来たホワイトデー。
アカツキレッドやレイメイグリーンはそれぞれお返しの品を決めますが、ブルーだけは悩み過ぎてなかなか決められません。
ブルーにアドバイスしたグリーンの双子は、迷子になったレッドを探しに行きました。
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ブルーの回想
ブルーは過去の出来事を思い出します。
レンジャーだった父が戦闘の末に帰ってこなくなり、ヨイヤミブラックに導かれて、自身が新たなレンジャーとなったブルー。
自分よりもさらに幼いピンクが加入し、喧嘩しながらも信頼関係を築き、訓練を続けていきます。
そしてある日、まだ赤ちゃんの双子がグリーンとしてやって来ました。
ブルーとピンクは、訓練などでレンジャー施設に来た時には、なるべく双子とエネルギーの共鳴をしてほしいとブラックに頼まれます。
双子は幼いからか、エネルギーが弱いようでした。
その時ブルーは、ここでも勉強を教えてもらえるなら一般の学校には通わなくてもいいと考えていることを明かしました。
するとブラックは、レンジャーに関わる大人たちだけでなく、外の世界の人々とも関わっていってほしい、同世代の友達とも過ごしてほしいと諭します。
ブルーは同世代ならピンクがいると言いますが、ピンクは自分たちは友達ではないと否定しました。
そんな二人のやり取りを聞いていたブラックは、レンジャーに関わる人間しかいない場所でともに過ごす自分たちは、いわゆる普通の友達とは違うのかもしれないと言いました。
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家族のような関係
結局、一般の学校に通いながら、レンジャー施設で訓練を続け、双子の世話をしつつ、たまに家族に会いに行くという生活を送っていたブルー。
ある日、いつも通りピンクと施設に向かうと、大人たちの騒がしい様子に気が付きます。
昼夜問わず忙しくしているブラックが不在の中、双子が行方不明になってしまったのです。
ブルーとピンクは外へ探しに出ますが、小さなことで喧嘩をしてしまいます。
ピンクは以前、友達ではないと言ってしまったことを後悔していたらしく、今からでも友達になれないかと問いかけました。
するとブルーは、ピンクのことは自身の弟と同じように感じており、友達というよりも妹みたいだと告げます。
その時、急に双子のエネルギーを近くに感じました。
赤ちゃんのはずの双子は、合体することでブルーやピンクほどの大きさとなっており、グリーンのレンジャースーツに変身していました。
双子は両親の姿が見えない生活に不安をおぼえていたらしく、その結果、行方をくらまし唐突に変身してしまったようです。
ブルーとピンクは、ここに双子の両親はいないし、代わりにはなれないけれど、兄弟のような関係になろうと真っ直ぐに伝えました。
二人の言葉に安心したのか、いつの間にか双子はいつもの赤ちゃんの姿に戻っていました。
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正義の事情
帰ってきたブラックは、双子を発見したお手柄なブルーとピンクを労います。
これまで双子のエネルギーが弱かったのは、二人で一人分のエネルギーを補っていたからだということが判明したそうです。
大人なブラック、妹的存在のピンク、そして双子たちに囲まれたブルー。
レンジャーだった父に憧れを抱いていたものの、自分もなりたかったかと言われればそうではありませんでした。
しかし、ここでの生活は気に入っていると改めて思い直します。
現在では、都合のいい時ばかり「お兄ちゃん」と呼ぶようになったピンクや双子に呆れつつ、時に胃を痛めながらも、後から加入した新たな兄弟・レッドの素直さに励まされるのでした。
*
一方ブラックは、先代レンジャーたちが旅立って数年、新しく力を継承した後輩レンジャーたちを探し続けていました。
そうして見つけたブルー、ピンク、グリーンの双子、レッド……。
幼い子供の相手も、後輩の教育も、自分には向いているものではありません。
それでも、自分が先代に教えてもらったことを思い、どうしたら年下の仲間たちを長生きさせることができるかと、一人思考する日々です。
ブラックは先代たちのことを思い浮かべ、レンジャーとしての人生を全うしようと考えるのでした。
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アニメ『休日のわるものさん』第10話まとめ
いかがだったでしょうか。
オープニングテーマとエンディングテーマが普段とは逆転している特殊演出だった第10話。
ブルー視点でレンジャーたちの過去や関係性を紐解くレンジャー回でした。
家族のような彼らの深い絆は、正義を貫くためのひとつの柱になっていそうです。
現メンバーの中で唯一先代の頃よりレンジャーを続けているブラックの回想からも、歴代のレンジャーの意志を受け継ぐ覚悟が読み取れ、切なくも温かくなりました。
次回、第11話も楽しみです。