恵ノ島すずによる同名ライトノベルが原作のアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(通称:ツンリゼ)。
フィーネのために”古の魔女”を倒すと約束したバルドゥールをはじめ、リーゼロッテを守るための戦力が揃いつつあります。
あと必要なのは、攻略の難しい『まじこい』の年上キャラ・レオンの助けでした。
レオンから師匠と慕われていたエリーザベトが説得に向かいますが、彼はエリーザベトへの憧れを告白しつつも、ある葛藤を抱えていました。
神々である遠藤くんと小林さんでさえ知らぬところで明かされる想いとは……?
早速、第8話「師弟と仮面とツンギレ令嬢」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』前回第7話のあらすじと振り返り
リーゼロッテは”古の魔女”の悪夢に悩まされ、精神的に追い込まれていました。
ついにはジークヴァルトを避けるようにまでなってしまいますが、そんな彼女の様子を見たジークはリーゼロッテへの想いを確かなものにします。
一方、恋する二人を目にして悶絶する遠藤くんと小林さんは、誰一人も死なせずに”古の魔女”を倒す方法を本格的に相談。
ジークとフィーネに、最高の戦力を集めるよう”神託”を授けました。
それぞれ神託の通り味方を集めていく中、遠藤くんと小林さんでさえ諦めていたレオンを説得するため、エリーザベトが動き出します。
【ネタバレあり】アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第8話あらすじ・感想
密やかな師弟関係
相変わらず”古の魔女”の悪夢に悩まされているリーゼロッテ。
ジークは彼女への想いを確かなものにし、ストレートな愛情表現をするようになっていました。
遠藤くんと小林さんはジークの様子を見て安心する一方、難しい攻略対象であるレオンを説得しようとしていたエリーザベトのことが気になります。
エリーザベトとレオンの間で何かやり取りがあったとしても、そこには”プレイヤー視点”が存在していないため、何が起きたのかわからないからです。
その頃、仮面をつけたエリーザベトはこっそりレオンのもとを訪れていました。
ところが、扉を開けた瞬間に罠へ嵌まり、驚きながらもレオンに声を掛けます。
レオンもまた、久方ぶりに会うエリーザベトの姿に驚きました。
実は、幼い頃のレオンは妾の子として蔑まれており、貴族が集まる場でもひそひそと噂話をされ、肩身の狭い苦しい日々を送っていたのです。
そんなレオンのことを知ったエリーザベトは彼に気軽に話しかけ、やがて師弟関係になっていきました。
今いる隠し部屋もエリーザベトがレオンに受け継いだ場所であり、危険な魔法書など、他の貴族たちに見られてはまずいものもたくさんあります。
そういった密やかな関係の二人なので、小林さんが動向を気にするのも無理ありません。
レオンはエリーザベトの手を握って憧れの気持ちを告げますが、エリーザベトは「おっきくなったねえ」とあくまで弟子の成長を喜ぶ姿勢を見せます。
そして、リーゼロッテを生贄にして世界を滅ぼそうとしている奴がいる、とレオンに伝えました。
そのために手を貸してくれないかとも。
しかし、レオンは面倒事には関わりたくないと断ります。
エリーザベトは残念に思いながらも無理強いすることはせず、帰路につきました。
城へ戻ると、フィーネに説得が上手くいかなかったことを話します。
フィーネは笑ってお礼を言いますが、エリーザベトは「ごめんね」と謝りながら、つらそうな表情を浮かべていました。
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素直になれないリーゼロッテ
毎夜、悪夢にうなされているリーゼロッテ。
ジークから花や宝石、手紙を贈られても、素直に喜べずにいました。
学校で話しかけられても再び避けるようになってしまいます。
そんなリーゼロッテに焦れたのか、ジークは強硬手段として自分の馬車に乗せ、送っていくことにしました。
彼女の金の髪を褒める際に指で触れると、乱れるからやめてほしいと拒絶されてしまいます。
ストレートな愛情表現が当たり前になってきたジークは、「君の髪を乱すのはまた今度にしよう」と微笑みながら謝り、リーゼロッテをキャパオーバーに追い込みました。
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どうやっても逃げられてしまうことに悩むジークは、フィーネら友人たち、そして神々である遠藤くんと小林さんに相談します。
初恋を拗らせたリーゼロッテにとって、ジークへの愛情は信仰心にまで育ってしまったというフィーネと小林さんの見解に、困った表情を浮かべるジーク。
それでも”古の魔女”の悪夢が手強いものになってきていると聞き、気を引き締めるのでした。
”古の魔女”との対話
リーゼロッテはまたしても悪夢に苛まれていました。
ジークが離れていく未来を何度も語る”古の魔女”に追い詰められるだけでなく、ジークの優しさは自分への同情から来るものだと本気で思っていたのです。
その中で受ける侮蔑の言葉は精神を不安定にさせる一方でしたが、リーゼロッテにとってジークを悪く言われることだけは、たとえ”古の魔女”が相手でも許せないものでした。
ジークの人格を否定した”古の魔女”に対し、リーゼロッテは力強く告げます。
「あの方を愚弄することだけは許さない!」
金色の光を帯びながら”古の魔女”に相対すると、バチバチッと雷のようなものが走り、”古の魔女”に打撃を与えました。
そこで目を覚ましたリーゼロッテは、凛々しい表情で窓の外を眺めるのでした。
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ツンデレ令嬢から「ツンギレ令嬢」に!
いつもの悪夢の中で初めて”古の魔女”を倒した後、リーゼロッテはジークを呼び出していました。
ジークはリーゼロッテからアプローチがあったことを喜び、強い想いが届いたに違いないと思いますが、恋人同士のような甘い雰囲気は一切ありません。
リーゼロッテは口を開くなり、「”古の魔女”ごときには負けません!」と力強く宣言します。
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そして、ジークが存在しているだけで愛していくことができる、生きていくことができると語り、だからこそ今以上の情けはかけないでほしいと告げました。
涙を浮かべるリーゼロッテを抱きしめたジークは、正直な気持ちを吐露します。
「リーゼ」とずっと呼びたかったこと、そう呼んでいるバルドゥールが羨ましかったこと、フィーネやファビアンにすら嫉妬していたこと……。
神格化するほど好きなジークの人間らしい素直な想いを知ったリーゼロッテは、彼の気持ちを初めて素直に受け入れ、信じようとします。
リーゼロッテからも彼の背中に手を回し、ようやく二人の気持ちが通じ合いました。
幸せな様子を見ていた遠藤くんと小林さんも大興奮!
小林さんが喜びのあまりソファの上で飛び跳ねていると、バランスを崩して落ちてしまいます。
咄嗟に庇った遠藤くんは、ふと気付くと小林さんの下敷きになっていました。
二人は近すぎる距離に顔を赤らめながら、リーゼロッテとジークの進展を喜ぶのでした。
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
ジークとリーゼロッテの想いが通じ合った第8話!
これで安泰かと思いきや、”古の魔女”もまだ諦めていない様子です。
一体なぜ、ここまでリーゼロッテを狙うのでしょうか……。
物語も終盤に差しかかり、それぞれの行方が気になるところですね。
次回、第9話も楽しみです。