よい子のみんな~! 裏表のあるお兄さんは好きかな~?
子供向け教育番組に出演する体操のお兄さんたちの裏の顔が垣間見えるギャグ漫画を原作としたアニメ『うらみちお兄さん』。
出演者そっちのけで決まっていく微妙な新コーナーに、絶望的な表情を浮かべる裏道と池照。
それでも池照はノリノリで役に入り込みますが、あるモノを前にして急に震え出してしまいます。
さらに、家庭でも問題が発生したらしく……。
今回も何やら一波乱起きそうな予感。
早速、アニメ『うらみちお兄さん』第7話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『うらみちお兄さん』前回第6話あらすじと振り返り
モノの名前が思い出せずに上の空、かと思えば連休前に大はしゃぎ。
相変わらず情緒不安定な裏道ですが、その連休を潰す悪夢のイベントが。
それは、スタッフ・キャスト全員参加の慰安旅行でした。
いよいよ当日。
温泉宿に着くなり帰りたい気持ちでいっぱいの裏道や兎原、そして接待モードの熊谷。
一方で、どこかワクワクした様子の池照と、楽しそうに女性スタッフとはしゃぐ詩乃。
彼らは騒がしい宴会や卓球対決、温泉をともにして、いつものように(?)親交を深めるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『うらみちお兄さん』第7話あらすじ・感想
ハサミが苦手なカミキリムシ
番組のディレクターとプロデューサーが新コーナーについて会議中。
子供たちと工作をする企画ですが、裏道や池照に虫の格好をさせようとしています。
楽しげなお偉方に反して、隣で話を聞いている裏道と池照は死んだ目をしていました。
ついに収録日。
詩乃が進行係となり、子供たちと一緒に折り紙でネックレスを作ります。
池照はハサミで切るのが得意なカミキリムシ役のかみてるくん、裏道は貼り付けるのが得意なミノムシ役のうらみのくんとして登場。
うらみのくんは子供たちから「寒くないの?」と心配されるほどの短パンを履かされていて、やはり死んだ目をしています。
いよいよ作業を開始するものの、池照はハサミを持つ手が震え、青ざめていました。
ノリノリでかみてるくんを演じていた池照ですが、ハサミの扱いが苦手だったらしく、失敗してしまいます。
そして、役に入り込めなかったことに落胆する池照をフォローしきれなくなった詩乃は、「クマオ君、心のケア~!」と熊谷を呼び込むのでした。
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一人でできるもん
「かみてるくんはどうしちゃったの?」
子供たちにそう聞かれた裏道は、真面目な善人ほど周りのプレッシャーに押しつぶされてしまうと語ります。
そして、「自分の進む道は自分で選んでいいんだからね」と伝える一方で、「周りの人間は最後まで付き合ってはくれないよ。 …最後はみんな等しく一人だからね」と黒い笑顔で説きました。
その話を聞いていた詩乃も同意しながら「誰かのために生きようとしちゃダメ、お姉さんみたいになるわよ」と呟きます。
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無事に折り紙のネックレスを完成させた子供たちは誇らしげな表情をしています。
一方で、熊谷からのケアを受けて再びスタジオへ送り出された池照は、申し訳なさそうにしていました。
裏道は謝る池照に対し、「できないほうが気楽に生きられることだって、たくさんあるんだよ」と優しく諭します。
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収録後、池照は熊谷と兎原に折り紙の切り方を教わっていました。
その姿を見た裏道は珍しく優しい笑みを浮かべると、彼らのもとへ近寄って池照に声を掛けます。
自信なさげに池照が見せてくれたのは、おにぎりが連なった見事な切り絵でした。
「ポテンシャルたっか……」
思わず裏道はそう呟くのでした。
「何の話?」
とある収録日。
池照はどこか上の空で、調子が悪そうです。
事情を聞いてみれば、「家に帰れなくなってしまいました……」と言います。
どうやら同居中の姉・眩衣と喧嘩をしたとのことです。
テレビでやっていた“変な鳴き声の猫”の鳴き声の音程が「レ、ファー」なのか「ド、ファー」なのか、という内容のくだらなさに一同は総出でツッコミを入れます。
そうこうしているうちに収録が再開。
裏道はカメラの前に立ちますが、喧嘩をしている子供たちに気が付きます。
仲直りするよう促しても、彼らは相手が悪いと言って双方ともに謝ろうとしません。
そこで裏道は「謝罪は決してプライド放棄ではないと思う。 今後の人付き合いのためなら尚更ね」「早めに弾みをつけて対処したほうが楽なこともあるんだよ」と諭します。
表情を緩めた子供たちは警戒を解き、お互いに謝罪しました。
舞台袖で一部始終を見ていた池照は感銘を受け、追い出された自宅に帰ると眩衣に謝ります。
すると、眩衣は「何の話?」と言い放ちました。
次の瞬間には池照も「何の話だっけ?」と思い至るのでした。
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激ダサコスチューム爆誕
演出家のアモン(津田健次郎)に呼び出されたキャスト一同は、いいアイデアが湧かないという彼に「最近どんな夢を見たか」と聞かれ、発表させられます。
兎原の夢は話し始めの段階で面白くなさそうと却下され、熊谷の夢はホラーすぎてアモンが聞いていられなくなってしまいました。
続く池照の夢は小学生の日記みたいで話が膨らまず、詩乃の夢は「ウエディングドレスを選んでいた」と無表情で語られたため却下されます。
最後に、裏道の見た夢。
それは「この世から薬味がなくなる夢」でした。
アモンはこの話にインスピレーションを受けて、新企画を作り上げました。
そうして収録日を迎えたのが『しのびのやくみ』。
もみじおろしをモチーフにした詩乃演じるくノ一や、ネギをモチーフにした池照演じる忍びをはじめ、クマオ君とウサオ君も忍者の格好をした着ぐるみに変更されています。
しかし、裏道が演じる“シソの神”だけは違いました。
ネットのような素材のタンクトップにデニムの短パンを着せられ、目元には直接シソを貼り付けられています。
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子供たちにすら「どうしてそんな格好をしているの」と引き気味に聞かれる始末で、他のキャストも裏道の姿を見ると笑ってしまうため、目をそらして肩を震わせています。
そんな様子を、アモンだけは満足そうに涙を流しながら見ていました。
後日、裏道がベランダで栽培しているシソを使って餃子を作った裏道、兎原、熊谷は、それを酒のアテにしながら『しのびのやくみ』について話しています。
まさか評判がいいなんてことはないよな、と不安そうにしていた裏道の気持ちを見事に裏切り、大反響・大好評につきシリーズ化することになりました。
アニメ『うらみちお兄さん』第7話まとめ
いかがだったでしょうか。
新キャラクターの演出家・アモンが登場し、またダサいコスチュームが増えましたね。
短パンばっかり履かされている裏道が本当に気の毒になってきますが、それが何だか癖になる……!
アモン役の津田健次郎はじめ、メインキャストだけでなく脇役もどんどん豪華になっていく『うらみちお兄さん』。
まだまだ新キャラクターが登場するようなので、次回第8話も楽しみですね!