よい子のみんな~! 裏表のあるお兄さんは好きかな~?
子供向け教育番組に出演する体操のお兄さんたちの裏の顔が垣間見えるギャグ漫画を原作としたアニメ『うらみちお兄さん』。
今回はいよいよ訪れたクリスマス編!
と、思いきや……大人も子供も浮き足立つ中で師走の激務が裏道を襲います。
販売企画部の新人・木角に呼ばれた裏道は彼の闇に触れ、さらには年末恒例の面倒事まで……!
ちゃんと仕事納めはできるのでしょうか?
早速、アニメ『うらみちお兄さん』第9話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『うらみちお兄さん』前回第8話あらすじと振り返り
番組収録中に男の子が一人ぐずってしまい、裏道は大人になるとどんなに放っておいてほしくても、放っておいてもらえなくなると話し掛けます。
そして、「放っておいてもらえるって、すごく幸せなことだったんだなって思う日が必ず来るよ」とトドメを刺しながら、協調性について説きました。
すると、少年は怯えた顔で自らみんなと遊ぶことを選択するのでした。
一方、裏道と子供たちがいくら呼び込んでも舞台袖から出てこないクマオ君とウサオ君。
中の人である熊谷と兎原は、兎原が家賃を貸してほしいと言ったのをきっかけに口論を繰り広げていました。
やがて、舞台袖にやって来た裏道によって引きずり出されたウサオ君に対し、裏道とクマオ君は攻撃を仕掛けます。
「(ウサオ君は)明日くらいに急にいなくなるかもしれないけれど、それはただ冬眠しただけだから」
「ウサオ君は悪い子だから、(森の中から)追い出されちゃいそうなんだクマ~」
裏道とクマオ君が次々にそう話すと、子供たちは心配して「うちで飼ってもいいかママに聞いてみるね!」などと優しい言葉を掛けました。
すると、裏道が泣き始めたので、熊谷と兎原は感動して泣いているのかと引き気味に様子を見ます。
実際には、純粋な子供たちがいつか兎原のようにパチンコで散在したり、酔い潰れて道端で職質されたりすることを想像して、涙を流していたのでした。
【ネタバレあり】アニメ『うらみちお兄さん』第9話あらすじ・感想
クリスマスの過ごし方
クリスマスが近づき、兎原は例年通り裏道宅に集まろうと目論んでいました。
しかし、家主の裏道と当たり前のようにメンバーに含まれる熊谷は乗り気ではない様子。
そんな中、裏道は廊下で収録に参加していた男の子に話し掛けられます。
男の子は、裏道が小さい頃にはサンタさんにどんなプレゼントを頼んでいたのか尋ねました。
裏道は、おもちゃを頼んでいたけど鉄アレイやエアーマットが届いたと男の子に話したうえで、うっかり屋さんのサンタさんだったのかもしれないと誤魔化します。
一部始終を聞いていた池照は、自身も小さい頃に同じような経験をしていたため、同じサンタさんかもしれないと衝撃を受けていました。
裏道は未だにサンタさんを信じている池照にこそ衝撃を受けますが、通りかかった熊谷によって真実を告げることを阻止されます。
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裏道が呆気に取られていると、販売企画部の新人社員・木角半兵衛(木村良平)に呼ばれているということで、企画室に向かいます。
そこで待っていた木角は、雑にまとめたロン毛とたくさん開いたピアスが特徴的な男でした。
上司に半ば押し付けられた仕事で小鳥さんの下半身のデザインが必要となり、原案の裏道を呼びつけたようです。
裏道は人当たりが良さそうなのに激しく情緒不安定な彼に対して、どこか親近感を覚えます。
そして、本命の彼女に逃げられたとぼやいていたことを思い出し、心の扉をそっと開いて「クリスマスは一人でゆっくり過ごすんですか?」と尋ねました。
すると、木角は「本カノ以外にキープいますよね、普通」と言い放ちます。
裏道はわずかに開けた心の扉を思い切り閉めました。
後日、小鳥さんの下半身まであるぬいぐるみが販売企画部から大量に送られてきて困った裏道は、クリスマスに自宅へやって来た兎原と熊谷に一つずつ持ち帰らせようとするのでした。
最近の若い子は……
連日続いた怒涛の収録が終わり、ようやく正月休みだと浮かれる兎原。
一方、裏道はそんな簡単に仕事納めができるわけがないとぼやきます。
その予想通り、兎原から言わせてみれば裏道自らフラグを立てた通り、仕事が舞い込みました。
デジタル企画部がサイト更新のために写真を撮らせてほしいということで、新人の上武裁人(鈴村健一)がスタジオへやって来たのです。
そして、冷めたオーラで無表情な上武は、さっさと写真を撮って帰って行きました。
そんな彼の様子が気に入らなかったのか、出木田は裏道を捕まえると、新人社員を忘年会に誘ってほしいと、いつものように一方的に頼んで去っていきます。
新人社員というのが木角と上武の二人だと知った裏道は心底嫌だと思いますが、何も知らない子供たちの純粋な応援に感化され、誘いに行くことにしました。
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まず、上武にあっさりと断られ、ですよね~と思っているところに、偶然木角がやって来ます。
木角は鬼のような形相で上武のもとに殴り込んできて、まだ企画が通っていないグッズの予約ページを勝手に作るなと怒鳴り散らかしました。
それでも裏道の存在に気が付けば、人当たりの良さそうな表情と声色で話し掛けてきますが、相変わらずの情緒不安定で、突然上武を怒鳴りつけたりもします。
恐ろしくなった裏道は忘年会に誘うことを諦め、そっと部屋を出ると喫煙所へ向かうのでした。
大忘年会
いよいよ忘年会当日。
裏道たちは先日スタジオ収録に来ていた局長の娘と孫に早速捕まってしまいます。
相変わらず腰の不調を抱えている裏道ですが、局長を前にして孫からの「抱っこしろ」を断れるはずもなく、痛む身体に鞭打って抱きかかえました。
一方、池照も自身のファンだという娘の相手をする羽目になり、苦手なアルコールを勧められてしまいます。
どこからか様子を見ていたらしい熊谷はノンアルコールのグラスを用意すると、バレないように池照のグラスと交換しました。
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そんな熊谷を見上げるのは、局長の孫に乗っかられ、震えながら床に膝をついている裏道。
さらに、熊谷の反対側からは兎原が駆け寄って来ます。
局長の孫は着ぐるみを着ていない彼らのことを理解しているはずもなく、「おっさんたち誰?」と問いかけました。
熊谷と兎原は普段通りの声色ながら「通りすがりのおっさんだクマ」「そうだピョ~ン」と答えるのでした。
その後、裏道が喫煙所へ行くと、そこには木角がいました。
どうしても彼に対して親近感を覚えてしまう裏道は、やはりわずかに心の扉を開けて接してみようとします。
しかし、木角が電話の相手に喚き散らしながら忘年会の愚痴を言っているのを聞き、またしても心の扉をバタンと閉めることとなりました。
時を同じくして、カッペリーニ降漬は会場内でイイ男を発見。
独身イケメンがいると聞きつけて、詩乃、カヨ、育子も集まっていました。
実は、その正体は眼鏡を外した上武。
木角に眼鏡を割られた挙げ句、私物のアニメグッズを実家に送りつけると脅され、忘年会に参加することになったといいます。
「三次元の女性に興味は一切ありません」と言い切る上武に、詩乃は「解散!」と告げました。
ビンゴ大会の特別賞
忘年会の会場では、ビンゴ大会が始まります。
早々にビンゴを出した詩乃は、ステージに上がりました。
景品は新型美顔器と高級米沢牛の二択で、詩乃は迷わず美顔器と言いかけて止まります。
彼氏が米沢牛を食べたいと言っていたのを思い出してしまったからです。
そして、葛藤したのちに米沢牛を選ぶのでした。
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兎原が米沢牛を羨む一方、裏道はリーチがたくさんあるのにもかかわらず、嫌な予感でいっぱいでした。
そんな矢先、景品の特別賞が発表されます。
それは何と、販売企画部による小鳥さんなりきり全身スーツでした。
嫌な予感が的中し、このタイミングでビンゴを出した裏道。
ビンゴした事実を隠そうとするも、兎原に手を挙げさせられます。
どうにか抵抗していましたが、いつのまにか背後に小鳥さんスーツを持った木角が迫っていて、最後にはその気迫に負けてしまいました。
裏道はその夜から小鳥さんスーツと小鳥さんのぬいぐるみに囲まれて寝る羽目になり、景品の中でこっそり狙っていた椎茸栽培キットに想いを馳せるのでした。
アニメ『うらみちお兄さん』第9話まとめ
いかがだったでしょうか。
クリスマスや忘年会という楽しいはずのイベントも純粋には楽しませてもらえない裏道たちでしたが、新キャラクターである木角と上武の登場も相まって、賑やかな回になっていましたね。
前年のビンゴ大会ではたこ焼き器が当たったらしい裏道たちのたこパの様子も覗いてみたかったです。
次回、第10話も楽しみです!