『ヴェノム』あらすじ・ネタバレ感想!マーベルコミック史上もっとも凶悪なダークヒーローが誕生

映画『ヴェノム』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:シネマトゥデイ

マーベル・コミックでも人気のキャラクター「ヴェノム」がついに実写映画化!

物々しい予告編とは裏腹に、見終わったあとは「ヴェノムかわいい!」の感想が…。

一体どうなってるの!?

史上もっとも”残虐な悪”と言われたヴェノムの秘密に迫ります。

ポイント
  • 主人公エディを演じるおしゃべりなトム・ハーディがとてもキュート!
  • エディとヴェノムの共生生活が意外と楽しそう。
  • 「シンビオート」と一体化したエディとドレイクの迫力バトルに注目。

それではさっそく『ヴェノム』の作品情報・キャラ紹介・あらすじ・ネタバレ感想などを書いていきたいと思います。

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『ヴェノム』作品情報

『ヴェノム』

出典:映画.com

作品名 ヴェノム
公開日 2018年11月2日
上映時間 112分
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 スコット・ローゼンバーグ
ジェフ・ピンクナー
ケリー・マーセル
ウィル・ビール
原作 デイビッド・ミッチェリニー
トッド・マクファーレン『ヴェノム』
出演者 トム・ハーディ
ミシェル・ウィリアムズ
リズ・アーメッド
スコット・ヘイズ
リード・スコット
音楽 ルドウィグ・ゴランソン

『ヴェノム』主要キャラクター紹介

エディ・ブロック / ヴェノム(トム・ハーディ)

エディ・ブロック / ヴェノム(トム・ハーディ)

出典:『ヴェノム』公式ページ

  • 今作の主人公であり、徹底定期な取材をこなす敏腕記者で、正義感にあふれる。
  • やや自己中心的であり、そのせいで周りと衝突することもしばしば。
  • 地球外生命体「シンビオート」に寄生され、超人的能力を身につけるヴェノムとなる。
  • 高いところが苦手。
  • ヴェノムの好物はポテトとチョコレート。

アン・ウェイング / シーヴェノム(ミシェル・ウィリアムズ)

アン・ウェイング / シーヴェノム(ミシェル・ウィリアムズ)

出典:『ヴェノム』公式ページ

  • エディの元婚約者で弁護士。
  • 担当していた「ライフ財団」の訴訟についてエディのとばっちりを受け仕事を解雇される。
  • シンビオートに寄生されたエディの異変を知り、彼を救出することに奔走する。

カールトン・ドレイク / ライオット(リズ・アーメッド)

カールトン・ドレイク / ライオット(リズ・アーメッド)

出典:『ヴェノム』公式ページ

  • 「ライフ財団」の創設者でCEO。医療福祉から宇宙開発まで幅広い分野で活躍している。
  • 慈善家として知られるが、裏では人体実験を行うマッドサイエンティスト。
  • 人類の宇宙進出を計画しており、シンビオートと人間との融合実権を行っている。

ダン・ルイス(リード・スコット)

  • エディと婚約破棄したアンの次の交際相手の医師。
  • とても誠実で、アンの元婚約者のエディに対しても好意的に接する。
  • シンビオートに寄生されたエディを救うために尽力するめっちゃイイ奴。

ドーラ・スカース(ジェニー・スレイト)

  • ライフ財団で働く女性研究者。
  • ドレイクから信頼されているが、人体実験に不信感をいだき、エディに連絡を取る。

マリア(メローラ・ウォルターズ)

  • エディが落ちぶれた後に仲良くなったホームレスの女性。
  • 古新聞を集めて売っている。
  • ある日突然いつもの場所からいなくなり、ライフ財団にて監禁されているのを発見される。

【ネタバレ】『ヴェノム』あらすじ・感想


ヴェノムとは…?

映画を観る前に、まず「ヴェノム」とはなんぞや?ということを簡単にご説明しておきましょう。

コミックに登場するヴェノムは、スパイダーマンの宿敵として有名な存在です。

敏腕記者のエディ・ブロックに寄生するという設定は同じですが、コミックのヴェノムは「自らは善、スパイダーマンは悪」という考えがあるようです。

映画ではサム・ライミ版の『スパイダーマン3』に登場しており、主人公のピーターに寄生して、シンビオートの力を得た「ブラック・スパイダーマン」を生み出す形となりました。

そして、今作『ヴェノム』は、エディ・ブロックとヴェノムを中心に描かれる新たなシリーズの幕開けとなり、エディとヴェノムの出会いと、対立するライフ財団のCEOドレイクと、彼に寄生したシンビオートであるライオットとの戦いが中心のストーリーになっています。

液体型地球生命体「シンビオート」とは?

ヴェノムの正体は、液体型地球生命体「シンビオート」です。

簡単に言えば「シンビオート」という種類があり、「ヴェノム」や「ライオット」のように、それぞれに個別の名前があるということです。

「シンビオート」は、見た目が黒い液体のような生物でドロドロのタールのような状態です。

シンビオートは寄生生物であり、寄生した生物の感情を餌にし、宿主を攻撃的で危険なものへ変えていく性質があるようです。

そのせいで宿主は超人的なパワーと高揚感に満たされますが、その代わり生命エネルギーを急激に消耗してしまうのです…。

エディもヴェノムに寄生されてからは、猛烈な空腹感に襲われ、凶暴性も強くなっていきました。

そして、得体の知れないなにかが頭の中で語りかけてくるのでした。

同じく、今回の敵である「ライフ財団」のドレイクも、シンビオートに魅せられてしまったひとりです。

地球の資源がいずれ枯渇することを視野に入れていたドレイクは、宇宙に移住することを考えていました。

ドレイクはすでにシンビオートの存在を知っていたのか、映画の冒頭で宇宙からサンプルを持ち帰らせます。

その際に4体のサンプルのうちの1体が逃げ出してしまうのです。

残った3体のサンプルで実験を続けたドレイクは、シンビオートと宿主が上手く融合すれば、人間も宇宙で暮らすことができると考えたのです。

動物実験で成功したドレイクは、早くも人体実験を始めようとしたのです…。

今回は、エディとドレイクのシンビオートを巡る戦いが描かれています。

どうしようもない僕にヴェノムが降りてきた

主人公のエディとヴェノムには「負け犬」という共通点があったようです。

エディの転落人生とシンビオートとの出会いについて、ストーリーを簡単に説明します。

今作の主人公のエディ・ブロックは、敏腕記者でテレビのレポートを中心に活動し人気を得ていました。

作品冒頭では、婚約者のアンと仲良く暮らしている様子が伺えます。

しかしエディは、アンが担当しているライフ財団の訴訟について、好奇心からこっそりと彼女のパソコンを開き極秘資料を読んでしまいます。

そして、ライフ財団での実験に参加した数名が死亡したという事実を知ってしまうのです。

エディはライフ財団の取材の際に、直接ドレイクに死亡事件のことを聞いてしまいます。

そのことから、エディはテレビ局をクビになりドレイクの手が回ったのか、アンまで弁護士をクビになってしまうのでした。

そのため、アンから婚約解消され記者を辞めたエディは、だんだんと落ちぶれていくのでした。

しばらく経ってから、エディはライフ財団の女性研究者「ドーラ・スカース」から人体実験の事実について聞かされ、極秘の潜入取材を試みます。

研究所内を見回すと、そこには馴染みのホームレスの女性マリアが監禁されていました。

マリアを助けようとするエディですが、突如怪力になったマリアに襲われ、マリアの口から出たシンビオートに寄生されてしまうのです…。

シンビオートに寄生されたエディも、強い力を発揮し研究所を突破します。

しかし、自宅に着いたころにはフラフラで、あまりの空腹から冷凍のポテトをそのまま食べたり、ゴミ箱からチキンをあさって食べ始めます。

エディは自分の行動を理解できません。

そして、さらに自分の頭の中に声がすることに気づいたのです。

さっそくライフ財団の追手がやってくるのですが、エディはシンビオートの力により、敵をどんどんなぎ倒し、サンフランシスコの街中をバイクで逃走します。

さらに「”俺たち”ひとつになればなんでもできる」とつぶやいたシンビオートは、ついにエディの体を蝕んで一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げたのです。

ヴェノムは、グロテスクな容姿と凶暴性で、容赦なく人間を襲い、喰らいます。

エディは、力を制御できないことに恐怖感を覚えながらも、次第にヴェノムと対話し、少しずつヴェノムの力に魅了されていたのでした。

同じころ、マリアに寄生していたシンビオートがエディに移ったのでは?と考えたドレイクは、エディとシンビオートの捕獲のために暗躍し始めたそのとき、冒頭で行方不明になった一体のシンビオートが、少女に寄生した姿でドレイクの前にやってきたのです…。

そのシンビオートは、シンビオートの中でも最強の「ライオット」という存在でした。

ライオットは、ドレイクと結託して、たくさんのシンビオートを地球へ呼び寄せることを企てていたのです…!

エディとヴェノムは二人の計画を止めるために、闘いを挑むことになります…。

というお話です!

ヴェノムを可愛いと思う気持ち

物々しい予告編から、初期『スパイダーマン』シリーズのような暗めのストーリーを予想していたのですが、それを覆すほどおもしろい作品でした。

みどころは、エディがヴェノムに寄生された後からだと思います。

ヴェノムは、実は人間界の食べ物ではチョコレートとポテトが大好物!というかわいらしい一面を見せるほか、元婚約者のアンとの関係を修復するようにアドバイスしたり、まだまだ彼女をあきらめるな!と励ましたり、エディに寄生してからはけっこう良いやつだな!と思うことができるのです。

二人(?)が次第に通じ合っていく過程に、きっとみなさんほっこりするのだと思います。

ちなみに、私の周りでは『ヴェノム』を「アメコミ版『ど根性ガエル』」と例える人がいましたが、まさにそのとおりだな!という感じです。

エディとヴェノムは、たしかにヒロシとピョン吉だ!と思いました。

善人悪人の区別がつかないヴェノムに、一生懸命説明するエディを演じるトム・ハーディも、あまりしゃべらないイメージでしたが、今作はよく喋っている方だと思います。

ヴェノムもかわいいけど、一番かわいいのはトム・ハーディだよ…。

マンションのお隣りさんが爆音でギター鳴らしているところに「いーーーーー!」ってなったけど、なにもできなくて枕にうずくまるエディが最高でした。

期待される続編!

今作の最後に、続編を匂わせるような映像がありました。

ヒーロー映画ではおなじみのエンドロール後の映像では、エディが刑務所に収監されている連続殺人鬼「クリータス・キャサディ」(通称:レッド)を訪ねます。

クリータスが「俺が外に出たら大量虐殺(カーネイジ)が起きる」と不穏な言葉を残したところで『ヴェノム』は終わります。

このことから、クリータスが次回の敵として登場する可能性は大きいと考えられます。

大量虐殺(カーネイジ)が、きっと次の作品のキーワードになるでしょう。

また、『ヴェノム』の今後の構想として『スパイダーマン』シリーズとのクロスオーバーも考えられているということです!

『スパイダーマン』と『ヴェノム』は、すでに同じユニバースの中にいるので可能性は高いということです!これには期待大ですね。

三作目同士でスパイダーマンと共闘するか、早くも二作目にスパイダーマン登場か…。

など、妄想が膨らむばかりです。

エンドロール後の映像

『ヴェノム』エンドロール後の映像には、2019年3月8日公開の『スパイダーマン:スパイダーバース』の映像が流れます。

アニメのような漫画のような、不思議な演出がみなさんの注目を集めているようです。

数々のスパイダーマンが登場するということですが、いったいどんな世界観で、どんなストーリーなのでしょうか?

気になる人は、ぜひ劇場でご覧ください!

『ヴェノム』まとめ

当のヴェノムは、公式Twitterアカウントで「かわいい」と言われるのを嫌っています(笑)

視聴者が何度か「かわいい」とコメントしており、キャラ設定上「かわいい」を嫌う必要があるのかもしれませんね!

要点まとめ
  • 観る前と観終わった後の作品の印象が違う!いい意味で期待を裏切る作品。
  • 喋っている方のトム・ハーディを観ることができる、ちょっとレアな作品。
  • マーベルが生み出した新たな「ダークヒーロー」のこれからの活躍に期待!

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