恵ノ島すずによる同名ライトノベルが原作のアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(通称:ツンリゼ)。
『まじこい』のゲーム実況に励むとともに、高校野球をテレビで観戦していた遠藤くんと小林さん。
遠藤くんには怪我で野球の道を諦めた過去がありました。
小林さんの言葉をきっかけに勇気をもらった遠藤くんは、改めてリーゼロッテたちの”最高を超えた最高のハッピーエンド”を目指して奮起します。
一方ゲーム内では、今日もリーゼロッテのツンデレが炸裂し、そんな彼女にジークだけでなくフィーネまで魅了されつつありました。
早速、第3話「リボンと先輩と恋心」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』前回第2話のあらすじと振り返り
乙女ゲーム『まじこい』登場キャラ・ジークに突然”声”を届けられるようになった遠藤くんと小林さん。
自分たちを”神”と崇めるジークと協力し、悲惨な運命を辿るリーゼロッテを救うため、今日も実況と解説付きで『まじこい』をプレイします。
まずは、ツンデレなリーゼロッテの心のうちを読み解く術をジークに伝え始めました。
ツンデレ全開で絵に描いたような悪役令嬢っぷりを見せるリーゼロッテですが、ジークは遠藤くんと小林さんからのアドバイスを受け、彼女の本来の優しさに気付いていきます。
【ネタバレあり】アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第3話あらすじ・感想
遠藤くんの過去
今日もツンデレ全開でフィーネに物申すリーゼロッテ。
そんな二人の様子を実況していた遠藤くんと小林さんは、時間になるとテレビ画面を切り替え、高校野球を観始めます。
この日は彼らが通う高校の野球部の試合でした。
中継を見ながら「俺もあのグラウンドに行けたのかな」と零す遠藤くんは、怪我で野球を諦めた元高校球児だったのです。
野球が生きがいだった遠藤くんにとって、退部した当時の自分は空っぽそのもの。
そうとは知らないクラスメイトたちは、球技大会のソフトボールのメンバーに遠藤くんを推薦します。
肩を壊し野球をやめたばかりの遠藤くんにとってそれはつらいものでしたが、なかなか言い出せずに困っていた時、声を上げたのは小林さんでした。
「遠藤くんは放送部員だから……競技時間の長いソフトボールは無理」と咄嗟に嘘をつき、みんなを説得してくれました。
実は、小林さんは野球部で練習をしている遠藤くんの声を聞いていて、いい声だなと思っていたというのです。
そして、「積み上げてきた努力と経験はきっとどこかで活かせる」と励ましました。
小林さんの言葉に勇気をもらった遠藤くんは実際に放送部へ入部し、今に至ります。
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彼らが通う高校の野球部は残念ながら敗退してしまいましたが、そっと涙を流した遠藤くんは、当時の死にそうだった自分は小林さんに救われたのだと吐露しました。
この死んではダメだという思いは、『まじこい』のキャラクターたちにも繋がります。
「(リーゼロッテたちも)生き延びさせなきゃな」という遠藤くんに、小林さんは「重い話していい?」と問いかけました。
まさかの百合展開?
遠藤くんと小林さんが『まじこい』を始めて以降、二人揃っている時じゃないとゲームが起動しない、データのコピーができないなどの不具合が起きていました。
それは、二人じゃないとプレイを進められないことや、チャンスは一度きりでゲームのやり直しが効かないことを現していました。
「誰も死なせない」という思いを強くした二人は、実況を再開します。
ゲーム内では、先輩が同じ属性の後輩を教える合同授業が行われていました。
そこへ通りかかったジークとリーゼロッテは、何やら騒がしくしている人たちのもとに近寄っていきます。
向かった先にいたのはフィーネとアルトゥル。
ジークたちが来て一層慌てた様子のアルトゥルに対し、フィーネはいつも通りの雰囲気で挨拶をし、リーゼロッテからもらった杖を嬉しそうに持っていました。
しかし、ここで「問題はリボンの色だ!」と遠藤くんからの実況が入ります。
杖に結んだリボンの色は、想い人の瞳か髪の色……。
フィーネがつけていた金のリボンは、ジークの瞳や髪の色と合致していました。
リーゼロッテはジークからもらったものなのではないかと疑い、ぶちギレ寸前です。
濡れ衣を着せられたジークが戸惑う中、焦った様子のフィーネが口を開き、これはリーゼロッテからもらったものだと訂正しました。
実は、以前リーゼロッテがフィーネのために用意したノートをまとめて括っていたのがその金のリボンであり、フィーネは周囲の真似をして杖に結びつけただけだったのです。
リーゼロッテはおさがりと称して制服の替えもプレゼントしており、フィーネはすっかりリーゼロッテに憧れ、懐いていました。
これを見た遠藤くんと小林さんは、周りの生徒たちから見たら「百合展開」だと実況するのでした。
リーゼロッテがあげた、リーゼロッテの髪の色のリボンを、フィーネは結んでいたのですから……。
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広まる「ツンデレ」という萌え
さらに注目したいのは、リーゼロッテの杖に結ばれたリボンでした。
白地に金の刺繍が施されていて、まさしくジークのイメージカラーといったところ。
それに気付いたジークはリーゼロッテとお揃いにしようと考え、彼女のイメージカラーである紫と金のリボンを付けると言いました。
そのため、どこの職人に頼んで作ってもらったのかと問いかけます。
すると、リーゼロッテは恥ずかしそうに自作であることを明かしました。
ジークの分も作ることを一方的に了承し、リーゼロッテは顔を赤らめながら去っていきました。
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悪役令嬢とされていたリーゼロッテの可愛さは、いつのまにかジークだけでなく周囲にも広まっていました。
特に魅了されているフィーネに、ジークは小林さんたちから教わった「ツンデレ」という言葉を伝えます。
こうしてジークたちの世界にも「ツンデレ」という概念が定着していくのでした。
伝わらない気持ち
教室でリーゼロッテを見つけたフィーネは、いつも気にかけてくれることに対してお礼を言います。
照れ隠しに悪態をつくリーゼロッテは、どこかやきもきした様子です。
フィーネは自分とジークの仲を疑われているのだと気付き、相思相愛なリーゼロッテとジークの間に割って入ろうなんて人は校内にいないと笑います。
そこへ居合わせたバルドゥールも、最近は甘い恋人同士にしか見えないと告げました。
顔を真っ赤にしたリーゼロッテと別れたフィーネたちは裏山へ向かいます。
モンスターを狩りに行くというフィーネと、護衛を務めるバルドゥール。
リーフェンシュタール家への婿入りが決まっているバルドゥールは、いずれリーゼロッテの妹たちの誰かと結婚することを明かしました。
そして、本当はその現状に納得していないということも……。
話を聞いたフィーネは、ストレス発散と称してモンスター狩りに誘うのでした。
そんな中、強力なモンスターが現れ、フィーネはバルドゥールが危険な目に遭うヴィジョンを見ます。
咄嗟に強化魔法をかけたフィーネのおかげで軽々とモンスターを討ったバルドゥールは感謝を述べますが、フィーネは無茶なバルドゥールに対して怒りを露わにしました。
「また死んだりしたら……!」と叫ぶフィーネは、自分でもなぜ「また」なんて言ったのか理解できません。
一方でバルドゥールは、自分にとっての弱点はフィーネだけで、それ以外には自分だってそれほど弱くないのだと告げます。
「安心して守られてくれ」と跪いたバルドゥールを見たフィーネは、「バル先輩のくせに!」と言いながら走り去るのでした。
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その頃、リーゼロッテはジークのリボンを縫いながら、彼の笑顔を思い出していました。
「勘違いしてはいけない」と思い込んでいるリーゼロッテに、「伝わってねえ~!」と叫ぶのは小林さん。
古の魔女の影響で、リーゼロッテはジークの気持ちを素直に受け入れられなくなっているのです。
遠藤くんと小林さんは、改めて彼らを救うべく結託するのでした。
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第3話まとめ
いかがだったでしょうか。
リーゼロッテの可愛さやツンデレ萌えがゲーム内の世界にも広まり始め、まさに「布教」といえる展開に。
ジークとリーゼロッテ、バルドゥールとフィーネ……二組ともいい雰囲気なのに上手くいかない感じにやきもきしますね!
そして、エピローグに再び登場したイケメン俳優は『まじこい』に、というよりはフィーネに、並々ならぬ思いがあるようですが、今後どのように関わってくるのでしょうか。
次回、第4話も楽しみです。