『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟製作、クリス・ヘムズワース主演の、『タイラー・レイク -命の奪還-』。
2020年4月24日から全世界で配信が始まりました。
- 演技に深みが増したクリス・ヘムズワースの新たな魅力を感じられる作品
- 想像を絶するアクションとカメラワークに注目
激化するインドとバングラデシュの麻薬組織の対立により誘拐されたインド麻薬王の息子を奪還するため、孤独な傭兵が立ち上がります。
マルコヤマモト
目次
『タイラー・レイク -命の奪還-』作品情報
作品名 | タイラー・レイク -命の奪還- |
配信開始日 | 2020年4月24日 |
上映時間 | 117分 |
監督 | サム・ハーグレイブ |
脚本 | ジョー・ルッソ |
出演者 | クリス・ヘムズワース ルドラクシャ・ジェイスワル パンカジ・トリパティ デヴィッド・ハーバー ゴルシフテ・ファラハニ ランディープ・フーダー |
音楽 | ヘンリー・ジャックマン アレックス・ベルチャー |
【ネタバレ】『タイラー・レイク -命の奪還-』あらすじ
インドの麻薬王の息子が誘拐!タイラー・レイク、ダッカへ
裏社会の傭兵であるタイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)。
傭兵仲間のニック(ゴルシフテ・ファラハニ)から収監中のインドの麻薬王の同名の息子・オヴィ・マハジャン(ルドラクシャ・ジェイスワル)を救出するチームへの誘いを受け、バングラデシュの首都ダッカへ向かいました。
ダッカにて敵陣に潜入し難なくオヴィを救出したタイラーでしたが、チームに資金は支払われず、オヴィが奪われたという情報はすぐに敵対するバングラデシュの麻薬王・アミールの耳に入ります。
アミールは子どもたちにも容赦ない男でしたが、ファラドという機転の効く少年を気に入り部下に招き入れました。
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タイラーはオヴィとともに車で移動した後、船で川を下りヘリで救出される予定でしたが、彼らの行く手にはすでにアミールの手がかかった警察が配備されていたのです。
さらにはオヴィの父親の手下・サジュ(ランティープ・フーダー)という男も自分の家族を人質に取られ、オヴィ奪還のために2人に迫っていました。
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オヴィとレイクは麻薬組織&警察に追われる身に
自分たち以外の人物が全員敵になったダッカで、アミールの部下ファラド率いる少年団に襲われたタイラーとオヴィは間一髪で下水道に逃げ込みます。
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アミールはダッカ中を封鎖し、「ダッカにある全ての銃でタイラーを狙え」と命令しました。
少年を捨てて逃げるべきだというニックに従わず、タイラーはダッカに住む旧友のギャスパー(デヴィッド・ハーバー)に保護され匿われます。
しかし、ギャスパーはアミールと通じており「オヴィを殺して金をもらおう」とタイラーを誘惑したのです。
オヴィを殺そうとするギャスパーとタイラーは戦いのすえ、ギャスパーは銃を手にしたオヴィに射殺されます。
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タイラーはオヴィの観察役でもあるサジュに連絡を取り、オヴィを逃がすために協力してもらうことにします。
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橋の上での銃撃戦…衝撃のラスト!
ニックたち傭兵チームの援護のもとタイラーが警察を揺動し、チームが迎えに来る橋までサジュがオヴィを送り届けるという作戦が敢行されようとしていました。
しかし、ダッカの街中に配備された警察が、オヴィとタイラーの行方を追います。
サジュとオヴィはうまく橋に配備された警官を出し抜いたように見えましたが、1人の警官に気づかれてしまったことでサジュが戦いを始めました。
オヴィはサジュに言われたとおり、バスの中に隠れます。
アミールは橋に軍を追加配備しますが、ニック率いる傭兵チームが到着し、ロケット・ランチャーで軍のヘリを撃ち落としました。
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しかし、アミールが配置したスナイパーにより傭兵チームの仲間やサジュまでもが銃弾に倒れますが、ニックがスナイパーを返り討ち!
そこに街中の警官を経った1人で一掃したタイラーが、ボロボロの姿で橋に現れます。
橋の上にオヴィ救出のヘリが到着しますが、まだ警官がタイラーを狙います。
オヴィはタイラーに言われたとおりヘリに向かって全力疾走し、無事ニックに保護されます。
タイラーもヘリへ向かおうと立ち上がりましたが、アミールの部下の少年・ファラドに首を撃たれ、ダッカの橋から川へ転落します…。
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8ヶ月後、潜入したニックがアミールを銃殺、オヴィは再び学校へ通えるようになりました。
オヴィはタイラーに似た外国人の姿を見かけるのですが、それがタイラーかどうかは描かれずに物語は終わります。
【ネタバレ】『タイラー・レイク -命の奪還-』感想:命がけの映画製作に唸る!
クリヘムの命をかけた肉弾戦&気になるラストについて
MCUで無敵の雷神ソーを演じてきたクリヘムこと、クリス・ヘムズワースが挑む生身の肉弾戦を描いた『タイラー・レイク -命の奪還-』。
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戦闘シーンも、クリヘムの長身・リーチを活かしたパンチや技が華麗にキマり、より華やかかつ迫力満点の演出に仕上がっています。
タイラーのキャラクターの掘り下げとしては、過去のトラウマを抱えた傭兵というまぁまぁありがちな設定であることは否めません。
しかし、あの短時間で得るオヴィからの絶大な信頼感、タイラーの強さの安心感で物語をラストまでぐいぐいと引っ張っていきます。
オヴィを亡くなった自分の息子に重ね合わせてしまい、息子の死から逃げていた罪の意識から、オヴィへの愛情がより深くなったからこそ、橋でのバトル後のまさかの展開に悲しさが増すのです。
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ふわっとした感じでタイラーらしき外国人を映すことで、「タイラーが生きているのか、死んだのか」視聴者に選択肢を与える良いエンディングでした。
スタッフの命がけの撮影方法に唸る…!
『タイラー・レイク -命の奪還-』では、度肝を抜かれるカメラワークや撮影方法も話題になりました。
Quite happy to let the completely insane experts handle this particular shot! Our stunt team risked their lives and pushed their bodies to get some of these shots, and it’s truly incredible to see. The movie wouldn’t have been possible without these guys 🙏💪👍 pic.twitter.com/E79rnkXm1T
— Chris Hemsworth (@chrishemsworth) April 18, 2020
クリス・ヘムズワース自身のツイートで、今作に関わったスタントチームへの感謝を述べています。
上記のツイートとともに載せられている映像は、タイラーとサジュが攻防の末、アパートのような建物からトラック経由で落下するシーン。
カメラマンもワイヤーを取り付け、2人の落下に合わせて撮影を行うことで、超躍動感のあるリアルな映像を撮ることができました。
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こちらが公開されたアクションシーンのメイキング動画です。
監督自身が『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』に登場するマックスのように、車のボンネットにくくりつけられての撮影が行われました。
監督のサム・ハーグレイブはスタント・スタントコーディネーター出身の映画監督ということで、彼だからこそクレイジーな大迫力の映像を撮ることができたと言っても良いでしょう!
撮影中に死者が出なかっただけで奇跡なんじゃないでしょうか…とも思わせてくれる、全てにおいて度肝を抜かれるアクションです。
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SNSでのみんなの感想・評判
Netflixで『タイラーレイク〜命の奪還〜』を観ました。
傭兵クリヘムがインド中を敵に回し子連れ狼と化す‼︎
ナイフバトル、CQB、怒涛のM4カービン捌き…カミナリ様を辞めたヤサグレクリヘムのタクティカル仕草に痺れる地獄の限界1人サバゲー映画ですよ。
カジュアルに人が轢かれる映画に駄作はない! pic.twitter.com/oPyAn7FXrf— “DIE”suke (@eroerorocknroll) April 25, 2020
タイラーレイク、期待値を超えるというより想像以上にハードで超本格的なアクションが展開されるから、過去のクリヘム出演作から考えるとアクションのレベルが違い過ぎて不意を突かれる。Netflixで配信中の作品中だと間違いなく最強クラスだと思う。 pic.twitter.com/IKG59wuZQd
— ITO (@stsk3) April 25, 2020
『#タイラーレイク/#Extraction 』
シューティングスタンスを使い分け、寡黙に且つ冷静に2発で敵を葬る様は宛らジョン・ウィック。手持ちカメラで撮影された擬似ワンカットの戦闘シーンは臨場感があり、リアリティを追求した作風と見事に相応する。ヘリをロケランで吹き飛ばす景気の良さには心躍る。 pic.twitter.com/oj4iEZJceG— K. (@alberorius1123) April 26, 2020
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武器や戦闘方法について、詳しく分析している方もいました。
1度目で物語を楽しみ、2度目でカメラワークをじっくり観察、3度目でクリヘムを愛でると、『タイラー・レイク -命の奪還-』は最低でも3度楽しめる映画です!
『タイラー・レイク -命の奪還-』まとめ:クリヘムの新たな魅力たっぷりな映画
SF/ファンタジー系の
役柄を演じることも多かった#クリス・ヘムズワース だが
この映画でかつてない程の
ガチンコアクションに挑戦👊さらに“心の傷”を抱えた
ダークな #タイラーレイク という
キャラクターは演技面でも新境地…クリヘムはさらなる進化を遂げた⚡#タイラー・レイクがアツい pic.twitter.com/cKXyQDaMxO
— Netflix Japan (@NetflixJP) April 26, 2020
マルコヤマモト
- 『マイティ・ソー』だけじゃない、クリス・ヘムズワースの新しい魅力が炸裂
- 迫力満点のアクションシーンやカメラワークから目が離せない
- シンプルな物語だが想像力が掻き立てられるエンディングはルッソ兄弟の為せる技
クリヘム自身も、今作は骨が折れるほど疲れたがやりがいと達成感を感じたということと、今作に関わることができたことに誇りを持っているとツイートしています!
Making this film was one of the most exhausting but rewarding experiences I’ve ever had. We set out to make the most insane, intense action film and I’m beyond proud of what we’ve achieved. Thankful to everyone involved in making this film possible. It’s out tomorrow on @netflix! pic.twitter.com/P6mxaymhdr
— Chris Hemsworth (@chrishemsworth) April 23, 2020
ハンマーがなくても雷様じゃなくても、クリヘムの魅力が溢れ出しすぎている作品!
ジョー・ルッソ脚本でドラマ性もあり、なおかついかつい”漢”のアクションを見たい方にもおすすめです。
製作に莫大な資金が投じられているNetflixオリジナルだけある、大迫力のアクション映画でした。
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