よい子のみんな~! 裏表のあるお兄さんは好きかな~?
子供向け教育番組に出演する体操のお兄さんたちの裏の顔が垣間見えるギャグ漫画を原作としたアニメ『うらみちお兄さん』。
モノの名前が思い出せずに上の空、かと思えば連休前には大はしゃぎな裏道。
相変わらずの情緒不安定ですが、楽しみにしていた連休を潰す悪夢のイベントが知らぬ間に迫っていました。
それは、キャスト・スタッフ全員参加の慰安旅行!
何が起こるかわからないドキドキワクワク(?)の温泉旅行が始まります。
それでは早速、アニメ『うらみちお兄さん』第6話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『うらみちお兄さん』前回第5話あらすじと振り返り
とあるスタジオ収録日。
ディレクターから登場の仕方がワンパターンだとダメ出しをされた裏道は、続けて出されたあまりにも適当なアイデアに、死んだ目で従っていました。
しかし、実践した瞬間はディレクターの都合で見ておらず、大人だからと渋々従っていたものの、裏道はついに項垂れてしまいます。
それでも能天気に裏道へ期待の目を向けるディレクターを見て、裏道はやはり従う他ないのでした。
そんな中、番組のコンサートの日が訪れます。
当日のリハーサルには振付師のカッペリーニ降漬がやって来ていて、これから本番だというのに裏道、詩乃、池照の三人はボロボロになるまでリハを続けさせられました。
無事に本番を終えると、一同は打ち上げ会場へ向かいます。
ところが、裏道は一人帰路についていました。
その途中、小さなカニを見つけた裏道は、近くの川に戻してやろうとします。
そんな良心を知ってか知らずか、カニは裏道の小指をハサミで攻撃しました。
時を同じくして、打ち上げ会場の居酒屋では小さなカニの素揚げが振る舞われていました。
上機嫌で酒のつまみにする詩乃たちをよそに、熊谷からその辺の川にいるカニだと聞いた池照は、カニのことを少し気の毒に思いながらも、食べてみると箸が止まらない様子でした。
一方、自宅に帰り着いた裏道はカニに挟まれて傷ついた小指を見つめながら、人生とやらに想いを馳せていました。
【ネタバレあり】アニメ『うらみちお兄さん』第6話あらすじ・感想
思い出せない“アレ”の名前
ジムで筋トレをしている間も、自宅に帰ってからも、夢の中でさえも、裏道は名前を思い出せない“アレ”のことを考え続けていました。
「エプロン」みたいな名前のソレは、収録中でも裏道の脳内に蔓延っています。
何処か思いつめたような表情で「アイロン」「マキロン」「マカロニ」などと呟く裏道を見て、兎原と熊谷は裏道が何かに悩んでいるのかと心配していました。
次の撮影は裏道が子供たちからの相談に答えるコーナーだったので、それは尚のことです。
いよいよ相談コーナーの撮影が始まりますが、裏道はいつもと変わらない様子で子供たちと接しています。
一人の少女が「うらみちお兄さんも悩み事あるの?」と問えば、裏道は「最近、モノの名前がなかなか出てこないんだよ~」と答えました。
すると、その少女は自身の26歳の母親も同じだと言い、スーパーで見かけたという「鯖のへしこと山ゴボウと、いっぱいお酒を買ってる男の人」が誰かに似ているけど、どうしても思い出せなかったと話します。
さらに、少女はその男性が「ママンとトゥギャザーのうらみちお兄さんに似てるんだよ」と母親に教えてあげた、そして凄く似ていたと言いました。
裏道はそのエピソードに笑顔で相槌を打ちながらも、心の中では「俺だし」と認めていたのです。
その後ろで小鳥さんのパペット役をしていた兎原は、鯖のへしこが裏道の好物であることから「本人、だろうな~」と物陰で少し気まずそうな表情を浮かべます。
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続いて手を挙げた少女は、「うらみちお兄さんは好きな食べ物ありますか!」と元気に発言しました。
裏道は「今は悩み相談の時間で普通の相談とはちが……」とツッコもうとしましたが、彼女が着ている服のイラストが視界に飛び込んできて、目を見開きます。
そこに描かれていたのは“マカロン”のイラストでした。
裏道がずっと名前を思い出せなかった“アレ”とは、“マカロン”のことだったのです。
思わず「マカロンだ!」と大きな声で発した裏道に、子供たちと物陰の兎原は驚きの声を上げます。
子供たちは「似合わない…」「ちょっときもい…」とヒソヒソ呟き、兎原も「へしこのカモフラージュにしてはチョイスが下手くそすぎますよ!」と慌てて耳打ちしますが、裏道は名前が思い出せたことに喜び、顔をキラキラと輝かせていました。
強制参加の慰安旅行
収録中、やけに明るい雰囲気の裏道。
自分でも気持ちが穏やかだと気付いていました。
何故なら、明日明後日と二連休だからです。
いつになく賑やかに子供たちと接しています。
そんな裏道の様子を袖から見ていた兎原と熊谷は、嫌な予感でいっぱいでした。
「なんであんなにご機嫌なんだ…」と兎原が不思議に思えば、「まさか、誰も知らせてないなんてことは…」と熊谷が呟きます。
二人は顔を見合わせて冷や汗を流し、「やばい」と言い合いました。
実は、二連休を使ってキャスト・スタッフ全員参加の慰安旅行が計画されていたのです。
それは参加しなければ欠勤扱いという、もはや強制参加の温泉旅行でした。
翌日、朝8時に集合した一同は、バスに乗り込んで温泉宿へ向かいます。
車内でディレクターの出木田&プロデューサーの風呂出(三木眞一郎)に捕まった裏道&池照、振付師のカッペリーニに捕まった兎原の三人は、到着する頃には疲労困憊。
一方で、詩乃やスタッフの縁ノ下カヨ(髙橋ミナミ)、辺雨育子(佐藤利奈)はとても元気そうにしています。
そんな彼女たちを見た熊谷は、「女子たちを見習って無理矢理楽しまないと。 レッツ接待」と裏道たちに告げました。
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振り分けられた部屋に着くなり、兎原がまくら投げや怖い話大会をしようと半ば冗談で提案します。
裏道と熊谷は即座に却下しましたが、池照だけはノリ気です。
そこで裏道、兎原、熊谷の三人は、池照がまくら投げや怖い話大会を真剣にやりたがっていると気付きます。
どうやら池照は修学旅行や友達同士でのお泊まりを経験してこなかったため、それらに憧れを抱いているようです。
兎原は「この機会に何でもしたいこと言えばいいからな」とかっこつけますが、池照は別のことを考えていて、すでに「聞いてませんでした」。
長い夜のはじまり
日も暮れ始め、詩乃ら女性陣は露天風呂に入っていました。
話題は詩乃の大阪出身の彼氏のことで、詩乃本人は愚痴をこぼすものの、カヨは「関西弁いいな~」と笑っています。
すると、育子が「関西弁好きなら兎原くんは? 確か京都出身だよ」とカヨに勧めました。
しかし、カヨは「兎原さんはちょっと…私、真面目な人が好きなので…」と言います。
そして、詩乃と育子も「悪い人ではないんだけどね~」「ちょっとクズだからね~」と続けました。
同じ頃、そんな会話をする彼女たちの笑い声が漏れ聞こえていた男湯には、裏道たちがいました。
女湯の盛り上がっている様子を兎原が気にしていると、池照が会話は主に兎原の悪口だと伝えます。
「耳いいな、聞きたくなかったわ」
そう呟いて項垂れた兎原が言うように、女湯と違って男湯は「むさい」空間と化していました。
夜になり、一同は宴会場へ。
ステージに上がり、カラオケで歌いながら泣いているのは詩乃です。
「誰の曲なんすか、これ」と兎原が苦笑していると、裏道は「追出やす子」という芸名で詩乃が演歌歌手をしていた時の曲だと解説します。
兎原が「苦労してきてるんすね」と呟いた頃、池照は風呂出に苦手な酒を勧められていました。
断り切れずにビールを注いだグラスを持たされた時、熊谷が「あ、UFO!」と遠くを指差します。
風呂出がそちらに気を取られている間に、池照に注がれたビールを一気飲みして片付けた熊谷は、自らが風呂出の隣に座りました。
そして、「そろそろ熱燗なんてどうです」と風呂出に勧めるのでした。
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その頃、詩乃は完全に仕上がった状態で相変わらず泣きながらくだを巻いています。
裏道はその場からそっと離れようとしますが、「めんどくさい酔っ払い女だと思ってること、わかってますよ」と詩乃に引き留められてしまいました。
「序盤からずっと思ってましたけど、無理に楽しんでるフリしてたでしょ。 …だから反動でそんなになるんですよ」
裏道がそう言うと、詩乃は「はしゃいでないとやってられなくて…」と呟きます。
それを聞いた兎原は「俺はまじで楽しくなってきてますよ」と笑いますが、その矢先、カッペリーニに無理矢理どこかへ連れて行かれるのでした。
熊谷に勧められた熱燗で風呂出が潰れた頃、カッペリーニから顔中にキスマークを付けられた兎原が、青ざめた表情で戻ってきます。
そして、テーブルに並んだ熱燗を見つけると、眠っている風呂出をどかしてその場に座りました。
顔色一つ変えずに熱燗を飲み続けている熊谷は、兎原に「潰れんなよ、めんどくさいから」と声を掛けます。
「大丈夫」と余裕そうに飲み始めた兎原ですが、30分も経てば完全に酔っ払っていました。
さらに、いつも酔った時に言う「面白くなりてえ」も発動しています。
兎原の言う「面白さ」って何だと問うた裏道は、兎原が付けているイチゴのヘアピンも面白いと思って付けているのかと聞きました。
すると、兎原は元カノが置いていったものだけど便利だから使っていると答え、裏道に「そういうところがモテないんだろうが」と言われてしまいます。
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そこへ、小刻みに震えながら胸を押さえて苦しそうにしている池照がやって来ました。
熊谷が「どうした? 撃たれた?」と問うと、池照はトイレへ行った帰りに女子部屋を通ったら「ちんちん侍ゲーム!」と聞こえてきたのだと言います。
相変わらず下ネタにツボってしまう池照に言われて女子部屋の前まで行ってみると、確かに女性陣が酔っ払いテンションでゲームをしているようでした。
カッペリーニが二丁目で流行っていると持ち込んだようで、かなり盛り上がっています。
裏道たちは気分転換も兼ねて、兎原の提案で卓球をすることにしました。
グッパーの結果、裏道・熊谷チームvs兎原・池照チームとなりましたが、「勝負事になるとまじで頭おかしい」裏道と熊谷を相手に、初心者の池照と組むことになった兎原は不安でいっぱいです。
不安は的中し、兎原は初球から裏道の顔面スマッシュを食らわされます。
熊谷も池照相手に強く出ますが、やがて指導モードに。
最初はビビっていた池照ですが、熊谷に「卓球選手の引退試合を演じるつもりで」と言われると途端に役者スイッチが入り、あっという間に卓球まで上達してしまいました。
その頃、女子部屋にいた詩乃は、家にカメムシが出たと騒いでいるらしい彼氏からの連絡に渋々応じていました。
すると、女子部屋にもカメムシが現れ、詩乃たちは何とか処理しようとティッシュを取り出します。
しかし、詩乃たちよりも早く素手でカメムシをつまみ、窓を開けて外に放したのはカッペリーニでした。
「男より女より、オネエが最強ってことよ」
カッペリーニの言葉に、詩乃たちは「姐さん…」と声を揃えました。
卓球を終え、汗を流そうと再び温泉に向かった兎原のバスタオルにも、カメムシが現れていました。
虫が苦手な兎原は裏道に助けを求めますがあしらわれ、タオルがないと「フルチン」だと騒ぎます。
「フルチン」と聞いて笑いが込み上げてしまう池照の様子に、珍しくウケてると評された兎原は「すごい不本意」と呟き、ゴミを見る目で兎原を見る熊谷に対しても「それも不本意」と言いました。
温泉に浸かりながら満月を見上げた裏道は「あ、チンダル現象」と言います。
またしても池照は身体を震わせて笑い始め、兎原はカメムシがどこかへ行ってくれていることを祈るのでした。
アニメ『うらみちお兄さん』第6話ネタバレ感想・まとめ
いかがだったでしょうか。
以前、放送時にツイッターのトレンドにも入った「チンダル現象」が再び登場しましたね。
慰安旅行回ということで、キャラクターたちの絡みが多かったのも見どころとなりました。
さらに、裏道が噛むほどかわいくないINUはグッズ化もされていますよ…!
次回、第7話も楽しみです。