恵ノ島すずによる同名ライトノベルが原作のアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(通称:ツンリゼ)。
現実世界では、遠藤くんと小林さんのデートがようやく実現。
『まじこい』内では、ツンデレなリーゼロッテの本心を十分に理解したジークヴァルトが、彼女のかわいらしさに日々悶えていました。
さらに、バルドゥールがフィーネへ熱い恋心を告白するなど、3組の関係が大きく動き始めます。
そんな中、フィーネが不意に覚醒したことで、遠藤くんと小林さんの声が彼女にも届くようになり……。
早速、第6話「悪夢とヘタレと姫抱っこ」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』前回第5話のあらすじと振り返り
リーゼロッテの実家であるリーフェンシュタール領に激しい爆発音が鳴り響き、リーフェンシュタール侯爵らが不審者を取り押さえます。
その不審者の正体は、フィーネの母・エリザーベトでした。
エリザーベトの襲来によって明らかになったのは、彼女が貴族出身であり、フィーネにその血が流れているということ。
そして、リーゼロッテとフィーネがいとこ同士だという驚きの真実でした。
ゲームのどのシナリオにもない展開に遠藤くんと小林さんが釘付けになる中、隠された出生の秘密によって命を狙われるフィーネを救うべく、リーゼロッテたちが動きます。
【ネタバレあり】アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第6話あらすじ・感想
迎えた新学期
ジークと心を通わせた夏休みに思いを馳せながら眠りについたリーゼロッテは、悪夢にうなされて目を覚まします。
遠藤くんと小林さんはそんなリーゼロッテの様子を見て、悪いことが起こらないよう祈るばかり。
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新学期を迎えたリーゼロッテは、夏休み中に妹となったフィーネと学園でも行動をともにし、周囲にも二人の関係性は広まっていました。
そんな中、ジークはリーゼロッテに作ってもらったリボンを杖に巻き、彼女に見せに行きます。
嬉しそうな表情を浮かべたリーゼロッテでしたが、すぐにいつものツンを発揮し、きちんとリボンが結べていないことを咎めました。
しかし、彼女のツンデレをすっかり理解したジークとフィーネには、ツンツンした姿もかわいらしく見えるだけです。
これには遠藤くんと小林さんも安心していましたが、別の心配事が生まれました。
それは、フィーネを避けるようになってしまったバルドゥールの存在です。
見かねたリーゼロッテはフィーネにやってほしいことがあるとお願いし、フィーネは詳しい内容も聞かずに頷くのでした。
ヘタレ騎士と天才少女
リーゼロッテは部屋にバルドゥールを呼び出し、最近のフィーネへの態度を咎めます。
フィーネを守るために彼女をリーフェンシュタール家の養女にしたこともあり、バルドゥールは後継者としての立場を失っていました。
リーゼロッテはこの件について、バルドゥールに伝えないまま話をまとめたことを詫びますが、彼は元々跡継ぎに興味はなかったと言います。
……にもかかわらずフィーネと距離を置いたのは、地位と名誉を奪われた男が、それを取り戻すためにフィーネに近寄ろうとしていると思われることを避けるためでした。
周囲にそう思われるのは構わないが、フィーネ本人に偽りの愛だと思われるのは耐えられないと零すバルドゥール。
リーゼロッテは「ヘタレ!」と叱咤したうえで、「フィーネ嬢を愛している」という彼の本心を引き出します。
そして、あとは「二人で」話すようにと告げて、部屋を去っていきました。
実は、部屋の奥のクローゼットにフィーネを隠していたのです。
リーゼロッテに頼まれて隠れていたフィーネは、バルドゥールの本音を聞いてしまったことで顔を赤らめていました。
話を聞かれていたバルドゥールも一瞬焦りを見せますが、膝をついてストレートな言葉で告白します。
一方のフィーネも、バルドゥールと付き合うことで侯爵夫人確定コースと揶揄されることや、心は未だ庶民な自分にとってそれが普通の恋愛ではないことを心配していると明かしました。
すると、なぜかフィーネが突然覚醒し、彼女にも遠藤くんと小林さんの声が届くようになります。
フィーネは神託を受けたことをきっかけに、侯爵夫人になりたくないと言ったらどうするかバルドゥールに尋ねると、彼は駆け落ち同然の内容を口にしました。
こうしてバルドゥールの気持ちを受け入れられるようになったフィーネは、交際の申し出を受け入れます。
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悪夢に襲われる悪役令嬢
一方その頃、フィーネとバルドゥールの手助けをしたリーゼロッテには、魔の手が忍び寄っていました。
どこからともなくリーゼロッテに話しかける悪の声は、フィーネがジークを奪う、ジークがリーゼロッテのもとから去っていくなど、不安を感じさせるようなことばかり告げます。
日々こうした悪夢にうなされるようになったリーゼロッテは、夜な夜な涙を流しては、憎しみや嫉妬の気持ちに苛まれていくのでした。
やがてリーゼロッテはジークを避けるようになり、ジークは自分が何か怒らせるようなことをしてしまったのかと悩みます。
そんな中、学園でリーゼロッテを引き止めるフィーネとバルドゥールの姿を見かけました。
リーゼロッテはフィーネのことも避けていたようで、何があったのかと心配されています。
実は、フィーネはリーゼロッテが毎晩悪夢にうなされて泣いていることに気付いており、ずっと気にかけていました。
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心配するフィーネの手を払い落とすほど情緒不安定になっていたリーゼロッテは泣き出してしまい、ジークの気持ちを疑うような発言を繰り返します。
不安げに見守る遠藤くんと小林さんでしたが、まだ魔女の存在を告げることはできません。
ジークは神託を受け、自分で行動を起こさなくてはいけないことを知り、リーゼロッテのもとに駆け出します。
ツンデレになった理由とは……
リーゼロッテの不安を拭うように、彼女への気持ちを伝えるジーク。
しかし、悪夢の影響で疑心暗鬼になっているリーゼロッテにはなかなか信じてもらえません。
そこでジークは、言葉で伝わらないのなら行動で、と思い至ります。
リーゼロッテを引き寄せ、そっとキスをしました。
その瞬間、リーゼロッテは幼少期の出来事を思い出します。
初めて会った頃からジークのことが大好きだったリーゼロッテは、父であるリーフェンシュタール侯爵にジークへの恋心を語りました。
すると、婚約者であっても臣下の身であるため、幼い恋心でジークの手を煩わしてはいけないと教えられます。
こうしてリーゼロッテは父の教えを守り、ジークへの好意を伝えられなくなってしまいました。
大好きなジークの重荷になりたくないという気持ちで自分の恋心を抑え込むうち、嫉妬や憎しみの感情に染められるようになっていったのです。
ジークからキスをされたリーゼロッテは、電池が切れたように意識を失ってしまいます。
暗い水の底に落ちていくような感覚の中で最後に聞こえてきたのは、神々たる遠藤くんと小林さんの声援、そして、リーゼロッテの名前を呼ぶジークの声でした。
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倒れたリーゼロッテに回復魔法で治癒を施していると、神託が下ります。
そこで遠藤くんと小林さんは、弱ったリーゼロッテが古の魔女に付け込まれ、身体を乗っ取られそうになっていることや、それが世界の破滅に繋がることを告げました。
さらに、そうならないためにはジークの気持ちが重要だということ、破滅を防ぐための愛情では意味がないから今まで何も伝えられなかったことを明かします。
リーゼロッテへの想いがすっかり真実の愛情になっていたジークは、彼女をお姫様抱っこすると、ずっとそばにいることを誓うのでした。
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第6話まとめ
いかがだったでしょうか。
古の魔女の影響で闇に堕ち始めたリーゼロッテ。
今回の出来事でひとまず救われたように見えますが、ジークたちは解決に導いていけるのでしょうか。
フィーネとバルドゥールの恋を実らせるために手助けをしたリーゼロッテなので、ぜひ本人の恋も報われてほしい……!
次回、第7話も楽しみです。