よい子のみんな~! 裏表のあるお兄さんは好きかな~?
子供向け教育番組に出演する体操のお兄さんたちの裏の顔が垣間見えるギャグ漫画を原作としたアニメ『うらみちお兄さん』。
今回は寝違えて首を痛めた裏道にアクシデントが。
寄る年波を噛みしめながら収録を終えると、衝撃の事実が耳に入ってきます。
この日、「左右確認」の大切さを教える交通安全の映像を録り直すことになったのです。
首を左右に動かす撮影ですが……どうなるのでしょうか?
ともかく、うらみちお兄さんと一緒に人生の安全確認を学ぼう!
早速、アニメ『うらみちお兄さん』第11話をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『うらみちお兄さん』前回第10話のあらすじと振り返り
真冬に夏用のミュージックビデオ撮影をさせられた裏道たちですが、今度は猛暑の中、冬用のミュージックビデオ撮影が行われることに。
暑苦しいわりに要領を得ないディレクター・出木田の指示に、呆れたり、朦朧としたりと出演者の精神力は削られる一方です。
中でも、普段はクールな熊谷の様子が少しずつおかしくなっていきました。
その様子を心配そうに見つめる兎原の予想は的中してしまい、ついに熊谷は行動を起こします。
突如、出木田に詰め寄り、物凄い気迫で自身が身に付けていたクマオ君の着ぐるみを着させたのです。
出木田は着ぐるみの中の暑さに気をやり、倒れてしまいます。
実は、熊谷は過去に二度、パワハラ上司を殴って仕事をクビになっていました。
今回もそうなってしまうのでは、と心配する出演者一同ですが、熊谷自身は殴っていないから大丈夫だと通常運転です。
しかし、収録中に裏道のある言葉を聞いて、熊谷は殴った元上司のことを思い出します。
そう、酔って捨て猫をいじめていた元上司のことを。
仕事をクビになったとしても、保護した捨て猫を見守っているほうが熊谷は自然な笑顔でいられました。
収録後の喫煙所で裏道に話し掛けた熊谷は、その日だけやめたはずの煙草に火をつけるのでした。
【ネタバレ】アニメ『うらみちお兄さん』第11話あらすじ・感想
人生の安全確認
ある日の楽屋。
呼びかけても背を向けたまま微動だにせず、返事もしない裏道に、兎原はそっと近寄って声を掛けます。
裏道は肩に乗せられた兎原の手を目線だけでギロリと睨むと、身体の向きをほとんど動かさずにサッと出入り口まで移動し、楽屋から出て行きました。
そこで熊谷は思い出したように、裏道が首を寝違えていることや、なるべく振り向かせたりしないでほしいと言っていたことを告げます。
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そんな中、収録中に振り向く動作を求められた裏道は、ぎこちなく、そして痛みを感じながら要望に応えました。
子供たちに「老化?」など心配されながらも収録に励みますが、ここで衝撃の事実が。
この日、「左右確認」の大切さを教える交通安全の映像を録り直すことになったのです。
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裏道はまたもや奇抜な衣裳に身を包み、“右左マン”に扮して登場。
左右確認の大切さを説きながら、交通安全について子供たちに伝えます。
さらに、人生の岐路に立った時の注意まで語りました。
真剣に聞いている様子の子供たちに反して、詩乃や熊谷はその衣裳の奇抜さに気を取られて、全く話に集中できないのでした。
裏道の同情心
ある日、裏道の自宅に届いたのは、大量の右左マンフィギュア。
裏道はまた木角が送ってきたのだろうと思い、後日喫煙所で会った時に返そうとしました。
しかし、実際に返そうとすると、逆にシソの神フィギュアまで差し出される羽目に。
その折に、こんなものばかり作っていて楽しいのかと問うと、木角は真顔で「楽しい仕事とか存在してるんですか?」と答えます。
そして、裏道に将来の夢があったか質問しつつ、自身の過去について語り始めます。
音楽をやっていたが、バンド仲間に夢を追いかけるのが疲れたと言われて解散したこと。
そのバンド仲間が芸人に転身して、深夜番組に出ていたこと。
当時付き合っていた彼女が結婚や子供に興味ないと言っていたのに、別れてしばらくすると結婚・出産をしていたこと。
その元彼女が今や『ママンとトゥギャザー』のスタジオ収録のコネを求めてくること。
それらを経て、夢を追いかけるのに疲れていたのは、自分のほうだったと気付いたこと。
木角の話を聞いて同情心のドアが開きかけた裏道でしたが、木角が立ち去った後、あるものを目にします。
それは木角によって四肢を捥がれたシソの神フィギュア。
開きかけた裏道の同情心のドアは、バタンと閉じられたのでした。
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将来の夢
収
録中、ある少年が裏道に見せてくれたのは、何と右左マンフィギュア。
複雑な気持ちになりながら「右左マンに似てるかな、顔とか」と問うと、子供たちは右左マンの顔に注目したことがない、とハッキリ言いました。
さらに何とも言えない気持ちになりながら、裏道の心は砕かれます。
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そんな本日のテーマは「おおきくなったら」。
裏道は子供たちに将来の夢を尋ねます。
子供の夢らしい様々な職業が飛び交う中、一人の少年が「うらみちお兄さんみたいになりたい」と言いました。
かっこよくて優しくて、仕事もたくさん頑張っているから。
そんな理由まで告げられて、裏道は静かに涙を流しました。
それはもう、子供たちから多少引かれるくらいに。
将来の夢について話すうちに、ある少女が「将来の夢が叶わなかったらどうしたらいいの?」と聞きました。
裏道は、夢は抱えているうちにどんどん重くなることや、それをモチベーションにできる人がいれば、手放したほうが気楽になれる人がいることを伝えたうえで言います。
「抱え続けるのも、どこかに置いていくのも、いいことだとお兄さんは思うよ」
収録直後、裏道はスタジオの外で木角に遭遇。
たまには収録を見学してみようかと思って、と言う木角はすぐに帰って行きます。
木角の背中を見送る裏道のもとには、先ほど右左マンフィギュアを見せてくれた少年がやって来ました。
少年の手には新たにシソの神フィギュアが握られていて、彼はこう言いました。
「ママの昔の友達がつくってるんだって!」
こうして裏道の同情心のドアは、また開きかけるのでした。
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知らない趣味
ある夜。
兎原と熊谷は、バー「CAT KICK」を訪れていました。
酔って管を巻く兎原を窘めるのは、店長の猫田又彦(小野大輔)。
兎原と熊谷の大学の同期で、二人と同じく裏道の後輩にあたる物腰柔らかな男です。
「お前らもそろそろ結婚の1回や2回しときな~」と笑う猫田はバツ2で、二人分の養育費を支払うために頑張って働いています。
兎原や熊谷ほど裏道と親交が深いわけではない猫田が語る裏道の学生時代の噂を中心に、三人は仲睦まじく話していました。
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そんな中、店に入ってきたのは電話で相手を怒鳴りつけている一人の男。
長い髪の毛とたくさん開けたピアスが特徴的な……そう、木角でした。
兎原がその様子にドン引きしていると、木角は「ウサオ君さんだ~」と貼り付けたような笑顔で近寄ってきます。
熊谷に助けを求めるも冷たくあしらわれますが、なんだかんだ猫田も含めて会話をするように。
裏道の話になると、猫田は思い出したようにト○ザらスで裏道を見かけたと言いました。
女児向けのフィギュアやフリルのついた着せ替え衣装を買っていたと聞き、兎原は思わぬ裏道の買い物に驚きます。
翌日、収録に参加していた少女が着ているフリルのワンピースを褒めていた裏道を見て、兎原は挙動不審に。
本当にそういう趣味があるんだと頭を抱えますが、熊谷はそこに隠された真実を知っていました。
猫田が見かけた買い物は、裏道の姪っ子へのプレゼントだったのです。
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アニメ『うらみちお兄さん』第11話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
いかがだったでしょうか。
第11話にして、新キャラクターの猫田又彦が登場しました。
人あたりが良くて人畜無害そうな彼ですが、バツ2ということは何か問題が……?
と、思わず想像してしまいます。
担当声優である小野大輔の優しい声も相まって柔らかい印象が強くなっていますが、兎原や熊谷と仲が良い段階で一癖も二癖もある人物なのは間違いないでしょう。
放送も残り少なくなってきましたが、また登場してほしいですね。
次回第12話も楽しみです!