『2人のローマ教皇』あらすじ・感想!教皇退位の実話から着想を得た新しいコメディ【ネタバレなし】

映画『2人のローマ教皇』あらすじ・感想!教皇退位の実話から着想を得た新しいコメディー映画【ネタバレなし】

出典:Netflix公式YouTube

2013年、当時ローマ教皇だったベネディクト16世と、その座を継ぐことになったベルゴリオ枢機卿の対話が行われました。

その対話から着想を得て作られたのがNetflix制作の映画作品『2人のローマ教皇』。

現在、アカデミー賞で複数部門にノミネートされている話題作です。

ポイント
  • 実話から生まれたストーリー
  • 難しい問題をコメディチックに描く
  • 主演の二人がご本人にそっくり!

それではさっそく映画『2人のローマ教皇』をネタバレなしでご紹介していきます。

『2人のローマ教皇』作品情報

作品名 2人のローマ教皇
公開日 2019年12月13日
上映時間 125分
監督 フェルナンド・メイレレス
脚本 アンソニー・マクカーテン
出演者 ジョナサン・プライス
アンソニー・ホプキンス
フアン・ミヌヒン
音楽 ブライス・デスナー

『2人のローマ教皇』あらすじと感想【ネタバレなし】


深刻な問題をコメディーに昇華したストーリー

2012年、ローマ教皇のベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)は教会の権威を守ろうと躍起になっていました。

当時のローマ・カトリック教会は、聖職者が子供に対して性的虐待をしていたという事実が明らかになり、世間から厳しい批判を受けていたからです。

その頃、ある枢機卿は自身の立場から辞任しようとしていました。

彼の名前はベルゴリオ(ジョナサン・プライス)。

南米で活動している聖職者です。

ベルゴリオ枢機卿はローマに呼ばれ、ベネディクト教皇と対話をすることになります。

教会として謝罪することや罪を犯した聖職者への処分措置に乗り気じゃないベネディクト教皇に対して、ベルゴリオ枢機卿は厳しい処分を求めています。

2人の意見は対立しますが、その裏にはそれぞれに抱えた罪の意識がありました。

同じ神の元に仕えながら、正反対の考え方を持つ2人の聖職者。

その関係の変化と、周囲を取り巻く深刻な問題を描いた作品です。

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実際に起きた事件や人物をテーマとして扱いながら、ユーモア溢れる脚本でコメディ映画に昇華させている点は本当にお見事!

細かい演出にも注目しながら観てほしい作品に仕上がっています。

あくまで実話から着想を得たストーリーなので、史実とは違う部分もあるのですが、2人のキャラクター性や友情関係はリアルで、カトリックに馴染みのない日本人でも十分に楽しめる映画です。

気持ちが重くなるような難しい話題が中心にありますが、希望のある温かいラストが待ち受けるハートフルな一作です。

2人のローマ教皇とはどんな人物なのか

アンソニー・ホプキンスが演じるベネディクト16世はドイツ出身の聖職者で、本名はヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー

2005年から2013年までローマ教皇の地位に就き、およそ700年ぶりに自由な意思によってその座を退位した人物です。

退位後は名誉教皇という位置づけになっています。

極めて保守的な考えを持ち、伝統や教義を非常に重んじる教皇でした。

その保守的な姿勢から、教会の権威を守るために事実や問題を揉み消すなどの行動も見られ、一部批判されることもありました。

ジョナサン・プライスが演じるベルゴリオ枢機卿はアルゼンチン出身の聖職者で、本名はホルヘ・マリオ・ベルゴリオ

ベネディクト16世からローマ教皇の座を受け継いだ、現在のローマ教皇です。

教皇になってからはフランシスコと名乗っています。

教会の中では改革派で、伝統や教義に縛られない考えの持ち主です。

政治にも積極的な姿勢を示し、貧困問題や環境問題について言及しているため、左翼的や共産主義的と批判されることもあります。

また、ダンスやロックミュージック、サッカーが好きなことも有名で、劇中でも取り上げられています。

アカデミー賞にノミネートされた主演の2人

アカデミー賞で複数部門にノミネートされている『2人のローマ教皇』。

特にジョナサン・プライスは主演男優賞に、アンソニー・ホプキンスは助演男優賞にそれぞれノミネートされています。

ジョナサン・プライスは舞台で活躍する一方でテレビや映画の世界にも進出し、着実にキャリアを積みあげてきた俳優の一人。

1995年に公開された映画『キャリントン』では、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞しました。

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでは、キーラ・ナイトレイが演じるヒロイン、エリザベスの父親であるスワン総督を演じています。

また、テレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のハイ・スパロウ役としてのイメージが強い方も多いかと思います。

アンソニー・ホプキンスも舞台出身の俳優。

映画『羊たちの沈黙』で演じたハンニバル・レクター博士役の怪演が高く評価され、その実力を広く周知させました。

同作品ではアカデミー主演男優賞も受賞しています。

近年は『マーベル・シネマティック・ユニバース』内の『マイティ・ソー』シリーズにオーディン役で出演しており、若年層にも知られる名俳優です。

2人の俳優が名演技を魅せている『2人のローマ教皇』。

アカデミー賞の行方からも目が離せません。

『2人のローマ教皇』まとめ

いかがだったでしょうか。

史実に基づいたヒューマンドラマでありながら、新しい解釈で温かいラストを迎えるコメディー映画『2人のローマ教皇』。

是非、細かい演出までその目でご覧ください。

要点まとめ
  • 実話から着想を得たコメディー映画
  • ハートフルなラストに感動
  • アカデミー賞の結果にも注目!