「週刊少年ジャンプ」にて連載中の戸塚慶文による人気マンガをアニメ化した『アンデッドアンラック』。
”否定者”と呼ばれる異能力者たちのバトル、数々の伏線が考察を呼ぶ壮大な物語と、怒涛の展開が人気を博し、連載開始の翌年には「次にくるマンガ大賞2020」のコミックス部門で1位を獲得した話題作です。
アンダーから円卓を取り戻すため、アンディと風子を軸にした作戦を開始したユニオン。
炎を纏うバーンの力によって次々と防壁を突破される中、ニコを中心としたラボメンバーは電磁ケーブルや大型冷却装置での足止めを試みます。
一方、バーンを止めてビリーの話を聞こうという風子に、アンディは言い放ちました。
「タチアナを泣かせた。 一発ぶん殴ろうぜ! 話はそれからだ!」と。
早速、第17話「OUTSMART」をレビューしていきます。
目次
アニメ『アンデッドアンラック』前回第16話あらすじと振り返り
アポカリプスが100個目のペナルティのかかったクエストを読み上げます。
地球上に生きる者すべてに参加権が与えられた4つのクエストは、それだけ困難なクエストであることを示していました。
その時、突如ビリーがユニオンでは神殺しは無理だと言い放ち、持っていた銃を乱射します。
そこへ、地面から炎を纏ったUMA・バーンが現れ、ビリーを乗せた円卓を持ち去ろうとしました。
ビリーはアンダー側の人間であり、バーンとともに現れたリップは「ボス」と呼んでいます。
タチアナは慕っていたビリーの変貌に涙を流し、風子はビリーを取り戻すと約束するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『アンデッドアンラック』第17話あらすじ・感想
アンダーの利害関係
バーンの運ぶ円卓に乗って脱出中のアンダー。
リップはビリーを「ボス」と呼ぶものの、会うのは初めてだったようです。
ユニオン、そしてビリーの目的でもある「神殺し」には興味がないリップとラトラは、「次」を欲しているといいます。
するとビリーは、アンダーにあるのは「利害の一致による信頼のみ」だと語り、目的が違くとも裏切りはないことを明らかにしました。
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一方、ユニオンは円卓を取り戻すため、アンディと風子を軸にした作戦を開始。
炎を纏うバーンの力によって次々と防壁を突破される中、ニコを中心としたラボメンバーは電磁ケーブルや大型冷却装置での足止めを試みます。
ニコはこれらを「捕獲に見せかけた不運の種集め」だと部下に言い聞かせて鼓舞しました。
その頃、アンディと風子はアンダーを追いかけていました。
風子は一度ビリーから話を聞こうと提案します。
ビリーとリップらでは目的が違うと気付いていたアンディは、そのうえで協力していることを疑問に思っており、確かに聞きたいことはあると返しました。
しかし、「タチアナを泣かせたこと」だけはハッキリとわかっています。
「一発ぶん殴ろうぜ! 話はそれからだ!」
アンディの言葉に、風子も頷きました。
みんなで集めた不運
ビリーのもとに追いついたアンディと風子。
アンディは風子から頬へのキスを受けた後、自ら切り離した頭部だけでバーンの腹の中へと飛び込んでいきました。
すると、アンディに降りかかる不運がバーンに向かい、仕掛けてあった電磁ケーブルの暴発が起こります。
リップとラトラは間一髪で直接喰らうことを避けますが、冷却装置が作動したことでバーンが凍り付きました。
さらに、「みんなで集めた不運」の成果である不壊の大杭が撃ち込まれ、ついにバーンは沈黙します。
下層にいる円卓メンバーはひと安心しますが、チカラはタチアナの姿がないことに気が付きます。
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タチアナの決意
アンディは言葉の通り、まずタチアナを泣かせたビリーを思い切り殴りました。
ビリーはアンデッドの能力で再生しながら、アンディの戦い方を見るに痛覚も鈍っているのではないかと思っていたが、ただ少しずつ再生するだけだと感想を述べます。
さらに、その戦闘法を構築したことを褒め、冷静に感心している様子さえ見せました。
そして、今度はアンストッパブルの能力でアンディに攻撃を仕掛け、風子と引き離します。
アンディの弱点は風子だと理解しているビリーは、続けてアンジャスティスの能力を風子に向けました。
風子の正義は生きること、つまり反対は死を意味しています。
風子は自分の意志に反して円卓から身を投げ、アンディは追いかけざるを得なくなりました。
風子の救出に向かいながら、ビリーがアンジャスティス、アンストッパブル、アンデッドと他者の否定能力を立て続けに使ったことについて考えを巡らせるアンディ。
ビリーの能力はコピーであり、円卓メンバーの否定能力はすでにコピーされていると考えます。
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アンディが落下中の風子を捕まえた頃、沈黙していたバーンが復活。
ビリーとリップ、ラトラを乗せて、再び円卓を持ち上げていきます。
ニコのラボメンバーも打つ手を失い、ジュイスがアンディと風子の無事を確認しようとしたところ、タチアナから応答がありました。
タチアナは落下してきたアンディと風子を受け止めると、二人を連れてバーンを追いかけながら、どうしてもビリーと話したいのだとジュイスに頼みます。
トップとチカラも追いかけようと準備する中、ジュイスはタチアナに問いかけました。
「お前は今もビリーのことを好いているか。 その答えで作戦を決める」と。
OUTSMART
ビリーに追いついたタチアナは、どうして裏切ったのか尋ねます。
すると、ビリーは「神が存在し理(ルール)がある限り、この世はいつだって不公平だ」と述べました。
そして、ハッキリとタチアナに「お前は関係ない」と告げ、アンジャスティスを発動します。
涙しながらも何か振り切った様子を見せたタチアナは、自らアンタッチャブルエリアを解放しました。
ユニオンの正義で動くなら攻撃は止まるはずだというビリーの考えに反して、タチアナのエリアは留まりません。
そこへ飛び込んできた風子を見て、ビリーは「やられたな」と呟きます。
「狙いはアポカリプスか」
その通り、風子はビリーと同じくタチアナの力によって押し出されたアポカリプスを捕獲し、銃口を突き付けたのです。
円卓を奪っても、アポカリプスがいなければクエストも報酬も発生しません。
アンディはアポカリプスを抱えた風子を抱きとめ、ビリーを挑発します。
その時、アポカリプスの暴言とともに、風子の脳内に大量の情報が流れ込んできました。
リップから渡された古代遺物の銃に触れた時とは明らかに違う情報量に、風子はもがき苦しみます。
一方、逃げ出そうとしたアポカリプスは、円卓メンバーであり、”不感(UNFEEL)”の否定者であるフィルに捕らえられていました。
さらに、アンディと風子は”金斗雲”でやって来たシェンによって救出されます。
そこでビリーはアンディを呼ぶと、「”アーク”は俺たちが手に入れる」「ジュイスに伝えろ。 お前に渡しはしない、とな」と言い残し、去っていきました。
……ジュイスは「みんなに大事な話がある」といい、メンバーを集合させるのでした。
アニメ『アンデッドアンラック』第17話まとめ
いかがだったでしょうか。
ユニオン総出での熾烈な戦いが続く第17話でした。
ビリーらアンダーは利害関係による信頼で結ばれており、目的は違えど、狙いは”アーク”と呼ばれる存在のようです。
アンディやシェンには馴染みのない言葉でしたが、ジュイスは冷や汗を流しているように見えました。
さらに、風子の脳内に流れ込んだ情報の断片には、ユニオンメンバーやヴィクトルの姿もあり……。
ジュイスの口から何が語られるのか、注目したいですね。
次回、第18話も楽しみです。