ドラマ『95(キュウゴー)』 第1話 世界の終わりの始まり。冴えない高校生の生活が一変!

95(キュウゴー)

出典:U-NEXT 95(キュウゴー)

「音楽産業の30年」について取材を受けていた広重秋久(安田顕)は、質問を受ける中でずっと見ないフリをしてきた29年前の出来事と向き合うことになります。

1995年3月20日地下鉄サリン事件が起き、優等生だけど冴えない高校生活を送っていた秋久(高橋海人)は、人は簡単に死ぬということに衝撃を受けます。

何とも言いようのない思いを抱えている秋久に、これまで話したことのなかった同級生・翔太郎(中川大志)から声をかけられたことで、秋久の生活は一変します。

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ドラマ『95(キュウゴー)』 見どころ

今作はテレビ東京開局60周年連続ドラマとして制作され、King & Princeの髙橋海人さんがテレ東初出演&初主演という記念すべき作品となっています。

その他中川大志さん、細田佳央太さん、犬飼貴丈さん、関口メンディーさんなど今をときめく若手俳優が周りを固めています。

原作は早見和真氏の同名小説。大人の作った社会の仕組みに抗い、大切なものを守りながら1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱き青春群像劇です。

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【ネタバレあり】ドラマ『95(キュウゴー)』第1話のあらすじと振り返り

2024年

広重秋久(安田顕)は、「音楽産業の30年」という取材を受けるため、渋谷に降り立ちます。
指定された『メケメケ』という喫茶店の看板を見て、「マジか・・・」とつぶやく秋久。

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知っているお店なんですかね?

ライターの新村萌香(桜井ユキ)は、取材の中で面白いものを見つけたと『東京ストリートフリッパー』という雑誌を広げます。

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秋久の顔色が変わります。

「この真ん中にいるの、広重さんですよね?」

見開きのページで高校生が並ぶその中心に、バスケットボールを持ち“新メンバー・Q(キュー)”と紹介されている秋久の姿が。
これは、秋久が90年代の渋谷のストリートカルチャーの中心にいた証拠です。

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つまり、秋久は当時で言うスーパー高校生、プレミアム高校生だったわけです。

90年代の渋谷は日本の音楽史を語る上で欠かせないテーマです。
そして、その時代の最先端にいた人物が目の前にいる・・・。
萌香は目を輝かせて、当時のことを聞きたいと言いました。しかし、秋久はあまり良い顔をしませんでした。

「じゃあ、お友達のことだけでも!」

秋久は当時の仲間のことを思い返していました。でも、あの頃のことをあまり話す気にはなれませんでした。
何故なら、29年間目を背けてきたからです。

するとその時、喫茶店のオーナーが秋久に声をかけてきました。
オーナーは「良かったら、ロフト使えよ」と言ってくれましたが、秋久はロフトに上がる気になれず、それを断りました。

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ロフトが当時のたまり場だったみたいですね。

「知ってますか?世界の終わり」

萌香はバンドのことを言っているのかと思いましたが、違いました。

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ジェネレーションギャップ!

「終わるはずだったんですよ、世界は1999年で」

秋久は世界の終わりを信じてがむしゃらに走っていた頃のことをポツポツと話し始めました。

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名門私立高校「星城学院」の1年生の終了式に出るため、秋久(髙橋海人)が朝食を取っていると、そのボサボサの髪の毛を見た姉があきれた様子で「あんた、一生そのままでいるつもり?」と言ってきました。

成績優秀で、父親に言われるがまま勉強してきた秋久は姉の小言から逃れるために食事の途中で家を出ます。

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ここで、実際の地下鉄サリン事件の映像が流れます。

学校に着くと、「丸の内線が爆発した」と騒ぎになっています。地下鉄でテロが起きたようなのです。
今朝父親が丸の内線を使うと聞いていた秋久は慌てて学校の公衆電話に向かうと、電話の前には長蛇の列が出来ていました。

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当時はまだポケベル時代で、高校生が携帯電話を持てるようになるのはもう少し後のことです。

「死ぬんだな。普通に。」

そうつぶやく声が聞こえたので振り向くと、ある男子生徒(中川大志)と目が合いました。

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この出会いが秋久の運命を変えることに・・・。

幸い、秋久の家族は全員無事でしたが、秋久は前代未聞のテロ事件で人が簡単に死ぬ事実を目の当たりにし、衝撃を受けていました。

その日の放課後、道玄坂では女子高生が援助交際をし、自分はチーマーにカツアゲされ無理やりパー券(パーティー券)を買わされました。
人があんなに死んでいるのに、渋谷はいつものように動いていて、自分はダサいことこの上ない。
秋久が呆然としていると、1人の女子高生(松本穂香)が声をかけてきました。
バツが悪い秋久は、何も答えずその場から逃げ去りました。

世界が終わった後

秋久は家には帰らず、渋谷から歩いて霞ヶ関駅に向かっていました。
朝、姉に言われた「一生そのままでいくのか」という言葉がずっと引っかかっていたからです。

世界は勝手に回っていて、お前は関係ない。なんとなくそう言われたような気がして、モヤモヤした秋久。
不謹慎とは思いながらも、テロの現場をこの目で見てみよう、花の一つでも添えれば何かわかるかもしれないと思い、霞が関駅へ。

しかし、当然ながら現場は駅の入り口にさえ近寄れませんでした。

「どうせなら現場のど真ん中が見たかったよな」

そう声をかけてきたのは、昼間に目が合った男子生徒・翔太郎です。

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2人は同級生ですが、話したことはありませんでした。

翔太郎は、煙草を吸いながら秋久が『ノストラダムスの大予言』という本をよく読んでいるのを見ていて、気になっていたと話します。

「世界は終わると思う?」

「終わっていいと思う?」

「じゃあ、終わった後は?」

翔太郎からの意外な問いに、思わず絶句してしまった秋久。
世界は終わるのだから、「終わった後」などあろうはずがありません。
しかし、翔太郎は「俺は生き残るよ、絶対」と断言します。

「終わった後の世界が見たいから」

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秋久にとって、初めて聞く意見でした。

歩道橋の向こうには、翔太郎の運転手と車が控えていました。
翔太郎は乗っていけと言いますが、秋久は断ります。
翔太郎が車に乗った直後、警察が秋久を追いかけてきました。秋久は、必死でそれを振り切りました。

世界の終わりの始まり

あと4年で世界は終わる。その頃の自分は21歳になっています。モタモタしている場合ではないと気ばかり焦ってしまっている秋久。
そんな秋久の元に中学からの同級生・マルコ(細田佳央太)から電話がかかってきました。

「お前に会いたいって奴がいるんだよ」

秋久が戸惑っていると、電話の声が変わりました。

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翔太郎です。

「ビビってるうちに色んなものが終わるから。覚悟決めろよな、Qちゃん!」

秋久は取るものもとりあえず、指定された渋谷のメケメケへ向かいます。

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2024年のメケメケでは、小沢健二の「愛し愛されて生きるのさ」が流れてきました。

ロフトに上がると、数人の高校生たちが待ち構えていました。

「秘密基地へようこそ!」

秋久は、翔太郎と3度目の対面を果たします。
そこで秋久は中学時代からのあだ名『Q(キュー)』と呼ばれることになりました。

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『久』の字の音読みですね。ちなみに、翔太郎は「ショウ」です。

ショウがQをここに呼んだのは、「5人目の仲間を探している」からでした。
そのチームに入って欲しいとショウは言います。

「世界が終わる前にやるべきことをやるんだよ」

昨日のQの行動を見て、ショウはQが時代の変わり目に気がついていると思いました。
自分たちがやるべきことは“時代の先端に立つこと”だとショウは言います。

ダサいものや自分たちを邪魔するものは全てぶち壊し、“カッコイイ大人”になるために死ぬ気で行動する。かと言って、オウム真理教のように宗教を作るつもりはありません。

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突然のことに、理解がついていかないQ。

「その前に、人が死んでるんですけど!」

Qはこれまでにない程大きな声で言いました。

「まず悲しもうよ。関係ないことにすんなって!」

ショウは黙って話を聞いています。
Qは続けて、自分は生き残ろうなんて思っていない、全部壊すなんていうことも迷惑だし、ショウの言っていることは理解が出来ないと訴えました。

そんなQに、ショウは「ぼんやりと死んで満足なんだな?」と言いました。
そして、自分とQのどちらが正しいか、勝負をして決めようと持ちかけます。

「言ったろ?覚悟を決めろって」

ドラマ『95(キュウゴー)』 第1話 感想&まとめ

今作はテレ東開局60周年を掲げた作品だけあって、出演者も内容もかなりの気合を感じます。

1995年は1月に阪神淡路大震災が起き、3月に地下鉄サリン事件が起きるというある意味1999年よりも終末感漂う年でした。40代はこの時期を10代で過ごしているので、BGMや当時の映像にエモさを感じることでしょう。

前クールでは徹底的に好青年だった中川大志さんは、打って変わってお金持ちのダークヒーロー的な立ち位置なので、その対比にも注目です!

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