よい子のみんな~! 裏表のあるお兄さんは好きかな~?
子供向け教育番組に出演する体操のお兄さんたちの裏の顔が垣間見えるギャグ漫画を原作としたアニメ『うらみちお兄さん』。
今回の裏道たちは夏に放送するミュージックビデオの撮影へ。
海に来たものの、この日は冬真っ只中。
ぬくもりを失っていく裏道は、スイカ風の冬瓜とともに着ぐるみの兎原を並べ始めます。
果たして、彼らは過酷なロケを乗り越えられるのでしょうか?
早速、アニメ『うらみちお兄さん』第4話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『うらみちお兄さん』前回第3話あらすじと振り返り
子供たちに手洗いうがいの大切さを教えるべく、池照扮するジョキンダーと裏道扮するバイキンダーが戦う新コーナーの撮影が始まります。
裏道は自分たちの衣装の酷さに凍り付いたうえに、役に入り切った池照にコーナー内でボコボコにされてしまいました。
二人はこのコーナーが視聴者から不評で、一度きりの企画となることを願います。
またある日、裏道は兎原のある一言によって苦手な絵をアドリブで描かされることになります。
裏道は子供たちの期待に応えるべく、苦手なりに取り組みました。
しかし、その奇怪なタッチのイラストを見た子供たちから罵倒されてしまいます。
裏道とは相反して絵を得意とする池照が可愛いイラストを描いてくれたことで子供たちの期待を裏切らずに済んだのですが、のちに予想外な出来事が起こりました。
それは、裏道の絵が偉い大人たちからは好評だったことです。
そのため、裏道はディレクターから小道具だという紫色のボールを大量に手渡され、その一つ一つに顔を描くことになってしまいました。
徹夜で作業を終え、疲れ切った様子の裏道は、翌日の撮影前に兎原らに向かって「報われる」宣言をするのでした。
その日の撮影は裏道と池照が一度きりとなることを願ったジョキンダーvsバイキンダーの第2回。
実は、裏道が徹夜で不思議な顔を描いたボールは、バイキンダーがジョキンダーを攻撃するための小道具だったのです。
裏道は悪役にもかかわらず容赦なく池照を攻撃し、またしても役に入り切った池照はそのノリに乗って敗北を演じるのでした。
どうやら再撮影になったものの、裏道の心は一瞬でも報われたようです。
【ネタバレあり】アニメ『うらみちお兄さん』第4話あらすじ・感想
エンドレス猛暑?
天気予報士が全国各地で記録的な寒さになると告げた冬のある日、『ママンとトゥギャザー』一行は千葉県・九十九里浜の海岸に集合していました。
夏に放送するミュージックビデオの撮影を真冬に行うこと自体に不満が集まってもおかしくない中、裏道と池照はタンクトップに半ズボン、麦わら帽子という何とも夏らしい、絶対に寒そうな格好をさせられています。
いつも通りウサオ君の着ぐるみに身を包んだ兎原は、そんな彼らを見て熊谷に話し掛けました。
「今日のロケほど着ぐるみで良かったと思ったことないわー、 タンクトップとか罰ゲームじゃーん」
兎原は本人たちに聞こえないと思っていたのでしょうが、毎度のことながら裏道の耳には届いていました。
裏道はウサオ君の顔と胴体の隙間に冷え切った手を突っ込み、中にいる兎原を直接攻撃します。
兎原に制裁を下していると、ディレクターに「寒くない?」と聞かれ、裏道は「いや、全然」と答えました。
しかし、よく見れば鳥肌総立ち、さらには語彙力も下がっていて、意地を張っているのは明らかです。
いよいよ撮影が始まり、最初のシーンはスイカ割り。
もちろん真冬に本物のスイカが手に入るわけはないので、ADの枝泥は代わりに冬瓜を用意してきました。
ディレクターがそこに油性ペンで黒い縞模様を描き、スイカに見立てようとしています。
一部始終を見ていた裏道は池照を呼び寄せると、「お前の頭を叩き割ってやろうか」と言わせようとします。
そのまま素直に口に出そうとした池照を見て、熊谷が「それはお前のクビが飛ぶ」と制止しました。
“太陽の精”の衣装を着せられた詩乃は、そもそも物理的に冬瓜割りは無理だろうと意見しましたが、またしても兎原が余計な一言を発し、裏道の逆鱗に触れます。
「お前の頭を叩き割ってやろうか」と兎原に告げた裏道は、スイカ風に変身した冬瓜と縛りあげたウサオ君を並べ、自らがスイカを割る役になりました。
撮影が始まると、謎の団結力を発揮した詩乃と熊谷は冬瓜ではなく兎原に当たるよう裏道へ指示を出し、ド派手に冬瓜を叩き割った裏道は音声が使われないのを良いことに「命拾いしたと思えよ」とキラキラした笑顔で兎原を脅すのでした。
続く水をかけ合うシーンでは水着に着替えさせられた池照が熊谷に、裏道が兎原に水鉄砲で水をかけられることに。
水をかけたら怒られるとビビる兎原に対して、熊谷は「当てなきゃいい」と言います。
その言葉の通り、熊谷は体育大学時代に弓道部で鍛えた集中力とコントロール力を活かし、実際には当てていないけど水がかかっているように見える風にしていました。
兎原もそれを真似しようと試みますが、体育大学時代に陸上部の走り高跳びで鍛えた跳躍力は活かせるわけもなく、思い切り裏道の顔面に水をかけてしまい、またもボコボコにされます。
ラストは打ち上げ花火を見上げるシーンですが、予算が下りなかったのでCGを使うらしく、一同は何もない夜空を見上げて無理に笑顔を作らされるのでした。
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いけてるお兄さん、病欠
後日、スタジオ撮影日。
一台のスマートフォンを囲んでいる裏道たちの姿がありました。
電話の相手は池照で、どうやら酷い風邪を引いてしまったようです。
ということで、池照が病欠のこの日、ディレクターは池照がいないことを明かしたうえで、その状況を活かした撮影を行うと言います。
裏道は既存の映像等でカバーすればいいのではと意見しますが、そこに割って入ったのは詩乃でした。
「いけてるお兄さんがいなくてもどうにかなる『ママンとトゥギャザー』なんて、悲しいでしょうがあ!」
詩乃の仲間愛を感じる熱い台詞は池照には届きませんでしたが、撮影は始まります。
子供たちはすぐに池照の存在がないことに気付きますが、詩乃の誤解を呼ぶような説明によって「とうとうクビ?」などと各々呟いていました。
舞台袖ではウサオ君とクマオ君がこそこそ話しています。
普通の人間なら裸同然の格好で一日真冬の海にいれば風邪を引くのも当たり前だと言う兎原に、熊谷は「裏道さんは?」と問いかけました。
すると、兎原はハッキリと答えます。
「裏道さんは、イケメンの皮を被ったゴリラだから」
ところ変わって、池照の自宅。
愛犬の小百合さんに毛布を奪われ、どんどん弱っていく池照のもとに、おかゆを持ってやって来た一人の女性の姿がありました。
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スタジオではジョキンダー役の池照が不在の中、ジョキンダーvsバイキンダーの撮影が行われていました。
裏道扮するバイキンダーは登場するなり傷病者役のウサオ君を襲います。
兎原が陰で裏道を「ゴリラ」と呼んでいたことは、またしても裏道の耳に届いていたのです。
ジョキンダー不在でバイキンダー優勢かと思いきや、バイキンダーは「あいつがいないと悪さをしても楽しくない」などと呟き、子供たちに「かまってちゃん」「めんどくさい人」と揶揄されます。
そして、正々堂々とジョキンダーと戦うことを告げ、その場を去りました。
バイキンダーが去って行った舞台袖からは代わりにうらみちお兄さんが登場し、「よいこのみんなはバイキンダーのように、何かに固執しないとポリシーすら貫けないような腰抜けになってはいけないよ」と笑顔で語りかけました。
裏道が子供たちに向けた話を聞いていた兎原は、そういった考え方こそ裏道が一人身を極めている所以だと熊谷にひそひそ耳打ちします。
すると、裏道は「ね、ウサオ君!」と念押し。
やっぱり裏道は地獄耳なのでした。
クマオ君、病欠
自宅で休んでいる池照に、小百合さんとともに寄り添う一人の女性。
彼女は池照の姉・眩衣(日笠陽子)でした。
その頃、撮影を終えた裏道たちは居酒屋へ向かっていました。
「池照くんってさあ、身体弱いんかな」
兎原の問いかけに、熊谷は「子供の頃からよく熱出したりはしてたらしい」と答えます。
池照は音楽家の姉と暮らしていて、姉は自宅で学生相手にバイオリンの先生をしていると続けました。
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一方、ビールを楽しみにしている詩乃に対し、裏道はわざわざ池照がいない日に飲みに行くなんて、と思います。
収録前は仲間愛を語っていた詩乃ですが、「いないものはしょうがない!」とご機嫌に言うのでした。
後日、無事に復帰した池照は裏道にお詫びをしに来ますが、カンペを読みながらの謝罪だったため、裏道はそれをやんわりと制止します。
そして、「誰かのためになんて、頑張ろうとしなくていいんだよ」といい雰囲気で言いますが、池照には残念ながら全く伝わりませんでした。
そして、収録前に再びスマートフォンを囲む裏道たちの姿が。
電話の相手は熊谷で、どうやら酷い風邪を引いてしまったようです。
着ぐるみだし代わりにスタッフが入れば大丈夫だと裏道や兎原が納得する中、割って入ったのはやはり詩乃でした。
「クマオ君がいなくても何とかなる『ママンとトゥギャザー』なんて、やる意味ないでしょうがあ!」
クマオ君の中に別の人が入れば、自分たちのようなクソ大人とは違う子供たちにはすぐにバレるだろうと熱弁する詩乃ですが、半分は謎キャラの悪ノリです。
しかし、自分が風邪を移したのかもと責任を感じた様子の池照は、詩乃の悪ノリを真に受けてしまいます。
これをきっかけに、裏道は寒い日に熊谷を待ちぼうけにしてしまったこと、詩乃は居酒屋で酒をこぼして熊谷にかけてしまったこと、兎原は雪合戦に巻き込んだうえに熊谷の服の中に雪を突っ込んだことを思い出しました。
それぞれ熊谷が風邪を引いたことに責任を感じ始め、先ほどまでとは一変、張り切って電話先の熊谷に「クマオ君の分まで頑張る!」と声を掛けます。
彼らの様子を感じ取った熊谷は、風邪でガビガビになってしまった声で呟きました。
「いや、逆にしんどい」
ウサクマ
クマオ君不在で始まった収録。
クマオ君がいないことに気付いた子供たちに対し、裏道はウサオ君とクマオ君がケンカをしたから、クマオ君は来られないのだと説明しました。
すると、子供たちからは非難の声が飛び交い、その矛先はすぐにウサオ君へ向きます。
「むしろウサオ君のがいらないんじゃない」
そう言われたウサオ君はプルプルと震え出し、裏道に引っ張られて一度舞台袖に引っ込むことに。
床に突っ伏して泣くウサオ君の中で、兎原は「女にも子供にも熊谷ばっかりモテるんだもんなあ!」と叫びます。
裏道は嘆く兎原にクマオ君の着ぐるみを着るよう勧めました。
クマオ君になった兎原が再び子供たちの前に姿を現すと、子供たちは歓喜の声をあげます。
しかし、すぐに一人の少女が何か違うと見抜き、それをきっかけに子供たちから疑いの目が向けられるようになりました。
「誰……?」
子供たちの視線が集まった瞬間、兎原は恐怖で取り乱し、裏道を連れてまたもや舞台袖に引っ込んでしまいました。
「なんでバレんだよ、着ぐるみなのに」
床に突っ伏して震える兎原に追い打ちをかける裏道。
兎原は耐え切れず、子供たちにクマオ君は病気で来られないのだと正直に伝えることにします。
そして、ウサオ君に戻った状態で子供たちの前に出ました。
その瞬間、子供たちの顔が青ざめていき、とんでもないことに気が付きます。
顔はウサオ君なのに、胴体はクマオ君の着ぐるみのままだったのです。
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その後、兎原は熊谷に電話を掛け、「俺やっぱお前がいなきゃダメだわ」と伝えます。
熊谷は「気持ち悪い」と返事をしますが、兎原は「いつもありがとな」と続けました。
そんな風に感謝を伝えた途端、通話は切られるのでした。
アニメ『うらみちお兄さん』第4話まとめ
いかがだったでしょうか。
第4話では新キャラとして池照の姉・眩衣が登場しました。
兎原の台詞から熊谷が女性や子供にモテることがわかり、今後も兎原との凸凹コンビが輝いていきそうですね。
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