映画『ウォンテッド』あらすじ・ネタバレ感想!崇高な掟:弾道さえも曲げる超人的能力をもつ謎の暗殺者集団!

ウォンテッド

出典:IMDB

『ウォンテッド』は、ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー出演のマーク・ミラーのグラフィック・ノベルの世界観を基にしたアクション映画。

暴力とは無縁のストレス満載なサラリーマン生活を送っていたウェスリーの前に現れたのは、謎の美女フォックス。その日を境にウェスリーの生活は、激変します。

崇高な意思に従い、暗殺を遂行する謎の組織に迎え入れられたウェスリーは、父と同じ道をたどるべく運命を受け入れます。

その父を殺した暗殺者への復讐に向かったウェスリーが知った意外な事実とは?

ジェームズ・マカヴォイが怯えた目をした青年から殺し屋への変貌していき、アンジェリーナ・ジョリーが涼しい顔でスマートにアクションをこなす軽快な作品です。

ポイント
・隠れていた超人的能力
・崇高な意思を実行する暗殺集団「フラタニティ」
・復讐に燃えるウェスリー
・隠されていた事実

それでは『ウォンテッド』をレビューします。

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【ネタバレ】『ウォンテッド』あらすじ・感想

謎の美女との出会い

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ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は小さなキューブで単調な毎日にうんざり。

上司ジャニス(ロルナ・スコット) に、がなりたてられ、同僚のバリー(クリス・プラット)に恋人を寝取られ、いいように使われているのに、力なく笑うだけのウェスリーは、パニックを抑えるのに処方される薬を手放せずにいます。

ある日、薬局で謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に、「父上を知っていたわ。」と声をかけられたウェスリー。

父親が、凄腕の暗殺者で、昨日、高層ビル屋上で殺されたというフォックスの言葉に戸惑いを隠せずにいるそばで、フォックスは謎の相手に発砲をして銃撃戦へと突入するのでした。

逃げ惑う人々をかいくぐり、フォックスは慣れた様子で撃ち込まれる銃弾に応戦、ウェスリーは、何が何だかわかりません。

フォックスと謎の襲撃者、カーチェースにまで発展した争いに巻き込まれた、その日を境にウェスリーの運命は大きく変わっていくのでした。

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アンジェリーナ・ジョリー演じるフォックスが登場するシーンは、スムーズでスマート!ビビりまくるウェスリーと冷静なフォックス、超人的な能力を紹介するのに十分すぎるほどの見どころが満載です。

ハエの羽根を撃ち落せ

フォックスに連れられ、ウェスリーが出会ったのは、暗殺集団「フラタニティ」を率いるスローン(モーガン・フリーマン)。

1000年もの間、世界に秩序を保つため、密かに活動を続けてきた組織の暗殺者だった父親の血を引くウェスリーに、組織に入るよう誘います。

顔も知らない父っを語るスローンやフォックスに驚きが隠せないウェスリー。スローンは、組織に所属するメンバーには、心拍数を1分あたり、400回以上鼓動させてアドレナリンが放出、尋常でない能力を発揮する能力あるといい、ウェスリーにもその能力があるはずだというのです。

スローンに銃を渡され「ハエの羽根を撃ち落せ」と命じられたウェスリー。やみくもにひいたはずの引き金で、ハエの羽根を正確に打ち抜くのでした。

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なんと!大量のアドレナリン放出で、なんでも出来ちゃう!こういう能力が、欲しいです!

お前はなぜここにいる

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自分の能力を知り、サエないこれまでの生活から決別するのに職場を飛び出し、「フラタニティ」で暗殺者としての訓練を受けることにしたウェスリー。

父を殺したクロス(トマス・クレッチマン)に復讐を誓います。組織に入った訓練で、修理屋(マーク・ウォーレン)には、ボコボコに殴られ、刃物の扱うブッチャー(ダト・バフタゼデータ)に切りつけられ身体は傷だらけ。

修理屋は、「お前はなぜここにいる?」とウェスリーに問うだけで、訓練の意図を教えてくれません。

武芸や武器の扱いに慣れてきても、覇気や覚悟の足りないウェスリーに活を入れたのはフォックス。「自分が何者なのか、僕は知らない!」その言葉を引き出したことで、スローンはウェスリーの父親の歩んだ道を語り、その仕事を継ぐよう語りかけるのでした。

卓越した能力をもつ自分の肉体のコントロールが出来るようになったウェスリーは、ついには弾道さえ自由自在に曲げられるようになります。

暗殺者としての指令は、いにしえの時代から大きな力が、働いて啓示として表れるというスローン。紡績工場の奥深くにある、大きな機織機から織りだされる暗号から名前を解読して、多くの人を不幸から守り、社会の害となる芽を摘み取るのが「フラタニティ」の使命というのです。

機織が紡ぎだす指令をスローンが解読して、それを実行に移すのがフォックスたち実働部隊の役割であり、その掟は、絶対。

ミッションに疑問を持つことをあってはならないとスローンは、ウェスリーを諭すのでした。

隠されていた事実

フォックスや自分を襲い、父を殺したクロスを列車に追いつめ、銃弾を撃ち込んだウェスリー。ところが瀕死の息のしたクロスが口にしたのは、自分がウェスリーの父親で、掟を破っているスローンの方で、クロスはその不正をただし掟を守ろうとしていたということ。

そしてスローンが、クロスが唯一殺すことのできない息子のウェスリーを暗殺者にしたてあげたというのです。

そこに、ウェスリーの暗殺指令をもって現れたフォックスにも、スローンの真意を知らされたウェスリー。傷心の中、列車から脱出を図るのでした。

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父の仇と思っていた相手が、実は父だった!どうなるウェスリー?物語はどこへいくのだろう?と、まさかの展開にビックリ!

すり替えられる標的

クロスの残した手がかりで、スローンが絶対の掟に手を加え、組織や自分に都合のいいように、暗殺対象を巧みに変えてきたことに気づいたウェスリー。

機織機の紡ぎ出す「運命の意思」にスローン自身の名前が挙がっていたことをスローンがもみ消して、ウェスリーをクロスの刺客として送り込んだことに愕然とします。

父クロスが、私欲に走るスローンの悪事を暴き、世界に秩序を戻す本来の「フラタニティ」の高潔な姿に戻そうとしていたと知り、ウェスリーは父の遺志を継ごうとするのでした。

大いなる意思「フラタニティ」の掟

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「フラタニティ」の本拠地の紡績工場に、父の残した情報と自らの作戦でひとり乗り込んだウェスリー。修理屋もブッチャーも倒して、工場自体も破壊して、恐ろしい形相でスローンに対峙します。

社会の害となる人物を暗殺する指令に自分だけでなく、フォックスたち実行部隊の名前が挙がっていたといい、掟を無視して、歴史さえ変えて自らが崇高な存在になろうと自分勝手な持論を展開スローン。

「運命の意思」によって死ぬはずだった暗殺者たちを相手に、自分についてくるようささやきます。命が惜しいとウェスリーに襲いかかろうとする暗殺実行部隊メンバーの中で唯一、複雑な表情を見せたフォックス。

そして「フラタニティ」の掟、大きな意思に従うと、フォックスの放った銃弾は、大きな弧を描き、曲がる弾道で次々にメンバーの頭を撃ち抜き、最後に円が描いて戻った弾丸で、自らの命をも絶ったのでした。

そして、最後に残ったウェスリーとスローン。「フラタニティ」の運命はいかに?

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『ウォンテッド』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『ウォンテッド』をレビューしてきました。

要点まとめ
・どこまでも美しいアンジェリーナ・ジョリー
・曲がる弾道、うなる拳
・秘密組織の絶対の掟
・見つけたのは自分自身

うだつのあがらない生活にストレス満載、恋人は友人と浮気しているし、文無し、キャリアなし、パニック障害に悩まされる青年ウェスリーが、リクルートされたのはなんと暗殺者の仕事!

しかも自分には父から譲り受けた超人的パワーがあると聞かされ、変貌していくウェスリーが見るのが清々しいです。

暗殺者になる訓練の中、「お前は何者だ?」と何度も問いただされるのもポイントです。そして、アンジェリーナ・ジョリー演じるフォックスがただただ格好良く、言葉少ないのに、たたずまいで、観客に何が言いたいのかを納得させる圧倒的な存在感です。

アンジーの登場するシーンにはどれも、品格があり、美しく、ビシッと締まります。

登場人物たちが爆発的な能力を発揮する「時間」を切りとって魅せる演出も物語を盛り上げていて、怒濤のような勢いでクライマックスに突入する作品です。

ラストは、冒頭のサエない青年とは別人のような表情で、己の生きる道を見極めたウェスリーが、最後に険しい目で「お前は自分が何者かわかっているのか?」自分に芯をもつことが何よりも力になると、観客に問いかけてキメてくれます。

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ダニー・エルフマンの「The Little Things」が、エンド・クレジットで流れるとゾクっとくる『ウォンテッド』。ラストのジェームズ・マカヴォイの表情の冒頭からの変貌ぶりとアンジェリーナ・ジョリーの出演するシーンをみるだけでも価値ありです。是非、ご覧ください。
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