地球侵略を目論む悪の組織で「将軍」と呼ばれる”わるものさん”の日常を描くヒーリングコメディ『休日のわるものさん』。
日々、地球防衛組織「レンジャー」と死闘を繰り広げている”わるものさん”ですが、休日には激務に疲れた心身を癒やすべく、動物園やコンビニへ足を運びます。
休日は仕事を忘れ、完全にオフモードで過ごすことを信条としている彼の日常とは?
早速、第1話「我らにも癒しは必要だ」をレビューしていきます。
アニメ『休日のわるものさん』主な登場人物・キャスト
わるものさん(ショーグン)/CV.浅沼晋太郎
・地球侵略を目論む悪の組織の幹部――通称”将軍”として、地球防衛組織「レンジャー」と日々死闘を繰り広げている
・組織では冷酷な悪役に徹しているが、仕事のON/OFFはキッチリするタイプ
・オフの日は仕事からしっかり離れ、充実した休日を過ごすことを信条としている
・地球を調査中、動物園で出会ったパンダに心を奪われてしまった
ルーニー/CV.斉藤壮馬
・悪の組織の幹部の一人
・人当たりの良い優秀な研究者だが、ほぼ司令部に住んでいるほどの社畜
・管制室のコタツでよく行き倒れており、部下たちにいつも心配されている
・わるものさんとは子供の頃から腐れ縁の幼馴染み
トリガー/CV.中村悠一
・悪の組織の幹部の一人
・ショーグンより自分の方が優れていると思っており、いつも何かと突っかかってくる
・ガラは悪いが常識人
・マイペースなショーグンやルーニーに振り回され、苦労することも多い
アカツキレッド/CV.石橋陽彩
・地球防衛組織「レンジャー」のレッド担当
・まっすぐでピュアな性格をしているが、「レッドらしくしなければ!」と頑張りすぎて空回ってしまうことも
・レンジャーの中では一番の後輩
・極度の方向音痴
ソウテンブルー/CV.江口拓也
・地球防衛組織「レンジャー」のブルー担当
・チームのお兄ちゃんで硬派な青年
・個性的で心配事の多いレンジャーたちに悩まされ、常に胃痛を抱えている
・幼い頃から知る仲のピンクのことは、大切な妹分として特に気にかけている
シノノメピンク/CV.加隈亜衣
・地球防衛組織「レンジャー」のピンク担当
・強気で少し不器用な女子高生
・殴って蹴ってのヒーローではなく、本当は可愛い魔法少女に憧れている
・幼馴染みのブルーとはいつも口喧嘩ばかりだが、大事な兄として信頼している(言わないけど!)
レイメイグリーン・空/CV.山村響
・地球防衛組織「レンジャー」のグリーン担当
・麦と双子の女の子で、二人合体して変身する
・不愛想で端的な喋り方で、泣き真似と無邪気な子供の振りが得意
・生まれてすぐに双子揃ってレンジャーとして任命された
レイメイグリーン・麦/CV.山村響
・地球防衛組織「レンジャー」のグリーン担当
・空と双子の男の子で、二人合体して変身する
・ちょっと生意気で淡々とした敬語で喋る
・空とともにレンジャーたちをよく揶揄いがちだが、家族のような存在として大切に想っている
ヨイヤミブラック/CV.梅原裕一郎
・地球防衛組織「レンジャー」のブラック担当
・二代連続でブラックを務めているお父さん的存在
・昼間起きているのが苦手なため、夜に活動することが多い
・すごく疲れた時は冷蔵庫に常備しているビールに手が伸びる
【ネタバレあり】アニメ『休日のわるものさん』第1話あらすじ・感想
パンダを見に動物園へ
地球侵略のためにやって来た悪の組織で「将軍」と呼ばれ、日々死闘を繰り広げている”わるものさん”(CV.浅沼晋太郎)。
彼は、休日は仕事を忘れ、完全にオフモードで過ごすことを信条としていました。
久しぶりの休日である今日は、疲れ切った心を癒やすべく、愛してやまないパンダがいる上ノ野動物園へ向かいます。
しかし、そこで敵対している地球防衛組織「レンジャー」の一員・アカツキレッド(CV.石橋陽彩)と遭遇してしまいました。
同僚のルーニー(CV.斉藤壮馬)と遭遇した時でさえ、休日を理由にスルーを決め込むわるものさんは、レッドに対しても迷わず「休戦」を申し出ます。
正義感の強いレッドは呆気に取られてしまいました。
ところで、そんなレッドが手に握っているのは、水族館のチケット。
わるものさんは、レッドが本来は動物園ではなく水族館のパトロールをする予定だったことを見抜きました。
レッドは極度の方向音痴らしく、間違えて動物園に来てしまったようです。
敵でありながら素直な性格のレッドを近くの上ノ野駅まで送り届けると、わるものさんは休日を満喫するべく、再び動物園のパンダのもとへ戻るのでした。
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アイスを買いにコンビニへ
コンビニを訪れたわるものさんのお目当ては、もっぱらアイスクリームです。
しかし、昨日まで並んでいたはずのお気に入り――「紅芋ソフト」がなくなっており、代わりに「苺もちバー」が置かれていました。
コンビニの品揃えの豊富さに一目置いていたわるものさんですが、季節によって入れ替わる商品に翻弄されます。
「冬季限定」と書かれた苺もちバーの「苺」は赤い果実だとわかるものの、「もち」が何かわからず、立ち尽くしてしまいました。
一方、コンビニ店員の山野さん(CV.東山奈央)は、アイスコーナーの前でしゅんとしているわるものさんを見て、入れ替えたばかりの陳列棚にお目当てのものがなかったのだと察します。
心の中で苺もちバーを推す山野さんがレジに立つと、わるものさんが会計をしにやって来ました。
カゴに入っていた苺もちバーを「おすすめ」だと話す山野さんは、わるものさんの不愛想な態度に慌ててしまい、当たり障りのない世間話を続けようと焦ります。
「冬に温かい部屋で食べるアイスは格別」
わるものさんはアイスが溶けてしまうと思い、今まで涼しい部屋で食べるようにしていましたが、山野さんの言葉を受けて、帰宅してすぐ暖房をつけます。
初めて温かい部屋で食べるアイスはなかなか美味しく、地球人を滅亡に追いやっても、あのコンビニは最後まで残しておいてもいいかと考えるのでした。
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”可愛い”が世界を救う
かつて、地球上に生息する未知の生物――猫や犬などを調べていたわるものさんは、白と黒の謎の生き物――仮称「白黒毛玉」の存在を知ります。
さらに、「白黒毛玉」の調査のために上ノ野動物園へ出向くと、動物園という場所にはさまざまな動物が収容されていることを知りました。
その中にはライオンやトラもおり、肉食獣まで檻に囲うなんて、地球人は何を企んでいるのかと憤ります。
ひとまず目的の「白黒毛玉」を確認しに行ったわるものさんは、後日「また行きたい」と報告書に記すのでした。
こうして、愛すべきパンダと出会ってしまったわるものさん。
スーパーへ出掛けると、またしてもアカツキレッドに遭遇します。
レッドは先日のお礼にと、パンダの形をしたクッキーを差し出しました。
それも含め、完璧な休日を過ごしていたわるものさんですが、買ってきたカレールウが好みの「甘口」ではなく「激辛」だったことに気が付き、地球への怒りを膨らませます。
休日にもかかわらず破壊衝動に駆られていたところ、不意にテレビから「パンダ」というワードが聞こえてきました。
いつの間にか、わるものさんはテレビの前に座っており、パンダに釘付けになるうちに怒りは消えていくのでした。
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迷子の双子ちゃん
ショッピングセンターを歩いていたわるものさん。
見知らぬ小さな双子にコートの裾を掴まれ、迷子センターに連れて行こうとします。
その道中、アイスを食べたいとせがまれ、フードコートでアイスを買ってあげました。
「パパじゃない知らないおじちゃん」と呼んでくる双子のせいで、周囲から怪しい視線を浴びますが、内心動揺しつつも無事に迷子センターまで送り届けます。
何かと厄介な双子でしたが、屈託のない笑顔の二人を見ていると、ふと彼らが成長する頃には地球を侵略済みかもしれないと考えました。
だからこそ、もう会うことはなくとも、小さな手のぬくもりを覚えておこうと思うのでした。
一方、わるものさんと別れた双子は、「案外悪い人じゃなかった」「敵にもいろいろいるんですね」と言葉を交わします。
その時、迷子センターから出てきたのはアカツキレッドでした。
実は、双子の正体は地球防衛組織「レンジャー」の一員・レイメイグリーン(CV.山村響)こと麦と空だったのです。
二人は迷子になったレッドを迎えに来るついでに、わるものさんを観察していたのでした。
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アニメ『休日のわるものさん』第1話まとめ
いかがだったでしょうか。
動物園のパンダやコンビニのアイスを癒やしとして、穏やかな休日を過ごすわるものさん。
リフレッシュのために出掛けるだけでなく、洗濯を回したり、フレンチトーストを作ったり、コーヒーを淹れたりと、淡々と家事をこなし、丁寧な暮らしを楽しんでいる様子。
部屋の間取りもおそらく1Kで、ユニットバスだったり、ロフトの上で寝ていたり、洗濯機がベランダに置かれていたりと、ささやかな生活を送っているのも魅力的ですね。
次回、第2話も楽しみです。