秋久(Q・髙橋海人)を行きつけの料亭に連れて行った牧野(三浦貴大)は、死んでいく渋谷を変えるために「お前と組みたい」と言ってきました。「お前なら主役になれる」と語る牧野はかつて出会った頃の翔(中川大志)と重なりました。
秋久はセイラを守るために牧野に勝負を持ちかけます。そのことが渋谷に大騒動を起こすきっかけとなり・・・。
目次
ドラマ『95(キュウゴー)』 前回振り返り
牧野と援交をしていたことで牧野(三浦貴大)に脅されていたセイラ(松本穂香)のために牧野をつぶすと決意した翔(中川大志)。セイラは翔の気持ちに応えることを躊躇しますが、翔の「俺を信じろ」という言葉で翔と一緒にいることを決めました。
Qは問題を解決すべくツテを辿って1人牧野に会いに行きます。すると牧野は拳銃を取り出し「やるべきことをやるんだよ」と、Qを睨みつけるのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『95(キュウゴー)』第9話のあらすじと振り返り
死んでいく渋谷
「やるべきことをやるんだよ、Q」
秋久(Q・髙橋海人)の前に拳銃を置いた牧野(三浦貴大)はQを睨みつけます。
Qが何も言わずにいると、牧野は拳銃を持ち銃口をQに向けました。
驚いて縮こまっているQを「冗談だよ」と笑い飛ばした牧野は、Qを行きつけの料亭に連れて行きました。
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牧野は酒を飲みながら、「この街はこの先一気に死んでいく」とつぶやきました。
外からどんどん人が流れ込んできて、センター街を練り歩くようになる。牧野はそれが一番許せないのだと語ります。
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「お前らは鈍感なんだよ」
牧野が首を突っ込む理由はそこにあります。もう一つの理由は、もちろん金です。
牧野は自分から行動し、成功するやつと手を組みたいと言います。そして再び拳銃を出し、「今度はマジだ。俺と組め」とQを誘ってきました。
「お前なら出来る。渋谷の主役になれる」
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「邪魔する奴は全部ぶち壊す」牧野のそんな物言いが、翔と重なりQは思わず笑ってしまいました。
「俺と勝負してくれませんか」
Qは拳銃の何倍も何百倍も大きな花火を打ち上げると宣言しました。
牧野は「意味のないことはするな」と笑いますが、Qは本気です。
もし花火大会が成功したら、セイラのことは忘れて写真もネガも返して欲しいと条件をつきつけ、Qは隠し持っていたテープレコーダーを牧野に見せます。
「もし断るなら牧野さんがビビって逃げたと言いふらします」
牧野は今時のガキに何が出来るのか見せてもらうと面白がって勝負に乗ることにしました。
「失敗したらお前は俺のものだ」
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バラまかれた秘密
喫茶店『メケメケ』のオーナーは萌香(桜井ユキ)が翔(中川大志)の子供だと知って涙を堪えきれませんでした。
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店を出た後も萌香が「もう少し話を聞かせて欲しい」というので、秋久(安田顕)は歩き出しました。
本当は萌香にはこの先のことは聞かせたくないと思っていますが、萌香は母親の日記でなんとなく察しているようです。
Qと牧野の面談からしばらくして、セイラ(松本穂香)の写真が学校内にバラまかれました。
ドヨン(関口メンディー)やレオ(犬飼貴丈)らがそれを必死で回収します。
翔は写真を持って立ち尽くしています。
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写真は、翔の家にも送られてきていました。
セイラと向かい合った翔の母親(斉藤由貴)は、今年の年末は静かだと思っていたけれど、あまり良い年ではなかったとため息をつきます。
その時、翔が息を切らして帰ってきました。
翔は退学するというセイラを必死で止め、「これからのことは一緒に考えよう」と訴えますが、セイラは翔を見ようとしません。
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「セイラにはもうここに来る前におろしてきてもらいました」
母親の無情な宣告に、絶句する翔。
セイラは翔の母親に向かって、これまで世話になった礼を言い、こうなってしまった以上は街を出ると言いました。
母親は「二度とこの家の敷居をまたがせることはない」と言いながらも、「好きなように生きなさい」と語りかけます。
「何をするにも自由なの。」
過去も周りの顔色も生易しい男たちのことも一切気にせずに、図太く自分のためだけに生きろと言って、母親は大金の入ったバッグをセイラに渡しました。
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萌香と出会い、大人になった今ならわかると秋久は言います。
あの2人は共犯だったと。2人の母親が命を守るために打った芝居と金だったのです。
セイラと金
セイラは何故援交をしたのか、Qにはわかりませんでした。
ドヨンによれば、「生活のためだった」とのことです。
翔はセイラの父親が亡くなったことで保険金が入り、セイラは渋谷に戻って来たと話していましたが、実は保険金は入っていなかったのです。
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恐らく、セイラは翔に自分が不幸だと思われなくなくて嘘をついたのだろうとドヨンは言います。
父親の死後、関東周辺を転々としていた中学時代にセイラは牧野と出会います。
セイラの母親はセイラをだしに鈴木家から金を借りようとしました。しかし金は借りられず、セイラはその時に渋谷で知り合った牧野から月々のお手当をもらうようになります。
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セイラが年内は渋谷にいると知ったQは以前約束した花火は絶対に見ろと言うつもりでした。そして元気のない翔に「俺たちの勝負はまだ終わってないぞ」と励まします。
秋久は、萌香をあの時の屋上に連れて行きました。
「ここからみんなで最後の花火を見るはずでした」
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1995年 大晦日
大晦日の夜、Qは自分の母親に「もう少しだけこの世界を味わわせて欲しい」と頭を下げ、出かけていきました。
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花火の準備を着々と進める中、小屋にいたQは栗田(井上瑞稀)から「命に関わる問題がある」と呼び出されます。
Qが翔と一緒に呼び出された場所に行くと、誰もいません。
栗田を待つ間、年明けに渋谷を出ていくセイラを止められず、「何も出来ない」と落ち込む翔に、Qは「いつか会いに行こう」と励まします。
もし皆がバラバラになっていても、その時は自分が皆を集める。そしてカッコいい大人になったところをセイラに証明して見せようと言うと、翔は「お前本当にQちゃん?」と目を見張りました。
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その時栗田が現れ、翔の顔を見るなり「うわ、マジか」とつぶやきました。
実は、翔たちは別の場所で暴走族に襲撃される予定だったのです。栗田は世話になっているQだけは助けようと、Qを呼び出したのです。
「あいつらが危ない!」
Qたちは急いで仲間たちがいる場所へ向かいます。
その頃仲間たちはまさに暴走族に襲われているところでした。
翔がレオに電話をすると、代わりに応答した暴走族から場所を指定されます。
花火の打ち上げ担当の新城(渡邊圭祐)は異変を感じながらも、エリと共に打ち上げの準備を進めています。
次の予定地に行く途中、エリは路上でカナを見つけ新城と別れました。
指定された場所にQと翔が到着すると、仲間たちは縛られていました。
その時、渋谷の空に花火が一発打ちあがりました。
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それを合図に、大乱闘が始まります。
一方、牧野に与えられたドラッグを打ち興奮状態になった宝来(鈴木仁)は、牧野に「天下取って来い」と渡された拳銃を持って、屋上に向かって階段を上がっていました。
ドラマ『95(キュウゴー)』 第9話 感想&まとめ
とうとう全面戦争に突入してしまいましたね。牧野は子供相手にも全く手を緩めません。簡単に約束を破る卑劣オブ卑劣男です。
その卑劣男・牧野に取り込まれてしまった宝来のことが心配ですね・・・。
花火は一つも上げられなかったのかと思いましたが、一発は上げられたので驚きました。
シンジョッチは男の中の男ですね!
Qや翔、チームの運命はどうなるのでしょうか?次回は最終回です!