「週刊少年ジャンプ」にて連載中の戸塚慶文による人気マンガをアニメ化した『アンデッドアンラック』。
”否定者”と呼ばれる異能力者たちのバトル、数々の伏線が考察を呼ぶ壮大な物語と、怒涛の展開が人気を博し、連載開始の翌年には「次にくるマンガ大賞2020」のコミックス部門で1位を獲得した話題作です。
この地球に理(ルール)を強いる存在・創造主である神を殺すことがユニオンの目的だと語るジュイス。
理の追加を止めるため、古代遺物のアポカリプスが課すクエストをクリアしようとUMA・スポイルの捕獲に向かうアンディ、風子、そしてシェン。
アメリカにやって来た三人はスポイルが隠れているという町・ロンギングへ調査に訪れますが、そこはスポイルの能力によってゾンビが溢れかえっていて……?
早速、第6話「SPOIL」をレビューしていきます。
目次
アニメ『アンデッドアンラック』前回第5話あらすじと振り返り
ユニオンに属し、生きるために殺すことを悩んでいたジーナ。
彼女の気持ちを知り涙する風子は、アンディと一緒に組織を変えていきたいと思い始めました。
二人は悲しみに暮れる間もなく、ユニオンのメンバーが待つ円卓へと連れていかれます。
「なぜ傷付きながらも戦い続けるのか」。
円卓の否定者たちに疑問を投げかける風子に、組織のナンバー1・ジュイスがこの世界の驚愕の真実を語り始めました。
彼女たちユニオンは、この地球に理(ルール)を強いる存在・創造主である神を殺すことが目的だといいます。
風子とアンディは自分たちの目的のため、そんなユニオンを変えるべく、ジュイスが座るトップの位置を目指すことに。
席次アップを目標として難易度の高い任務に就き、シェンとともにアメリカへ向かいます。
【ネタバレあり】アニメ『アンデッドアンラック』第6話あらすじ・感想
任務地・ロンギングへ
――8月23日。
アンディ、風子、シェンの三人は、UMA・スポイルの捕獲クエストのためにアメリカへやって来ました。
目指す先は、ネバダ州・ロンギング。
8月21日にニューヨークにて腐敗死体の徘徊が確認され、その死体の出身がロンギングだと発覚したからでした。
風子は本当にこの件とスポイルが関係しているのか疑問を抱いていましたが、シェンはスポイルという言葉には「ダメにする」「腐らせる」のような意味があり、関連していると断言します。
なぜスポイルが400キロも離れたニューヨークにいたのかは不明ですが、先にロンギングへ向かったユニオンの調査員が残した音声データを聞けば、その存在と危険性は明白……。
叫び声や戦闘音が響き渡る音声データに風子は怯え、シェンは「全力を出さないときついと思う」とアンディに投げかけました。
シェンの言葉は意味ありげでしたが、アンディは必要ないと聞き流します。
その夜、眠れない様子の風子に話しかけたシェンは、戦いたがっている風子にジーナのためかと問いかけました。
すると風子は、クエストの報酬である「否定者・”不治(アンリペア)”の居場所」がわかれば、アンディが本当に死ぬためのヒントになるかもしれないからだと答えます。
風子はシェンにも今回のクエストに参加した理由を尋ねますが、アンディが勝手に決めてしまったことを思い出して謝りました。
しかし、シェンは難易度の高いクエストならば、いつものアンディではない「戦勝の神・ヴィクトール」に会えるかもしれないからだと笑うのでした。
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ゾンビ大量発生!
――8月24日。
ユニオンの調査員によってバリケードで包囲されたロンギングの町に到着した一行。
「慎重に」と言っていたシェンの言葉とは裏腹に、アンディは早速ロケットランチャーを取り出し、遠方からバリケードに穴を開けてしまいます。
壁に穴が開けば、当たり前のように大勢のゾンビが出てきました。
アンディは、ゾンビ化した人々は元に戻らないことをシェンに確認すると、乗ってきたトラックの運転席に戻り、アクセル全開で走り出します。
穴から出てきたゾンビたちを轢き倒しながら進んでいき、そのまま壁に激突。
トラックごと町へ突入すると、町中に蔓延るゾンビたちに向かって、スポイルの居場所がわかるやつはしゃがめと叫んでからゾンビを一掃しました。
血の雨が降り、大勢のゾンビが倒れる中、一人の女性ゾンビ(CV.藤井ゆきよ)がしゃがんでいるのを発見したアンディ。
彼女は例に漏れず腐っており、呻き声しか発することができないながらも、アンディの言うことを理解しているようでした。
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半ゾンビ化したアンディは……?
女性ゾンビを連れてトラックまで戻ってきたアンディに対し、シェンは「慎重に」を守らなかったことを咎めるとともに、アンディの戦闘スタイルがUMAには悪手だと告げました。
戦いながら敵の力を見極めていくアンディのやり方は否定者が相手なら通用するものの、エリアに入った者に問答無用でルールを課すことの多いUMAには通用しないといいます。
そのため、今現在においても、すでにスポイルの能力にかかっている可能性があるのです。
アンディが素直に反省の言葉を述べると、女性ゾンビがアンディの腹部に触れました。
すると、アンディの服と化していたクローゼスが話し出し、「まんまとかかったな」と愉快そうに発します。
服を捲ってみると、肌に直接タイマーのようなものが刻み込まれ、おそらく腐るまでのカウントダウンが始まっていました。
風子とシェンの腹部には見当たらなかったので、アンディだけがっつり町の中――エリア内に入ったからだと考えられます。
このままカウントがゼロになるまで、つまり腐るまで待とうとするアンディに、本当に死んでしまうかもしれないと心配する風子。
ところが、アンディは「こんなんで死ねるならとっくにお前で死んでるぜ」と楽しげに話し、風子は顔を赤らめました。
しばらく経ち、アンディの腹部のカウントがゼロになると右手が腐り始めます。
治しても再び腐ってしまう点から永続タイプの能力だと考えられ、エリア内に入った段階でスポイルの呪いにかかり、タイムリミットを過ぎると問答無用でゾンビ化することがわかりました。
しかし、それがわかったところで証人は言葉の通じない女性ゾンビのみ……シェンが頭を悩ませていると、アンディは女性ゾンビを抱え上げて言います。
「俺、こいつと結婚式挙げてくるわ」
アンディは半分ゾンビ化したことによってゾンビの言葉がわかるようになったらしく、女性ゾンビの夢だった結婚式を叶える代わりにスポイルの居場所を教えてもらう約束をしたそうです。
「浮気だってんなら断るが?」と問いかけられた風子は、楽しそうに笑いながら「行ってあげて」と答えました。
シェンの驚きと焦りをよそに、女性ゾンビを抱えて教会へ向かうアンディ。
そして、風子もまた、ゾンビ化していない少年の姿を見つけて、トラックを飛び出していくのでした。
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SPOIL(スポイル)
ゾンビ化していない少年――ケン(CV.小市眞琴)を追いかけて、地下シェルターのような場所へ向かった風子。
風子たちがやって来たことに気付き、逃げていくケンをさらに追いかけようとしたところ、シェンの能力によって引き止められます。
シェンは、すでにエリア内に入っている少年はまだゾンビ化していなくても呪いは受けているはずで、これ以上進んでしまえば風子たちも呪いにかかってしまうと告げました。
すると、ほかの子供たちを引き連れたケンが拳銃を持って現れ、自分たちが呪いを受けていることを明かします。
彼らが風子たちのことをスポイルの手下ではないかと疑って怯えていると知り、風子は自分の素肌を隠すとケンのもとへ駆けていき、勢いよく抱きしめました。
そんな風子の姿を見たシェンは、呆れた様子でエリア内に足を踏み入れました。
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一方その頃、アンディはウエディングドレスを着た女性ゾンビとともに教会にいました。
女性ゾンビは満足したように語り出し、教会内に集まっているゾンビたちは自分のように死にきれず苦しんでいるということ、そんな彼らを殺してあげてほしいということを伝えます。
そして、「アイツヲコロシテ」と言いながら、教会に飾られた翼の生えた像を指差しました。
その像こそ、UMA・スポイル(CV.飛田展男)が身を隠すための姿でした。
アンディが像を攻撃すると、スポイルが本性を現し、巨大な化物へと姿を変えます。
同時に教会が破壊されますが、アンディはゾンビたちに守られていました。
その状況を受けて、町中のゾンビに語りかけながら、スポイルに大きな鐘をぶつけ鳴らすアンディ。
「一発かましてえヤツはこの音まで来い!」
アンディの呼び掛けに応えるように、たくさんのゾンビが集まってくるのでした。
アニメ『アンデッドアンラック』第6話まとめ
いかがだったでしょうか。
大量のゾンビが蔓延る町でクエストをこなすべく、奮闘するアンディ、風子、シェンの三人。
目的はスポイルの「捕獲」ですが、アンディは「処分」しそうな勢いを見せています。
自身も半分ゾンビと化したことで、腐りきっていないゾンビたちと共闘していくようですが……?
また、風子とシェンが出会った子供たちの存在も気になるところ。
風子たちよりも一桁多い数字でカウントダウンが進行中の彼らは、良き証人となってくれるのでしょうか。
次回、第7話も楽しみです。