ドラマ『95(キュウゴー)』 第4話 仲間と同じだけ背負う罪。

95(キュウゴー)

出典:U-NEXT 95(キュウゴー)

人気雑誌『ストフリ』で活躍する江戸橋学園の宝来(鈴木仁)と家で飲むことになった秋久(Q・髙橋海人)。ストフリの宝来が家に来たことで舞い上がった姉の淳子(桜井日奈子)の部屋に宝来は無理やり押し入ります。その時Qは何もできず・・・。

その日以来1人で悩みを抱えることになりました。Qの様子がおかしいと心配したドヨン(関口メンディー)が事情を聞き、翔(中川大志)たちはQのために反撃に出ます。

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ドラマ『95(キュウゴー)』 前回振り返り

カリスマ的人気の雑誌『ストフリ』に撮影に参加することになった秋久(Q・髙橋海人)。撮影終了後、秋久はチームに入ると決意。その後セイラ(松本穂香)とともに翔の豪邸に招待された秋久は、セイラの暗い過去を聞きます。

ある日Qはストフリの常連・宝来(鈴木仁)と出くわし、半ば無理やり家に上げることになりました。その夜、宝来のファンだったQの姉は宝来に蹂躙されますが、Qはそれを見て見ぬふりをしてしまったのでした。

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【ネタバレあり】ドラマ『95(キュウゴー)』第4話のあらすじと振り返り

Qの失敗

両親が帰らない夜、秋久(Q・髙橋海人)は偶然会った江戸橋学園の宝来(鈴木仁)の提案で半ば無理やり家で飲むことになりました。
家には姉の淳子(桜井日奈子)1人。ストフリの愛読者である彼女は、宝来が目の前にいるので呆然と立ち尽くしてしまいます。

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そしてすっぴんであることに気がつき、急いで身支度を始めます。

しばらくはQの部屋で飲んでいましたが、間もなく宝来は「暇だ」と言い出し、淳子に興味を持ち始めます。
Qは「仲が良くないから」となるべく接触を避けようとしますが、宝来はお構いないしに隣にある淳子の部屋に行ってしまいました。

Qは止めようとしますが、宝来に「指図すんな」と言われ、引っ込んでしまいました。
宝来は淳子が自分のファンだと気がつき、「本物はどう?」などと言いながらドアを閉めてしまいました。

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あーあー・・・。

しばらくして、姉の部屋から「ダメだって!」「弟に聞こえちゃうから」という声が聞こえてきます。
Qは急いでヘッドフォンをして音楽を聴き始めました。

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隣の部屋の声が聞こえないように、ボリュームを上げます。

その後間もなく宝来は帰っていきました。
姉の様子が気になるQでしたが、なんと声をかけたら良いのかわからずまた引っ込んでしまいました。
翌朝も隣で朝食を摂る姉を見ても、様子を伺い知ることは出来ませんでした。

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ちなみに、一つ年上で特に優秀でもない淳子は、両親から見放されています。弟ばかり可愛がられて、少し気の毒な身の上です。

違う世界

その日の朝、オウム真理教の教祖・麻原彰晃が逮捕されました。
Qが登校すると、学内の状況は一変していました。皆、ストフリに出たQたちを見てキャーキャー騒いでいます。

これまで目もくれられなかったQが、今や時代をときめくスターとなっています。
その状況と今の自分の心境のギャップに耐えられなくなったQは、学校を飛び出していきました。

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その様子を翔(中川大志)とドヨン(関口メンディー)が心配そうに見ています。

学校を飛び出したQは、その時初めて煙草を買いました。
一口吸ったところで、Qは栗田(井上瑞稀)という1年生に声をかけられます。
栗田はQたちのチームに憧れていて、チームに加入したいと言います。
「決めるのは僕じゃない」とQが答えると、栗田はなんとか翔とつなげて欲しいと言ってきました。

「だったら自分でどうにかしたらいいだろ! 勝手に期待するな!」

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Qの心は乱れています。

Qは最近見つけて自分だけの秘密の場所にしている雑居ビルの屋上に向かいます。
煙草を吸っていると、自分が情けなくて涙が出てきました。
そこで、ポケベルが鳴ります。ドヨンからでした。

「ホシハスキカ」

ドヨンは、Qを渋谷のプラネタリウムに連れて行きました。
今年の1月まで祖父と神戸にいたというドヨンは、いまだに渋谷に慣れないと話してくれました。

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95年1月まで神戸にいたということは・・・被災したということですね。

幸い祖父も自分も無事でしたが、当時住んでいた地域でも大規模停電が起き夜になるとあたりは真っ暗になったといいます。
その時ドヨンは神戸で満点の星空を見ました。そしてそれ以来空を見られなくなったというドヨン。プラネタリウムに行くのは「リハビリだ」と言います。

震災を経験したドヨンは、“世界の終わり”を明確にイメージ出来ると言います。
そして、その経験によって1人では生きていけないことを痛感しています。

プラネタリウムで星を見て、Qはこれまで星を見るということをしてこなかったので、新鮮な気持ちがしました。

「これからは星を見てみることにするよ。ありがとう」

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ドヨンは、Qと一番感性が近そうですね。

同じ罪を背負え

Qは、あの夜のことをドヨンに打ち明けました。
何も出来なかったどころか、見て見ぬふりをした自分にチームにいる資格はないと話すと、ドヨンは淳子のことよりも何よりも、Qが傷ついているかどうかということを気にしていました。

Qは宝来はもちろん、彼に簡単にやられて平気な顔をしている姉を憎んでいると答えます。
一番憎いのは、見て見ぬふりをした自分です。

「そうやって自分を責めてずっと傷をえぐり続けるのか?」

ドヨンが尋ねると、Qは「そんなのは嫌だ」と答えました。ドヨンは「わかった」とだけ言いました。

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ちょっと嫌な予感が・・・。

数日後、Qがバイト中に「コヤ。スグニコイ」とポケベルで呼ばれます。
急いで“小屋”に行くと、宝来とその連れが翔たちに捕まっていました。

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連れの方は星学の生徒に無理やりパー券を売りつけた罪で翔にボコボコにされています。

翔やレオ(犬飼貴丈)らは、「仲間を傷つけた罰」を与えているといいます。
目の前で繰り広げられる暴力の前に立ち尽くすQ。するとドヨンが近づいて来てQの耳元で叫びます。

「目をそらすな!共犯だ!」

仲間が傷つけられたら全力で潰す。皆で同じだけ罪を背負い、傷ついた分と同じだけ傷つける。

「Q、逃げるな。それがチームだ」

Q、戦え。

相手は既に戦意を失い、ただただ謝っています。
それでも殴ろうとする翔をドヨンとマルコ(細田佳央太)が止めると、レオは「まだまだ足りない」と煽るので、ドヨンとレオが揉め始めてしまいました。

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可愛い顔をしている軟派なレオですが、実はヤクザの息子です。

「Qはもう気が済んだだろ?」

事を収めようとしたマルコがQに尋ねると、翔は「Qちゃんの気はまだ済んでない」と代弁しました。

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何故なら、宝来はまだ無傷だからです。翔はQのために宝来を取っておいたのです。

「牧野さんに言うからな!」と吠えている宝来に対し、翔は「一回だけチャンスをやる」と言います。

「あいつと戦え。お前が勝ったらこれ以上は何もしない」

翔は、Qと宝来では背負っているものが違うと、Qのことを信じていました。
はじめは戸惑っていたQでしたが、やるまではこれは終わらないし、何より宝来を憎んでいます。

Qは思い切って宝来に飛びかかりました。

「Q、終わりだ。お前の勝ちだ」

気がつけば、Qは宝来に馬乗りになり、彼をとめどもなく殴りつけていました。
翔は、宝来をQに謝らせました。

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一応、この件はこれで一件落着です。

秘密の場所

小屋を出た翔たちは、メケメケで打ち上げをしようと盛り上がっていました。
思うところがあったQは「煙草を買いに行く」と言ってその和から外れます。
そして、1人で秘密の屋上へ向かいました。

そこには先客・セイラ(松本穂香)が本を読んでいました。

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お互い、この屋上を自分だけの秘密の場所と思っていたのです。

いつか、セイラは世界の終わりが来た時に「ホントに死ねるのかな」と言いました。
そのことをずっと考えていたQは、それから色々とあって世界は終わらないのかもしれないと考えるようになりました。
もし世界が終わっても、Qは仲間と一緒に生き残るつもりです。

「だからセイラも死なないでよ。生きろって。」

Qが「一緒にカッコイイ大人になろう」とセイラに伝えると、セイラは冷静な顔で「何があったの?」と尋ねてきました。
Qがそれに答えずにいると、セイラは言うと翔に怒られるのだろうと思いました。

「あいつは俺のためならなんでもやってくれるやつだよ」

Qの言葉を聞いたセイラは、Qをじっと見つめて言います。

「そっか。君、洗脳されたんだね。」

moyoko

グサッと来ますね、これは(笑)

2024年。
秋久(安田顕)が萌香(桜井ユキ)に「これは本当に取材なのか?」と尋ねると、萌香は取材と嘘をついていたことを認めました。
本当は、岸セイラについて調べていると打ち明けた萌香。

「君は誰だ?セイラの何なんだ?」

「あの人の娘です。」

ドラマ『95(キュウゴー)』 第4話 感想&まとめ

やはり記者の萌香さんはセイラの関係者でした。

娘ですと言いますが、彼女は30代前半のはず。95年当時17才だったセイラとは辻褄が合いませんが、まさか渋谷に戻ってくるまでの間に何かあったのでしょうか?

そして、今回はチームの強みと裏腹に、怖さも感じました。男の子であるQはどんどん深みにはまっているような気がします。

今回の件がそのまま終わるとは思えません。どんな展開が待っているのか・・・ハラハラドキドキします!

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